見出し画像

【自己紹介】心折れながら会社と走った10年。事業や職種が変わっても、私の毎日はフルカイテンと共にあります。

主人と会社を起業して10年。フルカイテンという会社と事業のポテンシャルを年々確信している。創業期のそれは、正直半分「祈り」だったけど、今では新しい社員が入り、彼らが彼ら自身の言葉や経験をもとにはっきりと発信してくれるようになったから。
ここで働き続けて、ミッション「世界の大量廃棄問題を解決する」の実現を見届けたい。きっと『FULL KAITEN』は50年後も存在して、大切な子供達が住む地球の資源を守ってくれるんだろうなと信じている。


採用広報を担当している宮本と申します。この記事を書くのは、「フルカイテンのnoteの中の人」として改めての自己紹介、それからフルカイテン勤続10年の私が今までを振り返り、ここでいつまでも働く理由と色んな歴史について、みなさんに伝えたいと思ったからです。
もう1人のnoteの中の人、あっちゃんの自己紹介もぜひ読んでください!

プロフィール

宮本亜実 Twitter 大阪生まれ大阪育ち。
フルカイテンで採用広報を担当しています。2児の母で時短勤務。
育児と仕事で忙しいので何でも合理的にやりたい。「食べることは生きること」で美味しいものが好き。沖縄・キャンプなど自然の多い場所が好き。運動音痴ですが、最近はママ友とピラティスのレッスンを受けるのが楽しみです。いつか田舎か外国で暮らしてみたいです。

経歴

大学卒業後は教育関係の仕事に就き、その後ITの道へ。前職は大阪に本社を置くITベンチャー企業、シナジーマーケティング株式会社でカスタマーサポ―トとして、運営サポートやシステム導入講習を担当。
結婚してすぐに旦那さんが起業し、それが今のフルカイテン株式会社に。創業したその日からがむしゃらに一緒に働いてきて、あっという間に10年。
起業してすぐの頃は「FULL KAITEN」というプロダクトはまだなく、ベビー服ECを経営していて私はバイヤー・カメラマンを担当していました。フルカイテンが事業化してから2022年1月まで、ぼっち人事としてバックオフィスを全部担当。CFOが入社してくれたので無事引継ぎを終えて、現在は専任で採用広報をしています。

私とCEOの起業時の涙を禁じ得ない(?)ストーリーはこちらで読めます

挫折の連続だったEC経営時代

CEOの瀬川と起業して始めたのはEC。ベビー服のECが最も長かったです。当時の私は新規取引の営業やバイヤー業務という最前線で仕事をしていました。
2人で始めた無名のEC。事務所は実家だし、実績も信用もないし、最初から商品を卸してくれるメーカーさんは少なく、展示会でブースに新規営業へ行っても断られまくりでした。これがめっちゃへこむ。断られた方々の顔を今でも覚えている私は執念深いと思われるかもしれないけど、それほど辛かったんだと思う。
にも関わらず当時から取引してくださったメーカさん。大変助けられて、今でも心から感謝しています。

FULL KAITENは私の救世主。もとは社内システムだった

当時、毎晩遅くまでの発注作業と不良在庫の山との闘い、さらに育児の睡眠不足と重なって疲れ果てた時、売れ行きを予測して仕入れ数を決めてくれるシステムをエンジニアが開発してくれました。これが後のFULL KAITENというプロダクトになります。

発注作業で言うと、それぞれの商品写真・商品情報・売れ行きグラフ・再入荷待ち人数・発注書と4つの画面を見ながら、5,000近い品番を2.3日おきに、自分の経験と勘で悩みながら発注量を決めていきます。全て入力したあと予算内に収まるように微調整をするのもすごく時間がかかりました。お昼間は商品撮影など他の業務もあり、子供をおんぶして展示会を周って新規取引先の契約を取っていました。

当時の私達の部屋。在庫の山に囲まれて暮らしていました

正直もう、在庫が増えすぎていたので経営もやばかったですし、私自身の気力も体力も限界でした。ところがこの予測システムのおかげで、需要予測によって私の経験や勘がなくても発注できるようになり、発注業務をまるごと他のスタッフにお願いすることができるようになったのです。
自分の苦労で得た勘よりも、予測が当たっていることがちょっと悔しい気もしましたが・・(笑)
おかげで仕事が半分になり、時間的にも余裕が生まれて本当に救われました。

同時に、このシステムが大勢を救うのでは?と思いました。私のように発注地獄にいる人、不良在庫で倒産しそうな会社、もしかして業界全体に必要なんじゃないか?!と。
その頃は、「まぁ、でも大企業には既にそんなシステムあるわな~!」と思っていました。

フルカイテン流、うまくいく本質「Keep on KAIZEN」

その頃には、今ボードメンバーである加藤も参入していました。社員も多くいて、毎日真剣な戦略会議。大変だけど充実していた毎日。
当時ホワイトボードに大きく書かれていた言葉は「Keep on KAIZEN!」
この言葉が「全てに共通する本質的なこと」と気が付いたのは突然でした。

人生も仕事も、諦めずに改善し続ければ成功する。

確かにそうだ。でも改善がどのレベル感でできるのかも大事。ゆる~く取り組んでいては、短い人生に間に合わないかもしれない。
ハイスピードで的確な改善を回すことができていたのが、CEO瀬川と現CPO加藤でした。

