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vol.9 Podcast[キャリアの合間に]家族としてのキャリアに役立つ「5つの夫婦モデル」とは

2023年2月22日、Podcast番組「キャリアの合間に」第9回目を配信しました。

初回から第22回までは、テキスト配信をまだ行なっていなかったので、改めて振り返りながら、テキスト版を届けしていきたいと思います♪

(2023年9月4日から25日まで、午後9時30分頃に配信中)

今回は、自分にとって理想的な家族の在り方を考えるための1つのヒント、「5つの夫婦モデル」についてお話をしました。


↓全文テキストは下にあります。


▽第9回目テキスト版はこちら▽

はじまりました。
自分らしく暮らし、働くために
家族としてのキャリアを考えるラジオ
「キャリアの合間に」第9回目の配信です。

この番組では、家族、友人、お仕事仲間など、
親しい人たちと、キャリアについて話し合う、
きっかけになるようなネタやエピソードを、
ご紹介しています。



直近3回では、
家族としてのキャリアを考えるための第一歩として、
まずは自分のことをより深く、理解しましょう、という
お話をしてきました。


第6回では、
これまでのキャリアを振り返る
ライフラインチャートについて。


第7回では、
私って、いろいろな役割の集合体なんだ、
という、ライフロールについて。


第8回では、
将来のために、いまやりたいことや
諦めてたけど、今こそチャレンジしたいこと、
そんなキャリアニーズを、どのように優先順位付けしていくか


ということをお話してきましたが、

今回は、自分にとって理想的な家族の在り方を考えるための1つのヒントとして、

「5つの夫婦モデル」についてお話をしたいと思います。



家族の定義もさまざま多様化してきているので、
家族イコール
恋愛関係を経て夫婦になった男女とその子ども、
というふうに固定化するのもちょっと違うんだよね、
という想いを、いつも感じてはいるのですが、


いったん、今日は、
夫婦を起点に家族を構成した場合について、という前提で、お話をしていきたいと思います。


さて、「5つの夫婦モデル」。

私がこの言葉を知ったのは、2018年。結構前なんですが、

ハーバードビジネスレビューというメディアに2018年3月に掲載された、ある1つの記事がきっかけでした。

アビバ・ウィッティンバーグ=コックスさんという
当時、ジェンダー・バランスの支援を専門に行うコンサルティング会社のCEOをつとめていた女性の方が書いた記事で、

共働き夫婦が、どちらか一方の機会を犠牲にすることなく、双方ともが人生とキャリアを充実させるには、というテーマで

5つの夫婦モデルを知って、夫婦共同で、家族としてのキャリアを組み立てていく
ことが必要だよ
、ということが書かれていたんですね。


5つの夫婦モデル、
どういうものなのか、ざっくり説明したいと思います。


1つめは、「シングル型」
夫婦のうちどちらかが大黒柱として働いていて、
配偶者と子供は、その人のキャリアに従って暮らすというものです。

1990年代までは、日本でもこうした
いわゆる専業主婦がいる家庭が主流でしたね。


2つめは、「リード型」
シングル型の派生形です。
夫婦のうちどちらかのキャリアが支配的になっていて、
配偶者は、パートタイムやフリーランスなど、ある程度融通の利く職業についている、支配的なほうのキャリアを優先していくというモデルです。

最近、日本では、女性の就労率が上がったけれども、
非正規として働く人の割合が多い、いわゆる「L字カーブ」というものが問題視されていますけれども、
リード型はここに分類されるのかと思われます。


3つめは、「交替型」。
いわゆる共働きですね。

お互いに、キャリアにおける機会を交替しながら、
お互いが平等になるよう、バランスをとっているというモデルです。


4つめは、「平行型」。
いわゆる、パワーカップルなんて言われるような
お互いに自分の事業や優先したいキャリアを持っていて、
お互いのキャリアを補完し合うような関係性を築いているモデル。

家庭内でも、仕事の話をすることが多いと言われています。


5つめは、「補完型」。
職業も、仕事の性質も、求められるスキルも、繁忙期も、社会的責任もばらばらで、
だからこそ、お互いを補完し合って家庭を運営していけている、というモデルになっています。



いかがでしょうか。イメージつきましたか?

うちはリード型だな、とか
交替型と補完型のあいのこかな、とか
いろいろなパターンがあると思います。


でも、一番大事なのは、この5つの夫婦モデルのなかから、「どれが正解だ」と決めつけることではありません。

この5つの夫婦モデルのメリットとデメリットを自分の頭で考えて、挙げてみることなんです。


1人で考えてみるのも、もちろんいいですし、
コミュニティだったり、家族で話したり、
会社のキャリア研修で、ワークショップをやってみるのもおすすめです。

以前、とある日系の上場企業様からのご依頼で、
5つの夫婦モデルを使ったワークショップをやらせていただいたことがあります。

その時、すごくよかったのが、
参加してくれた社員さん同士でもりがっていて、横のつながりが強化された、ということでした。


会社内で、家庭のことや、プライベートのことを話すのは、
上司との1 on 1でもなければ、ないのかなというふうに思いますけれども、
(1 on 1でも話せないという方も多いかと・・・)

こういったキャリア研修、ワークショップを通じて、
お互いの家庭のことを少しずつでもシェアして、お互いの働いている、その背景を知るということが、
組織の中でも居心地の良さだったり、働きやすさにもつながっていくので、

この5つの夫婦モデルのメリットとデメリットを、会社のみんなで考えてみるということは、
そういった意味でもよいきっかけになるのではないかなと思っています。


もちろん、ご夫婦で「うちはどのモデルで行こうか」って
話し合ってみたり、

途中から思っていたモデルからズレてきてしまったら、
「しばらくはこのモデルでいかない?」っていうふうに、軌道修正をしていくことも、すごくよいですね。

そうすることで、家族としてのキャリアを考える
またもう一つの切り口になっていくのではないかなと思います。


かぞくも、じぶんも、しあわせに。



ここまで。

「キャリアの合間に」次回の配信は、3月1日水曜日の予定です。
新しい年度に向けて、
家族としてのキャリアも、少し取り入れてもらえたら嬉しいです。


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▼この記事を書いた人
ふりふり|ファミリーキャリアコンサルタント
\かぞくも、じぶんも、しあわせに/
▶︎家庭を家族全員が自己実現するプラットフォームにしよう
🙋‍♀️「家族としてのキャリア」実践中(7年目)
👨‍👩‍👧 夫&息子と3人暮らし
✒︎国家資格キャリアコンサルタント


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