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【メンバーシップ型の落とし穴】福祉の業界はなぜ責任、成果を曖昧にしてしまうのか

みなさんこんにちは。

先日子どもの懇談会があり、妻は仕事なので、ぼくは休みを取り出席する予定でした。

しかし、前日

mail:〇〇〇保育園
「明日、予定していた懇談会ですが、担任のA先生が体調不良のため延期とさせていただきます。」

え。

親は懇談会のために仕事休んでまで都合つけてるのにナメてんの。

と思いましたがぼくはハッとしました。

人を預かる仕事=メンバーシップ型

保育士の仕事も、福祉・介護の現場も人を保護者から預かる
その成果として報酬がある。

これはまったく同じことです。

典型的なメンバーシップ型のビジネスモデルなのです。

メンバーシップ型のメリット

それはそうだよね。うんうん。

誰もがそう思うと思います。

では、なぜ福祉や保育の仕事はメンバーシップ型なのか。
それは、単純にジョブ型にできないからです。

「人を預かり報酬を得る」というビジネスモデルは
「多くの人を預かると報酬が上がる」というシステムで成り立っています。

当然、その環境は保障されなくてはならないので職員1名に対して最低〇人配置という基準が設けられています。

しかし、現場は勤務表やマニュアルなどの操作でどうにでもなります。
実際に事業所を掛け持ちしながら現場に入っている人なんていくらでもいます。

ジョブ型のように自分の仕事に対し成果を出す働き方では効率が悪いからメンバーシップ型である必要があるのです。

そして、メンバーシップ型の強みは
メンバーで情報を共有し誰がどの状況になっても同じように対応ができたり、現状の課題を共有できている。
つまり、皆で同じ情報を持ち考え方を共有しようという働き方なのです。

保育・福祉におけるメンバーシップ型の弱点

ハッキリ言います。

しょうもない人と働かなくてはいけないことです。

ここで言う「しょうもない人」とは
・能力の低い人
・話の横展開が出来ない人
・ネガティブな発言(愚痴)が多い人

などでしょうか。
他にも要素は山ほどあります。

こうゆう人がメンバーにいる時に排除したり、自分が抜ける自由がないのが福祉や保育におけるメンバーシップ型の弱点です。

現に、ぼくはいま、すごくしょうもない人と働き、そのしょうもない人の発言が影響力を持ち、周りもどんどんしょうもない人に流れていくという最悪の状況です。
どんどん抜けたいのですが、上司に相談しても来年どうかな。という程度の答えです。ぼくはこのしょうもない現場で1年という貴重な時間を捨てるわけです。

目的を見失って機能しないメンバーシップ型

今回、保育園で担任がいないから懇談会延期という決定はまさにメンバーシップ型のメリットを使いこなせないシステムエラーだと思っています。

前述したようにメンバーシップ型の働き方は皆が同じ情報を持ち考え方を共有できているという強みがあるから成り立つ方法です。

それを、一人の職員が体調不良でやめておくなんて。

そもそも、懇談会は何のために、誰のために行うものなのでしょうか。
その職員が直接話を聞くためですか?
違います。

保護者同志が○○ちゃんママはどんな人なのか、どんな悩みを抱えているのか、家でどんな生活をしているのか、交流の中で思いを伝えあい、そこから出てくる保育ニーズや個別課題は何なのかを分析する材料を集める場。

とぼくは思っています。

つまり担任の職員Aさんが体調不良なら他の職員が出席して開催すればいいわけです。
その情報は録音でもなんでも共有する方法はいくらでもあります。
この際、その先生だけZOOMで出席してくれてもいいわけです。

アナログ思考と「〇〇べき」

これを閲覧している人にはあまりいないと思いますが
福祉・保育は非常に対面で会うことにこだわったり
デジタルで済むことをなぜかアナログでやる。
またはデジタルを悪とする人がはびこっています。

そんな人は口をそろえて「今までこうしてきたから」「私たちの頃は・・・」
そうです。
根拠のない「こうするべき」という考えが抜けないのです。

今回も懇談会は担任の先生が出る・・・べき。

という目的とは全く異なった考え方から多くの保護者の予定を混乱させる結果になりました。

もう一度言います。
これは完全にシステムエラーです。

スピード感の喪失=信頼の喪失

これについて全く他人事だと思えなかったぼくは今回これを書くことなったわけですが。

ぼくの職場では利用者に何かあるとき
その保護者に連絡を入れて確認しなくてはならない時
医療的な治療方針を決めていくときなど
必ず、
「担当に聞いて見なくちゃね。」
「担当がいる時にカンファレンスしよう」


え、

何か問題があるから変更や検討をしなくちゃいけないのに、
今日は担当が休みだから担当がいる時に。。。

その間、利用者の問題は全く解決しないんです。

いやいやいや、何かを決めるのに担当なんか必要!?

支援の方針は個別支援計画に書いてあります。
その判断基準はアセスメントシートに書いてあります。
生活については事業所として何を大切にしているのか記しています。
法人としての理念があります。

判断基準がそこにあるんだから

Just do it ! 今すぐやれ!

何がメンバーシップ型だ!
すぐやらない人は必ず信頼を損ねていきます。

責任、成果の所在

福祉は気持ちでやる仕事だから。
と言っている人に限って大した成果があげられないのは皆さんも身に染みて知っているのではないでしょうか。

メンバーシップ型はみんなの成果、みんなの責任だからみんなで頑張ろう。
ってゆうスタイルにも関わらず

大して成果のあげられない奴に
「あ、あれ?あれオレが言ったから」
「あ、あれ?あれオレが導入しろって言ったんだよ」
「あ、あれ?あれオレが最初やってたやつね」

みたいに、人の成果を上司の前で自分の成果にしてしまう
Daigoさに言わせると「あれオレ詐欺」みたいな人に全部もってかれてしまうんです。

これはジョブ型でない限り仕方ないと思われるかもしれませんが、あきらめないでください。

福祉や保育はこうゆう体質だからこそ一発逆転みたいにのし上がれるチャンスがあるのです。
メンバーシップ型は出世も順番みたいに考えられがちですが、福祉や保育のように古き考えがあるからこそ、変にジョブ型が残っているのです。
今回の「担任が」という考えのように、個人の仕事みたいになっている部分で確実な成果を積み重ねていくことであなたの評価は確実に上がっていきます。

この世界で上に行きたければ・・・ですけど

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