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本:ホセ・ムヒカの言葉

今日はわたしが読んだ本について書きます。
いつもまとまりがない投稿だけど、今回は一番まとまってないかもです!

タイトル:
世界でもっとも貧しい大統領
ホセ・ムヒカの言葉
著者: 佐藤美由紀

ホセ・ムヒカはウルグアイの元大統領。
若い時は極左武装組織に参加していて、ゲリラ活動に従事していたが逮捕された。
約 13 年間獄中生活を送った後に、政治家になり、2010 年に第 40 代ウルグアイ大統領に就任した。
ムヒカが有名になったのは、2021 年にブラジルで開催された国連会議でのスピーチ。
(わたしもこのスピーチをネットか何かで見て、ムヒカのことを知った!)

この本を直接読んで欲しいからあんまり書きたくないけど、わたしの心に響いた内容をちょこっとシェア。

ムヒカは大統領になる前も、任期を終えた後も、奥さんが所有する農場にずっと住んでいる。
小さな平屋のお家。
大統領車は使わないで、自分のおんぼろの自動車で自ら運転して移動していた。
本人が語るところによると
大統領のお給料は、29 万ウルグアイペソ。
(2015 年 6 月時点では約 131 万円だったらしいけれど。いま調べたら約 71 万円かな)
そのうちの約 90 % 23万ウルグアイペソを慈善事業と所属する政党に寄付。
残りの 6 万ウルグアイペソは貯金に充てている。
これは、将来農業学校を作るために。

この暮らしっぷりは本を読んで本当に驚いた。
一国の大統領=誰もが羨む贅沢で派手な暮らし、というわけではないけれど、超質素!
お給料の 90 %も寄付しているところも、発言や生活を見て、偽善じゃないことが分かる。

ムヒカは、自分のことは
「私は貧乏ではない。質素なだけです。」
と言っている。
「貧乏とは、欲が多すぎて満足できない人のことです。」
「私は、持っているもので贅沢に暮らすことができます。」とも言っている。

この消費してなんぼな消費主義の世界で、こういう生き方を貫くのって単純にかっこいいなって感じた。
買っては消費して、買っては消費していく。
大量に、ハイスピードで。
こうして経済が、世界が回っているけれど、そろそろ色んな面でガタついてきてると思う。
環境問題はもちろん、人間への影響で言えば、働きすぎで命を落とす人もいたりする。
貧乏に対する考え方も、こんな視点を持ったことはなかったけれど、本を読んでムヒカの表現が腹落ちした。

あとは、こちらも響いた!
「物であふれることが自由なのではなく、時間であふれることこそ自由なのです。」

これは、社会人になって実感したこと。
自由って、時間が好きに使えるということ。
学生の頃はただ漠然と、
自由に生きたい!=好きなことだけやりたい!
みたいな感じで思ってた。
でも、ムヒカの表現通り、自由って時間であふれることなんだということを身をもって理解している気がする。
自由に生きたい!=好きなことだけやりたい!=好きなことだけできる時間+経済的自立が必須
ということかなと、わたしは思っている。

もっと書きたいけど、ぜひ本を読んで欲しいので、このくらいで今回は終了といたします。


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