見出し画像

探偵!ナイトスクープに出演しました ⑤魅力編その4

こんにちは、こんばんは、あるいはおはようございます。
Fukuiです。
スーパー戦隊は、戦隊側のキャラクターはもちろん好きですが、
実は怪人も各作品ごとに非常に多様で、近年は設定にもデザインにも
沢山小ネタが仕込まれていて面白いです。
でもバルタン星人や蜘蛛男のように「誰もが一度は聞いたことあるような
メジャーな怪人」がスーパー戦隊にはいない気がして、あまりフィーチャーされないのは少し寂しいところです。
ちなみにそんな怪人たちのデザイン画を集めた本「戦変万化」があり、
今2冊まで出ていますが、僕は両方持っています。
早く次の発売が楽しみです。

小話はこの辺で、今回は魅力編その④です。
31曲目から42曲目までを取り上げます。

この記事は上記の続きです。今回初めて見た方は是非ご覧ください。
それでは、忍ぶどころか暴れるぜ!

・31曲目『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(獣拳戦隊ゲキレンジャー)2007年

獣の力を手にする拳法「獣拳」を操る二つの勢力のぶつかり合いを描いたゲキレンジャー。
拳法を題材にしていることもあり、メロディは中華風のイントロから始まります。ダイレンジャーと違い全体的にはハイテンポであり、高めのトーンかつ最後には転調するので、意外と難易度は高かったです。
燃えよ明日を変えるために誰よりも今よりも強くなるのさ
というサビの歌詞は「心」と「技」と「体」を磨き上げるゲキレンジャーの要素を端的に表していて好きな部分です。

余談ですがEDは水木一郎さんが歌っています。
またサビの歌詞に「Just feel it, Don't think 'bout it」とありますが、
これはかのブルース・リーの名言「考えるな、感じろ」を意識しています。
拳法の戦隊らしいリスペクトですね。

・32曲目『炎神戦隊ゴーオンジャー』(炎神戦隊ゴーオンジャー)2008年

世界を汚そうとする悪の組織「ガイアーク」に立ちむかうため、車と動物の要素が組み合わさった生命体「炎神」と心を通わせ戦うゴーオンジャー。
歌詞のいたるところに車やレースにまつわる単語が使われていたり、
メロディのところどころに入る管楽器のフレーズも楽しい曲です。
特に注目したい歌詞がこちら。
生まれた世界が違っても 見た目や言葉が違っても
願いはつなぎ合える
ゴーオンジャーではいくつもの並行世界が登場し、そこからやってきた存在とゴーオンジャーが関わる場面もありますが、心からの願いをつなぎ合わせることで事件を解決してきました。
きっと誰の心にも「平和」や「安心」を願う心はあるはずです。
すぐに行動に移すのは難しくても、それを皆が頭の片隅に置くだけで、
世界は少し平和に近づくと思います。

・33曲目『侍戦隊シンケンジャー』(侍戦隊シンケンジャー)2009年

原曲はサイキックラバーさん。レッドを演じていたのが松坂桃李さんなので名前は知っているという人もいるかもしれません。
侍という和風モチーフですが、メロディはストレートなロックバンドの曲と言った感じです。サビ前の歌詞
一筆奏上 天下御免
拍手の嵐(2番はお祭り騒ぎ) 真打登場
という言葉の並びはどこか心をくすぐられます。
皆で盛り上がれるポイントもあり、イントロやサビの合いの手として
出てくるチャンチャンバラ チャンバラ
チャンバラバラ チャンバラ
というフレーズはぜひみんなで歌ってほしいです。

・34曲目『天装戦隊ゴセイジャー』(天装戦隊ゴセイジャー)2010年

天使の見習いたちが地球に迫る数々の脅威と戦うゴセイジャー。
ファンファーレをイメージした管楽器の演奏に始まる派手で明るい曲です。
サビには合いの手として「天装!」というフレーズが出てきますが、
西分さんが完璧に合わせてくれてとても楽しかったです。
この曲も最後に転調するため、歌い続けてきたあとではしんどくなる部分でもありましたが、歌い終わった後の爽快感は大きかったです。

こちらはレッドの役を千葉雄大さんが演じています。
上から目線に聞こえるかもしれませんが、戦隊やライダーからデビューした俳優さんが今も活躍している姿をみるのは大変喜ばしいです。
次のスターは日曜朝にもういるかもしれない。
そういうきっかけもありではないでしょうか。

