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世界の大量廃棄問題を解決する、具体的な手段とは?ミッションの実現は、ビジョンが具体的であればあるほど近づく話

フルカイテン戦略広報の斉藤です。在庫分析SaaS「FULL KAITEN」を開発・販売するフルカイテンはどんな会社なのか知っていただきたくて、このnoteを書いています。今回は、フルカイテンが最も大切にしているミッションを実現するためのビジョンついてお話しします。

フルカイテンの場合、ミッションは「作りたい世界」、ビジョンは「そのために行う事業」と定義してお話しします。

フルカイテンのビジョン、ビジョンが必要な理由、スーパーサプライチェーン構想の具体的内容、社員の皆さんとボードメンバーの思いにも触れていきます。

どんな世界を作るためにどんな事業をしているのか、当社CEO瀬川の考えも盛りだくさんです。では詳しく紐解いていきましょう。

前回のおさらい_フルカイテンのミッション

ミッションについては、前回のnoteでお話ししました。代表の瀬川は、人を笑顔にしたくて会社員を辞め、ベビー服事業で起業しました。在庫が原因の3度の倒産危機を乗り越える過程でフルカイテンが生まれ、フルカイテンに経営資源を一本化してからも、瀬川の「人を笑顔にしたい」という気持ちは変わらず受け継がれていきました。

当初掲げたミッションは、経営者である瀬川の野望(小売業の経営者を笑顔にする)でしたが、とあるきっかけで社員みんなの野望(世界の大量廃棄問題を解決する)に変化しました。

フルカイテンのミッション「世界の大量廃棄問題を解決する」の誕生背景や、代表瀬川が一貫して大切にする「笑顔」という言葉とミッションの関係性を書いたnoteはこちらです。

ビジョン

前章では、フルカイテンのミッションについてnoteの記事をおさらいしました。ここから本題に入っていきます。

ビジョン:スーパーサプライチェーン構想の実現

これだけ聞くと、「スーパーサプライチェーン構想って何?」と思いますよね。次章から、ビジョンについて詳しくお話しします。

ビジョンが必要な理由

なぜビジョンが必要なのか、そこから考えたいと思います。
代表の瀬川は、「ビジョンはミッションと現在地のギャップを埋めるもの」だと考えています。

ビジョンが必要な理由を話す瀬川

こう考えた理由は、「視座だけ高くて、やたら壮大なミッションを掲げると、実現方法が見えず会社は疲弊するだけです。だからミッションと現在地のギャップを埋めるものが必要で、それがビジョンにあたります。」と話しています。

従って、フルカイテンにとってビジョンは事業そのものを指します。

事業であるビジョン(スーパーサプライチェーン構想)が実現できれば、ミッション(世界の大量廃棄問題の解決)が達成される。

フルカイテンでは、ミッションとビジョンをこのように構造化しています。

スーパーサプライチェーン構想とは

では肝心のスーパーサプライチェーン構想とは何でしょうか?
スーパーサプライチェーン構想は、本当に必要な製品が必要な量だけ流通する社会を実現するための基盤構築、言い換えれば社会インフラを作るという話です。この章ではスーパーサプライチェーン構想について、当社CEOの瀬川が詳しくお話しします。

スーパーサプライチェーン構想の全体像

現在弊社が提供している在庫分析SaaS「FULL KAITEN」は、サプライチェーンの川下すなわち小売業やSPAと呼ばれる完成品を消費者に販売する企業を対象に事業展開しています。
提供価値は、在庫をこれ以上増やさずに導入企業の粗利を増やせる点です。言い換えれば、在庫の効率を上げて経営を粗利体質に改善できるということです。

ところで皆さん、大量廃棄の発生原因は何でしょうか。

それは作りすぎです。
本来はサプライチェーンの川下に位置する小売業やSPAが販売できる範囲内で在庫を作れば良いのですが、現状は販売力を超えるような量の在庫を作ってしまっています。これが大量廃棄の原因なのです。

AIなどで需要予測をして生産量を適正化すれば良いではないかと思いますよね?

ところがそれはとても難しいのです。
これまで多くのAIベンダーが需要予測に取り組んできましたが、うまく予測できたという話はほぼ聞きません。
たった一社のデータをいくら集めたところで、さまざまな企業が販売活動や生産活動を行う中では他社の影響を加味しない限りまともな予測はできないからです。

ここに現在のFULL KAITENの存在理由があります。
現在のFULL KAITENは、小売業やSPAが今抱えている在庫を使ってたくさんの粗利を生み出せるように各種分析機能を提供しています。そしてその価値を提供するために必要なデータとして、導入企業から日々の売上や在庫に関する膨大なデータを蓄積し続けています。現在は約200ブランドがFULL KAITENを導入し、主にアパレル業界のデータを蓄積しています。2021年はFULL KAITEN導入企業の累計総額で2000億円を超える売上データを蓄積しました。現在もエンタープライズ企業の導入実績が増え続けているため、これから1〜2年でFULL KAITENがデータを保有するブランドの売上総額は1兆円を超える見通しです。

