あの場所

懐かしい場所へいく

あの頃の僕は
まだ大きな子供で

ああ有るべきだ
こう有るべきだと

声高に叫ぶけど、
何もできない面倒な人間でした

あの頃から色々あって

丸くなったのか角が取れたのか
それとも小さく纏まってしまったのか

人並みに苦労はした

もしかしたら少し人より多かったかもしれない

でも後悔はしていない

そして案外、反省もしていない

懐かしい場所へ行く

追い出されるように、自ら逃げるように
戻らなくなっていたあの場所は
僕をどう迎えてくれるだろうか