・35曲目『海賊戦隊ゴーカイジャー』(海賊戦隊ゴーカイジャー)2011年

海賊というアウトローな存在をモチーフとしたゴーカイジャー。
こちらも歌詞の随所に船や冒険にまつわる単語が含まれています。
歴代スーパー戦隊のメンバーがゲスト出演するアニバーサリー作品だったり、キメ台詞が「派手に行くぜ!」だったりと「派手」がテーマですが、
メロディや歌詞はシンプルかつストレートだと言えます。
しかし、確かめたいぜ みんな同じじゃないから
やりたいことをやってやれ 命がけだぜ 欲しけりゃその手でつかめ
という歌詞などから、ヒーローを応援するだけじゃなく、
自分がどう動くか、ヒーローに試されているような気分になります。
それはきっと彼らが「海賊」だからでしょう。

36曲目『バスターズ レディーゴー!』(特命戦隊ゴーバスターズ)2012年

市民生活を支えるエネルギー「エネトロン」を奪おうとする亜空間からの侵略者「ヴァグラス」と戦うエネルギー管理局の特殊部隊、ゴーバスターズ。
曲名が戦隊名ではない点が当時は珍しかったです。
全てはあの日きっと 始まっていた運命(ディスティニー)
悲しみデリートして 強くなると誓った
など戦隊メンバーの背景とリンクした何処か悲壮感も感じる歌詞がスピード感あるメロディとともに流れてきます。
皆で盛り上がるというよりは作品の空気感を伝えるための曲という
タイムレンジャーの曲のようなイメージであり、
戦隊としてはやや異質な曲です。

余談ですが、作中で印象深いセリフがあります。
「完璧でない方が面白い」というものです。作中でメンバーを支えるアンドロイド「バディロイド」達はツッコミどころのある性格をしていたり(例えばバイクに変形できるのに方向音痴だとか)、戦隊メンバーも特殊能力と引き換えにバグを抱えていたり(レッドの場合、高速で走れる代わりにニワトリを見ると体が動かなくなる)。
機械も人も完璧にはなれない。でもそれを悲観せずポジティブに捉える姿勢が大事だと教えられました。

・37曲目『モーフィン! ムービン! バスターズシップ!』(特命戦隊ゴーバスターズ)2012年

ゴーバスターズは史上初、OPが2曲ある戦隊です(アレンジを除く)。
物語後半からのこの曲は前曲と違い、
同じ願い抱き 戦うこと選んだ
(yes!)仲間は以心伝心 いつでもチャレンジ

などのように仲間やバディとの絆を全面に押し出した歌詞になっています。メロディはテンポがやや落ち着き、テクノ感が増した印象です。
あとサビの歌詞のつめこみが印象的で、ややメロディから外れたリズムになっているので、そこだけ少し歌いにくかったです。
映像にも使われていた「ゴーバスターズレディーゴー」の部分はラスサビの前にありますが、ここは静かに言うのがポイントです。

・38曲目『VAMOLA! キョウリュウジャー』(獣電戦隊キョウリュウジャー)2013年

僕が1番好きな曲です。前奏の後いきなり
「WOW」の連発で盛り上がります。
歌い方は、
ウォウウォーーーーーーー!
ウォウウォウウォ ウォウウォウォーーーーーウ

という感じです。サビでは
ガブリンチョ!メッチャムーチョ!荒れてやるぜ今日も(ファイヤー!)行くぜ キョウリュウジャー
と畳み掛けてきます。「ファイヤー!」やサビ直前の「ヤッチャオーゼー!」という合いの手でみんなで盛り上がれます。

中でも印象深い歌詞は
ほんとの強さはいったい どこにあると言うのだろう?地球儀を回すよりも こころの中を探せ
という部分です。色々考えられますが、僕は「地球儀を回す=外の世界の誰かや何かに求める」のではなく、「こころの中=自分の経験に基づく心情」に求めよと解釈しています。その答えの一つは「ブレイブ」なのでしょう。

もしキョウリュウジャーを鑑賞する機会があれば、是非1番だけでいいのでこの曲を覚えてください。
スーパー戦隊史上最高のOPの使い方が見られます。

・39曲目『烈車戦隊トッキュウジャー』(烈車戦隊トッキュウジャー)2014年

強いイマジネーションを持つ者のみ乗れる列車「レインボーライン」に乗り込み、闇に包まれた駅を開放するため旅するトッキュウジャー。
戦隊の主題歌ですが珍しくPVがあります(下記動画)。