こういったデータが蓄積されると、前述のように一社のデータからでは到底不可能な需要予測に可能性が出てきます。
例えば、来年のアパレル市場の規模は何兆円ぐらいで、そのうちワンピースというカテゴリは何千億円で、その何割は△ブランドがシェアを占めるというようなイメージです。

スーパーサプライチェーン構想を説明する瀬川

このように業界の傾向値を予測として示せるようになると、業界ごとに生産量の適正化を実現する需要予測が可能になります。今はアパレルを例として挙げましたが、今後は、食器、スポーツブランド、眼鏡など業界ごとに需要予測SaaSを立ち上げ、サプライチェーンの川中に位置するメーカーや商社に対して提供していく計画です。

業界ごとの需要予測SaaSが立ち上がると、サプライチェーンの川中(メーカーや商社)から川下(小売業やSPA)に流通する在庫の量が適正化されていきます。
弊社はさまざまな業界のサプライチェーンを適正化し、それらを束ねることで、必要な商品が必要な量だけ流通する社会を実現したいと考えています。

これがフルカイテンがビジョンとして掲げているスーパーサプライチェーン構想です。

日本国内でのスーパーサプライチェーン構想は2025年を目処に一つの形にしたいと考えています。そして次の5年10年はこのスーパーサプライチェーンを世界に展開することを目指しています。

フルカイテンのミッションである「世界の大量廃棄問題の解決」は、世界のサプライチェーンを束ねるスーパーサプライチェーンが実現できてこそ達成が見えるものだからです。

だから今のフルカイテンは全体構想の10%も形にできていないぐらいのステージにいます。
事業の幅も仕事の幅もこれからどんどん広がっていきます。
きっと今は想像もしていないような事業機会がこれからも出てくるだろうなとワクワクしています。

膨大なデータをどう活用する?当社データサイエンティストに聞いた

当社データサイエンティストの、のりさん(西山)に当社が日本を代表するエンプラ企業や小売業の売上・在庫に関わる膨大なデータを持っていることに関して、率直にどう思うか聞きました。

のりさん(大阪オフィスにて)

【のりさん】誇りですし、心から楽しみです。データサイエンティストは、そもそもデータを集めることに苦労するので、データがあることは恵まれていると思っています。

ただ、データがあるだけでは宝の持ち腐れになりかねません。なので、データに正しい視点と技術を組み合わせて価値があるものに仕立てることが重要だと考えています。
どんな目的で使えるか、どうすれば社会の役に立つデータになるかを考え、機械学習やディープラーニングと組み合わせて価値のあるものにしたいです。

また、沢山データがあることで、目の前のお客様だけではなく、社会全体の問題解決をする道具としてデータを活用できると思います。

データを活用して需要予測が出来れば、ビジネスの場面で根拠のある意思決定ができます。
例えば、「今年は青がトレンド」と言うよりも、「今年は例年と比較し、青色の製品の売上が〇倍というデータがあります。」というほうが根拠があります。

データサイエンティストとして、誰もが自由に意思決定ができる社会を目指し、当社のミッションである世界の大量廃棄問題の解決を加速させていきたいです。

社員の皆さんはどう思っているか

入社前・入社後でビジョンに対し、どのような気持ちの変化があったか、社員の皆さんにアンケートを実施しました。

(入社前)
・あまりイメージが沸かない部分もありましたが、近い将来実現できるビジョンであるのではと直感的な思いがありました。

・言葉の意味まではわかりませんでした。ただミッションと同じく、社会のためになるのだろうと思いました。

・FULLKAITENというプロダクトでスーパーサプライチェーン構想を達成できるのはすごいと思います。

(入社後)
・サプライチェーンは企業一社の努力で改善できず、地球全体で努力していく必要があると思います。データと頭を用い、実現された世界にしたいです。

・壮大な構想だと思いました。需要予測まで考えておられるのを知って、大変大きな目標だと思ってます。

・今の事業はまだスーパーサプライチェーンの一部分なのでぼんやりとしかイメージできていませんが、いずれ社会や環境に還元できることは大きいと感じています。

・スーパーサプライチェーン構想は入社してから、瀬川さんから丁寧にご説明いただけたので理解が深まりました。FULL KAITENの事業としっかりリンクしていると感じたので、自分自身の成果がビジョンの実現に近づいていく具体的なイメージも持てました。

・理にかなっていると思います。ミッション達成のためには、今やっている小売向けサービスだけでなく、サプライチェーン全体を変革する必要があり、川中/川上に価値を提供するためには今の小売向けサービスの拡販・データ収集が肝になるため、ミッション達成のためのビジョンとして適切だと思うし、取り組む意義を感じます。

・今は、在庫適正の価値を提供しているが、その先にはFULL KAITENにあるデータを活用して、生産量の適正化を実現するまでを現段階で計画しており、かなり先まで見据えていると感じました。そしてこれも必ず実現できると信じています。

