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絵画の様式論

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#三木多聞

絵画の様式論(三)

絵画の様式論(三)

本稿においては、画家が採用するいくつかの表現形式を様式と呼ぶ一方、その奥底に通底する本質的な核心を「様式」と言いたい。その具体的な事例として、藤田嗣治と福沢一郎にとっての「様式」が陰にあることは、すでに見た。だが、結局のところ、陰とは何なのか。なぜ両者による絵画には、程度の差こそあれ、それぞれ陰が顕在化していたのか。陰とは、いったい何を意味しているのだろうか——。陰という「様式」の具体的な内実を探

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