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Episode11. 家族で2拠点生活、会津の保育園に“留学"した話


国家資格キャリアコンサルタント取得後

「ファミリーキャリア」をテーマに活動していこうと

心に決めたのが2018年。


同じタイミングで

「ドローンライター」としても歩み始めたばかりだったので、

数年間はそちらの活動に比重を置いていましたが、


2019年には、夫とも話し合い、

夫が有形資産担当(会社勤務)

私は無形資産担当(起業独立)という

「補完型ファミリーキャリアタイプ」を、わが家のキャリア戦略にしていました。


その頃にチャレンジしたのが、

福島県会津若松市と東京の「2拠点生活」。

そして、会津の保育園への“子ども留学”です。



なぜ、2拠点生活をやってみたのかというと、

働き方改革をさまざま取材する中で、

自分でもやってみたかったから(笑)。


場所にとらわれずに働くということを、

いろいろ体験したみたいなと思っていたなか、


たまたま夫の会社で会津若松に新拠点を立ち上げることになり、

そちらに勤務するメンバーを募集しているというじゃないですか!


仕事内容的にも、住宅手配などの条件的にも、よさそうな感じで

夫も前向きに感じているようでした。


でも、自分だけ単身赴任しては家族に負担がかかるし、

何より自分だけ家族と離れて暮らすのは本意ではないと。


じゃあ、行ったり来たりすればいいんじゃない?

実現できる方法を考えよう! 私もワクワクしながら提案したのが、

「2拠点居住」だったのです。



私も独立起業して間もないときだったので、

会津に行っている間ずっと

子どもとべったり過ごすわけにもいきません。


住民票は移さないで、東京に残す予定でしたし、

1〜2ヶ月に1〜2週間、会津で暮らすというスタンスだったので、

臨機応変に、子どもを預けられる場所や人を手配する必要がありました。


シッターさんに依頼できるサービスなんかも探しましたが

会津居住のシッターさんはゼロ・・・。


じゃあ、保育園は?


一時保育や一時預かり制度などがないのか

ネットでいろいろと調べてみるなか、

ホームページに一時保育に対応していると記載している認可保育園を発見!!


しかも、会津の社宅から歩いていける!!!


ドキドキしながら、その保育園に電話して、

事情を話して、週に3〜4日預かっていただきたい旨を相談すると

すごく親身にお話を聞いてくださって、

基本的には受け入れ可能だということを教えてくださいました。



でも、親が勝手に決めて、勝手に手配して、

子どもをそこにぶちこんだ(笑)という訳ではありません。


まず、2拠点生活をしていいかどうか、

息子も交え、家族会議を開きました。


息子には、下記の順番で説明して、彼にも意見を求めました。


①お父ちゃんのキャリアにとって、よいことだと思うから、会津でのお仕事にチャレンジさせてあげたい


②お父ちゃんだけ会津に住むという手もあるけど、家族バラバラの暮らしになるし、みんなで会津の暮らしを体験するのは楽しいと思う


③でも、その場合は、東京の保育園は休むことになる。(運動会などの楽しいイベント日は、できるだけ避けるようスケジューリングする)


④会津では、新しい保育園に行くことになるので、初めてのお友達や先生に慣れるまで緊張するかもしれない。


⑤会津の保育園では、東京ではできない(焼き芋とか)できるらしい。一度行ってみて、もし嫌だと思ったら辞めてもいい。(その場合は、お父ちゃんだけ会津に行ってもらおう)


⑥この話を聞いて、不安や嫌だなと思う気持ちの方が強ければ、そもそもチャレンジしなくてもいい。(お父ちゃんも諦めてもいい。家族のほうが優先。)


すると、息子は、

「お父ちゃんを応援する」

「やってみる」と。



もともと、人見知りのあまりない子どもだったからでしょうか。

割とあっさりと、むしろ前向きに、

2拠点居住と保育園への“留学”について、捉えて

本人的にも楽しみにしてくれたようです。


2019年4月から12月までの間に、結局、計約4回

会津での暮らしを楽しみました。


花筏の美しい会津若松城、

真夏の桧原湖、

秋のお祭り、

雪舞う年末年始、


自然の中で暮らすって、なんて豊かなんだろうと

親子で実感・・・。


保育園では、

気候のよい時期には、園の近くの川辺へお散歩に出かけたり、

キノコやサツマイモなど地のものが給食に出たり、

園庭で焚き火や焼き芋をしたりと、

東京ではお金を払った体験させるようなイベントが、日常生活の中にあって

まさに“留学”といえる滞在となりました。


また、東京で通っていた保育園は、学年ごとにクラスが別れていましたが

会津で通わせていただいた保育園は、縦割りのクラスで、

上下に年の違うお友達と暮らすのも、新鮮だったようです。


何度か通ううち、最初は「新しい子」と呼ばれていましたが

ちゃんと名前も覚えてもらって、仲良しな子もできたようでした。

確実に成長感ありましたね。



唯一、ネガティブだったのは、

夫には新しい職場、新しい同僚との出会いがあり、

息子にも新しいお友達ができて楽しく登園するなか、

私だけが自宅で執筆作業に明け暮れていたため、「孤独」を感じちゃったこと。


普段、保育園に子どもをお迎えに行って

何気なく、保育園の先生やママ友たちとおしゃべりする時間や、

近所のおばあちゃんたちと井戸端会議する時間が、

いかにリフレッシュになっていたか、気付かされました。


私も、日常で新しい人との出会いを求めて、何か動けばよかったなあ、、、

とは思うものの、

移動の手配や、週末に遊びに行く下調べ、慣れない土地での買い物など、

非日常的なタスクをこなしつつ、仕事も減らさず持って行っていたので、

結構、余裕なかったです(笑)。



最後に、コストの振り返りを。

私たちの場合は、社宅があったこともあって

初期費用や滞在費、夫の移動費など抑えられましたが、

保育園はダブルコストになりました。

(東京の保育園には在籍しつつ、会津の保育園で一時保育料をお支払い)


あと、私と息子の移動費や、外食が増えたりなども

旅行並みの費用はかかったかな。

逆に東京の自宅の光熱費は下がったかも。


あと、私たち夫婦はドローンもやっているので、

会津で出会った(というかフライトイベントに押しかけて参加させていただいた)ドローン愛好会の方々と出会えたのは

とても貴重で嬉しいつながりです。

会津のお家を引き払った後も、愛好会の合宿に呼んでいただいたりして

いまも交流が続いています。


「会津のために働いてくれてるなら」ということで大変よくしていただき、

私たちも、「その気持ちに答えて励まなければ」と

家で何度も話し合ったものです。


そして、そういう会話を、息子も交えてできたことは、

やってみないと分からなかったよさだったなと思います。


最近は、保育園留学®︎や2拠点居住、ワーケーションなども

積極的に誘致している自治体や、サービス提供企業も増えてきました。


子どもが小学校に上がる前、意外とチャンスかもしれません!


次回Episode.12 『「家族が集合する時間を決めておく」という安心感』は、

10月4日(火)に公開しました。お楽しみに♪


\かぞくも、じぶんも、しあわせに/

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🌷この記事を書いた人のプロフィール🌷

1978年5月生まれの牡牛座B型。
2022年現在、夫と息子と東京都内で3人暮らし。趣味は茶道。


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