誰かも書いているノウハウ、なのに。
そのノウハウ、誰かも書いていましたよ。
既視感どころか、間違いなく見たノウハウがここにも。そこにも。あそこにも。
それでも、ここも、そこも、あそこも「スゴイ!」が溢れている。
実に興味深いです。
一次情報なのか、二次、三次、四次、五次……情報なのかわかりません。
誰かと被っていても、すでに誰かが語っていても、知らない人は「スゴイ!」と思います。知っている人も「分かる」という意味を込めて「スゴイ!」と反応することがあります。
たまたま出会ったから。たまたま出会えなかったから。
よくよく見ると複製品のノウハウも、出会い方、伝え方の違いで原本のように讃えられることが面白いです。
私自身「きっと何年か前の人がすでに語っているんだろうな」「わずかな時間差で誰かが公開しているものだろう」「今さらそれ言う?と思われるに違いない」と頭のどこかで思いながらノウハウ系のnoteを書くことがあります。
それなのにスキが付く。完全にオリジナルなものでもないのに。むしろそういったものばかりスキが付く。
面白いような、面白くないような気がします。
「分かる」という意味を込めてのスキなんですかね。
触れたことがある情報に近いから、触れたことがあるから、なんとなく知っているからスキなのか。
誰かも書いていることを知らずに、出会えて、伝わったからスキなのか。
後者であるほうがまだ良いですね。
何だかモヤモヤしています。
私が書くノウハウは、私が出会えていないだけで、きっと誰かも書いていることなんだろうなと時々申し訳なく思うのです。
たぶん、ノウハウも書きつつ、絵を描いたり小説を書き始めたりしているのはモヤモヤが主な理由だと思います。
少しでも完全にオリジナルなものを自分で表現したいという想いからでしょう。
モヤモヤしているので「たぶん」や「でしょう」表現です。
「誰かも書いているノウハウ」から端を発した、複製品とオリジナルの戦い。
これすら「誰かも書いていましたよ」となるのかもしれません。
生涯、戦い続けそうです。