今年最後のスタエフ配信!子ども家庭庁に思うこと
いよいよ今年もあと10日程です。おそらく今年最後となるスタエフ配信をしました。『今年最後!』という言葉は何だか『本日、特売最終日』のような感じがしていつもよりちょっと欲張って11分程の配信となりました。いつも一発収録なので耳障り、お聞き苦しい箇所もあるかと思いますが・・・『あー、tomoはこんな風に喋る人なんだ』という雰囲気が伝わればいいなと思っています。音声配信で伝えたいのは雰囲気です!
今回お話したのは、今年一年を通して書き続けたこのnoteについてのこと。そして、最近ニュースでも話題の《子ども家庭庁》についてです。スタエフでもお話していますが、その概要が少しずつ明らかになってきました。やはり一番気になるのは今回政府が就学前の教育、つまり《幼児教育》に取組む方針を掲げていることです。幼少の連帯、スムーズな接続を目指してのことだと思います。幼稚園、保育園の子ども達に《幼児教育》をしていく方針のようですが、政府が作成するガイドラインに沿って指導にあたるのは一体どのような方なのでしょうか。幼稚園や保育園の先生方が「はい、これして下さい」といきなり言い渡されても困りますよね。通常でも忙しく人出不足な業界で更に仕事が増えるのは負担となることは目に見えています。その場合、外部からの講師や指導者を導入する形になるのでしょうか。おそらく一定基準を満たした人材が教育にあたることになると予想されます。しかし、幼児教育はその方法や関わり方を誤ってしまうと、子どもにとても重い負担を背負わせてしまう懸念があることを忘れてはいけません。学習指導をしていると常に思うこと。それは子ども達は実に個性豊かで、それぞれ発達の速度が異なるということです。指導にあたる者はしっかりとこのことを念頭に置く必要があります。集団に対して何かを指導すると、必ず理解が早い子、遅い子が出てきます。その「差」に対し、決して優劣をつけてはいけません。まだ幼い子ども達が「教育」と称し、不要な評価を受けたり、叱られることは絶対にあってはいけないことです。政府の目指す政策が幼児に対しどの程度の《教育》をしていくのか、その基準はどのあたりに設定されるか、まだ概要の詳細が明らかになっていませんが、せっかくの取組みが幼い子ども達にとって逆効果とならないことを願うばかりです。それ程に幼い子ども達への教育には注意、配慮が必要だと考えています。
【指導者の育成】どのような方が選ばれ幼児の教育に当たるのかは分かりませんが、全国の幼稚園、保育園、こども園が対象となるとかなりの人員が必要になることが予想されます。人材の確保や地域差という課題も見えてきます。教育を長い目で見れば将来、子ども達の保育や教育に携わる人たち(学生さん)への教育も当然、必須です。時間は掛かりますが教育とは未来へのバトンなので《指導者の育成》まずはそこから始める必要があります。
【子どもが中心であってほしい】今後も子ども家庭庁が掲げる方針や就学前教育への取組みに注目していきたいと思います。そして、それらの取組み、ガイドラインを決めるのは当然大人なわけですが、その際、子ども達の存在を常に忘れてほしくはありません。子どもが中心で、子どもや保護者に優しい、そして寄り添う形となる取組みとなっていくことを心から願っています。
スタエフでもおおよそ、上記のようなことをお話しました。幼児教育に携わっているといっても私のような末端の人間の声は届かないかもしれませんが、思っていること、考えていることはたくさんあります。だから、伝えたいからこうして日々、noteを書いています。私はいつも子ども達から、保護者の方達から教えてもらうことばかりです。結局の所、学ばせてもらっているのは私自身であることをいつも、いつも感じています。現場の声としてはあまりにも微力過ぎるので、お声が掛かるようなことはないと思いますが・・・いつでも出動可能なように心と身体の準備はしておきます。子ども達の教育のために出来る何かを探し、出せる知恵や力があれば提供したいと考えている方は私だけではないはずです。ここnoteには熱い教育者の方々が大勢居るのですから。
今後も政府の掲げる就学前教育に注目していきたいと思います。皆さんからの意見なども聞けたら嬉しいです。
それでは、次回もどうぞお楽しみに。