映画「アメリカン・アニマルズ」ネタバレあり　~映画イラスト~

映画「アメリカン・アニマルズ」→ 

http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2297

実際にあった、大学生4人による稀少本強奪事件を、本人たちの証言を元に映画化。

若手実力派たちが演じるし、本人たちのインタビューも挿入されるというかなりの異色作です。

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音楽も映像もカッコイイ！

演技も素晴らしいので、自分がこの4人の仲間になっちゃったような気分で観れました。

そうするとホントに怖い。。

取り返しのつかない方へ、〝向こうへ〟行ってしまう瞬間の、あの恐ろしさ。。

途中で一回、映画が終わりかけるんです。

僕はあそこで終わったとしても十分面白かったし

それはそれでなかなかに強烈なメッセージを発すると思って

「イイよ、ここで終わっても！」と祈るように観てましたが、、

終わらないんですね。。

実際の事件ですからね。。。

本当に恐ろしい。。

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ご本人４人の証言が食い違う箇所もあるんだけど

そこもそのまま映像化。。

だから「真実に基づいた物語」ではなく「真実の物語」。

記憶が曖昧なら、そのまま曖昧に描く。このリアリティ。

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愚かしいんだけど彼らにとっては切実な渇望が、

この犯罪を引き起こす原因なわけだけど

正直、すごく理解できる。

4人っていうのも最もちょうどイイ人数だったのかも。

5人だったら多すぎて意見が分かれて空中分解したかも知んないし、

3人だと一人一人の荷が重すぎて途中で潰れていたかも知れない。

4人という人数はスムーズにことを進められる人数だし

責任をちょうどイイ感じ分担できたんだと思う。

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この実話としての重さや身につまされる感じもこの映画の魅力だけど

撮影もすごく工夫してあって、

ひとつの会話をしながら

車の中、店の中、そして車の中に戻る、と場所を変えていく。

観客が飽きないという利点もあるけど

多分「記憶の曖昧さ」の表現かなと思いました。

撮影方法が映画の内容と合致していて、監督素晴らしい。

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で、何より素晴らしいのは

「アメリカの鳥類（American Animals）」に描かれている鳥の絵。

彼らにとってはマクガフィンでしかなかったけど

この鳥の絵がどれも本当に素晴らしい。

実物大に精巧に描かれてるんだけど迫力がものっっっすごい。

映画の中も頻繁に出てくるけど、

この映画の中の要素の中でこの鳥の絵が一番素晴らしい。

ちゃんとそうなるように撮影をしてる。

「自分たちは特別じゃない」と思っている学生4人と

あっっきらかに特別な存在に見える鳥たちが強い対比になってる。

完全に素晴らしい！

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四コマ映画「アメリカン・アニマルズ」→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2297

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以下、ネタバレ

鳥の鳴き声からスタート。
ケンタッキー州。

これは真実に基づく物語ではない。
真実の物語だ。

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彼らの背景にはこのようなことが起きるような予兆は何もなかった。
すごくいい子達だった。

大学の新入生歓迎会で裸にされてションベン飲まされる。

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芸術家は皆苦しんでいない。
僕が経験したことのない。
人生を送っている。

「最高の人生。絵が上手」ではダメだ。

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ウォーレン「みんな僕が首謀者だと思っている」

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食品を盗んだりして生きてる実感を得る。

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何か起きるのを待ってるんだけど、それが何かわからない。

それが起これば特別な人生になる。

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絵具と銃を持ってアメリカのすべての鳥を描いた図録。1200万ドル。アメリカンアニマルズ。

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Googleで完璧な強盗の方法を調べるウォーレン。
スペンサー「最短の経路を書いてくれ」

スペンサーとウォーレンの証言はよく食い違う。

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ウォーレン「俺たちには何もないって？そんなあまりにもがっかりだ。」

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スペンサーはグリーン、エリックはブラック…、コードネームだ！
ウォーレンはイエロー。

「期末試験中だから誰も疑われない」
「変装グッズを！」
「車を入手しろ！」
「ルートを体で覚えろ！」

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試験当日。
老人に変装して実行。

悪いことをせずに出てきたときには最高の気分だった。
全てが美しく見えた。

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図書館司書が4人いたので中止。
ほっとしたけど、ウォーレンが明日の１１時にまたやるって。

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ウォーレン「どんな将来だよ。どうせクソみたいな将来だ。変えたいって言ったのはお前だろ！」
「僕には向いてない無理だ。」
「今まで生きてきた中で最高の日々だったろ」

夜の道でスペンサーがフラミンゴの幻を見る。

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僕は気づいて。
自分で何かを起こさなければ、と。

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アメリカンアニマルズの図録が保管されているケースの鍵を図書館司書の女性が首から下げていた。

図書館司書を襲う。首を締めて失神させる。もう戻れない。

図録を盗むことに成功。

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オークション業者に図録を持っていく。

あとで評価額を教えると言われ
スペンサーは自分の本当の携帯番号を言ってしまう。

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図書館司書の叫び声が耳から離れない。

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向こうに何がるのかを知るためには変わらなければならない。
しかし、それは恐ろしいことだ。

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みんな罪悪感に苛まれながら生活を。
ウォーレンはスーパーで万引き。
スペンサーは車で追突事故。
4人それぞれの部屋にFBIが突入。

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実刑７年。

自分は特別だっていうけど、僕は特別じゃない。

冒険に何の価値もない。

だからあの計画が心に響いた。

とても自分勝手よ。
心の力は一線を乗り越えて他人を傷つけるのか。私はわからない。