アンケートの結果から、入社前は「スーパーサプライチェーン構想」という抽象度の高さから、理解度が低い傾向にありました。ですが、入社後のオンボーディングや瀬川からの説明で、ビジョンはミッションを実現するための事業であると理解を深めています。瀬川をはじめ、社員の皆さんは、長い道のりを1つ1つ着実にクリアしていく信念があり、そのような文化が根付いている会社なので、実現を確信しています。

ボードメンバーがビジョンにかける思い

ビジョンにかける思いを、ボードメンバー全員に聞きました。

代表取締役CEO 瀬川 直寛

やたら視座の高いミッションを掲げても、その実現手段を具体的に示さなければミッションは達成されませんし、人もついてこないので組織が成長しません。
ミッションをゴールだとすると、ゴールと現在地のギャップを埋める手段が必要で、その手段こそがビジョンだと私は考えています。
だからフルカイテンではビジョンとは事業そのものです。私たちは「世界の大量廃棄問題を解決する」というミッションを達成するため、「スーパーサプライチェーン構想」というビジョンを事業として実現します。
このビジョンは、世界のサプライチェーンを変革し必要な商品が必要な量だけ流通する社会を作るきっかけになります。それができれば大量生産は抑制され、結果的に大量廃棄問題が解決されてミッションを達成することができます。例えばコットンでできたTシャツがありますよね。大体重さは200gぐらいでしょうか。そういうTシャツを作るのに何と水は3トンも必要なんですよ。当然他にも地球の限りある資源を使って製品は作られています。だけどそれが余って大量に廃棄されている。廃棄するのにも資源は必要なんです。
もしスーパーサプライチェーン構想が実現すれば、こういった資源の無駄遣いが抑制されます。
そうなれば今よりもっと良い地球を子供や孫たちの世代に残せますよね。
フルカイテンで仕事の時間を過ごす意義はそこにあると私は思っています。

今はまだスーパーサプライチェーン構想の10%程度を実現しているに過ぎません。一緒にこの構想を形にしていく仲間をもっと増やしたいですね。

取締役CPO 加藤 卓

ビジョンの達成は、お客様が成果を出した結果だと考えます。
なので、お客様の成果をひとつひとつ積み上げていくことに集中しています。

一方で、足元や目先のことばかりと見ていると目的や目標を見失いがちなのも事実なので、
そんな時は、なんでやってるんだっけ?に立ち返ることを大事にしています。

立ち返る場所、道しるべ。そういったものが私にとっては、ビジョンなのではないかと思います。

取締役COO 宇津木 貴晴

ミッションを達成するためにどんな手段があるか、それが今時点では、大量廃棄を生む構造になっている今のサプライチェーンのあり方に構造改革を起こそうというもの。

そのためにまだまだスーパーサプライチェーン事業の解像度は上げていかないといけないが、良い道筋はそこに真剣に向き合っている場合にのみ見えてくると思っていて、そのためにも、価値アンテナを立てながら目の前の事業を全力でやることが第一だと思っています。

私は、すでにフルカイテンのカルチャーになりつつあるものとして『前例がなくても正しいと思ったら猪突猛進する』というものがあると思っています。
これは創業者である瀬川のスタンスが大きいと思っていますが、それが事業にもプロダクトにも各人の考え方にも浸透しつつあると思っていて、これが大きな強みだと思っています。

取締役CTO 柳本 晋

フルカイテンというプロダクトは、これまでも、そして、これからも単なる予測をするシステムではなく、現実を正しく直視して、そこから未来を作っていくためのシステムです。
それは最終的に、自然と調和の取れた世界を作ることに繋がります。今後もプロダクトを通じて世界の大量廃棄問題に取り組んでまいります。

CFO 斉藤 純一

当社が社会貢献性の高い「世界の大量廃棄問題を解決する」というミッションを実現していくためには、必要な在庫が必要な量だけ生産され流通される「スーパーサプライチェーン構想の実現」は必要不可欠です。 管理部に所属している私としては、ビジョン=「実現したい未来」に向かって社員・役員が一丸となり業務推進していけるような組織、職場環境を提供していきたいと考えております。

編集後記

戦略広報の斉藤です。先日、当社データサイエンティスト(DS)の、のりさん(西山)に社内報の個人インタビューをする機会を頂きました。その中で、「DSはまず、データを集めるところから苦労している。けどフルカイテンはデータが潤沢にあるのでワクワクしている!」というお話がありました。実際に当社は、アパレル業界に関して日本で一番データを持っているといっても過言ではありません。このように沢山のデータがあることは、当たり前ではないと再認識しました。

これからフルカイテンはこのデータを元に、社会の役に立つ情報に仕立て、発信していこうと思っています。これによって、皆さんが根拠ある意思決定を自由にできる世界を作り、その結果として世界の大量廃棄問題の解決を加速させていきます。

スーパーサプライチェーンができれば、本当に必要な製品が必要な量だけ流通する社会が生まれ、世界の在庫バランスが保たれるようになるでしょう。

これからも私たちは、子供たち・孫たちの世代により良い地球を残すことができるよう、前進し続けます。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

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