そもそも彼らに、ベビー服の知識なんて最初はゼロ。太ももむっちりのサロペットがたまらんとか、フリフリにキュンキュンする~!とか、ママ達の感覚も分からないないはずだし、分かり過ぎても怖い。
それでも事業が大きくなっていったのは、「ゼロ地点」からすごいスピードで数字を記録→分析→行動→失敗→改善・・を根気良く続けたから。
かわいい~!とか、売れそう~!とかいう感覚よりも、「数字」を信じて答えを導き出すのが彼らのやり方。数字には根拠があるから強い。数学なんて社会に出たら必要ない、なんてタカをくくっていた私の考えは崩れ落ちた。

何をするか、よりも誰と働くのか。

何度も想像したのは、もし美容院を経営してくださいと言われたらどうか?キャンプ場だったら?ということ。彼らのやり方で愚直にKeep on KAIZEN すれば、事業が何であれ成功するという答えにいつもたどり着いた。

現COOの宇津木もアツく語っていた。
「万が一事業が倒れてラーメン屋さんになっても、この人達が経営するなら成功するだろうなと思ったし、一緒にやってみたいと思えた」ことが入社の決め手だったと。

このことから、「何を」やるか以上に、「誰が」「誰と」やるかが大事と思った次第で、少なくとも弊社は「運が良かっただけ」とか、「たまたま時代の流れに乗れた」だけで大きく成長してきたわけではなく、「このメンバーだからこそ」成長してきたんだと断言できるのは、私の誇りです。

危機を乗り越えて、組織も強くなってきた

2017年にFULL KAITENリリース!
この時には知る由もなかったのです。私たちが開発しているシステムのニーズが想像をはるかに超えるもので、「在庫問題」が小売企業の「心臓」とも言えるほど深いペインであることに。

リリースしてすぐ、ウソでしょ?というぐらい、大手企業から問い合わせが来ました。
しかも最初のFULL KAITENは中小規模の小売り向けに作られたものでしたから、大手の販売データ量にはとても耐えられませんでした。ニーズはあるのに営業をストップするという大胆な決断をし、ただ開発を待つ。みんなにとって悔しく、辛い時期でした。

当時の私。画面を睨みすぎて眉間にしわができた

2020年からのコロナ禍では小売業界の業績不振に打撃を受け、会社も緊急事態でした。カルチャーが大事とか言ってられなくて、期間限定で、とにかく存続して事業を守ることに舵を振り切ると宣言したこともありました。

しかし何度もそういう危機を乗り越えてきた会社です。経営陣も社員も簡単には諦めない体質が染みついていました。そういう時は周りの状況や不安材料に流されず、ミッションのために自分にできること、やるべきことをただ粛々とやるのです。

ミッションが変わり、視座が上がった瞬間

ミッションと言えば、そうして改善し続ける中で「FULL KAITENで在庫の問題を解決することは世界の環境までをも良くできる」ということをお客様から教えられました。FULL KAITENが在庫を減らせば、大量の生産や廃棄のために使われる大切な資源を守ることができる。適正な値段で商品が取引され、発展途上国での低賃金での児童労働も減らせるのでは、と。
一気に視座が上がり、世界が広がった瞬間でした。自分達が取り組もうとしているイシューの大きさを改めて実感し、ミッション・ビジョンも設定しなおしました。
ますます勢いを付け、必要な仲間をフルカイテンという「船」に乗せました。一方で、去っていく仲間を見送ることも残念ながらありました。

そして創業から10年の今


そして来る5月7日に10周年を迎えるフルカイテン。
従業員31名、2021年は導入企業の総額で2000億円を超える売上データを蓄積し、業界の新聞や雑誌には毎週掲載され、導入は200ブランドを突破。
モールで目にするアパレルブランドのほとんどで使って頂けるまでになりました。
カルチャーも大事にしていて、社員のみんなから「FULL KAITENという事業を絶対に成功させてみせる!」という想いが伝わってきます。この笑顔!

素敵なメンバー!カメラマンは私なので写らない

まだまだ目標は先ですから、危機はまたやってくると思います。それでも「keep on KAIZEN」で乗り越えてきたフルカイテンは、組織も骨太に育ってきました。目指すミッションのために自分がすべきことが明確な限り、地に足をつけて愚直に改善を続けます。

私がnoteを書く理由

私がnoteを書く理由。
まだ小さいけど、壮大な事業と、そのために頑張っている会社が、人がここにいるよ!
ということをみなさんに知ってもらいたいからです。
採用目的に関わらず、色んな方に知ってもらいたくて書いています。

フルカイテンには魅力的なメンバーがたくさんおり、彼ら1人1人にも小さな挫折や改善があります。それも1人ずつ詳しく紹介したいのですが、またの機会に。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!!
これからも「フルカイテン株式会社」を、SaaS「FULL KAITEN」を、よろしくお願いします。


noteの記事はたくさんありますが、こちらにまとめていますのでぜひご一読ください。


もしフルカイテンや、フルカイテンぐらいの30名ほどのベンチャー企業に興味のある方、noteの内容にご興味ある方はこちらでお話しましょう!










この記事が参加している募集

自己紹介

企業のnote

with note pro

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?