列車モチーフの戦隊というイメージに合う疾走感溢れるメロディと、「指差し確認」や「デスティネーション」など歌詞に散りばめられた電車にまつわる単語が特徴です。
また2番のあとに、他のメロディとは違うメロディにのせた歌詞が出ており、ややテクニカルになっています。テレビでは基本的に1番しか流れないので、曲を覚えなおすとき少し大変でした。

・40曲目「さぁ行け!ニンニンジャー!」(手裏剣戦隊ニンニンジャー)2015年

「ラストニンジャ」の称号を得るため、祖父の志を継ぐ五人の忍者たちが、
妖怪を操る牙鬼軍団と戦うニンニンジャー。
「忍びなれども忍ばない」と名乗るだけあり、イントロは和風の出囃子に始まり、歌詞に入るといきなり
さぁ行け!我らニンニンジャー(ワッショイニンジャ!)
天下無敵 忍JAPAN!
と飛び掛かってきます。イントロにもあるワッショイニンジャ!
合いの手はサビでも登場し、なかでも
夢のかたき やっつけちゃって こらしめちゃって 勢・勢・勢
(ワッショイニンジャ!)
の部分は、「勢」の歌詞が「Say」とかかっているため、
みんなで盛り上がること間違いなしです。

「忍びなれども忍ばない」ことについては、作中でも敵はもちろん、
先輩の忍者戦隊からもツッコまれていました。
そうしたツッコミもどこ吹く風とばかりに最後まで走り抜ける姿勢は見ていて痛快でした。
ツッコミながらも楽しく見れる、初心者にもおすすめの作品です。

・41曲目「動物戦隊ジュウオウジャー」(動物戦隊ジュウオウジャー)2016年

4人の異世界人「ジューマン」と1人の人間が出会い、地球を守る一つの群れとなって、生命絶滅ゲームを行う宇宙人「デスガリアン」と戦ったジュウオウジャー。
ポコポコとした打楽器のメロディをベースとしたややスローなテンポが特徴で、イントロのアーアーアアアーという雄たけびと合わせて「ライオンキング」や「ターザン」を彷彿させます。
最強の王者 ジュウオウジャー絶対的勝者 ジュウオウジャー
などのようにサビでの韻の踏み方が気持ちよいです。
僕が印象的な歌詞は、ラスサビ前の
きっとそうさ 未来は すべての命が
輝く時代であってほしいから
という部分です。
どんな生き物も命を奪って(摂取して)生きているし、時に自らを守るため他者を攻撃し、滅ぼすこともある。
だからこそ命を奪う側は、奪った命を無駄にしない努力=命を輝かせる努力が必要だと思います。

・42曲目「LUCKYSTAR」(宇宙戦隊キュウレンジャー)2016年

宇宙幕府「ジャークマター」から宇宙を救うため戦う、星座の力を秘めたアイテム「キュータマ」に選ばれた究極の救世主たち、キュウレンジャー。
曲名に戦隊名に関する言葉が一切入らない初の曲であり、歌詞にもほとんど戦隊名が入らないという異色の曲です。
テンポが早い、平均してトーンが高い上ラスサビで転調する、ラスサビ前に少し今までとずれたメロディの歌詞がある、という高難易度曲の要素を3つも持っており、個人的には2番目に難しい歌でした。
見上げた空にさて幾つ 星があんだろう
数えきれなくてむしゃくしゃするなら We Go
に始まり、
君が切り開く未来見てみたいんだというサビの歌詞など、
宇宙を旅する戦隊ということもあり、歌詞は全体的に「動き出せ」と背中を押してくれる印象です。

見どころはやはり12人という歴代最大メンバーの交流です。地球人の少年やアンドロイド、オオカミ人間など姿かたちも様々で見ていて飽きません。
そして宇宙全土を支配する巨悪と戦うという壮大なスケール、戦隊メンバーが「幕府転覆を目論むレジスタンス」として当初は地球人から忌避されるという今までにないスタートも注目してほしいポイントです。

・まとめ

42曲目までまとめてみました。
作品のモチーフもかなり個性的になってきましたが、それぞれの世界観に
合わせた曲を作り出せる作曲家さんや作詞家さん方には尊敬の念を浮かべます。
時々「これ子供には魅力が通じているのかな」と思う曲もありますが、
僕自身大人になってから魅力に気づくことばかりであり、時を越えて楽しめるというのもまた魅力だと思います。

・じか~い、次回 「⑥魅力編その5+番外編」というお話

次は43曲目から46曲目まで、そしておまけをまとめます。
長々と語ってきた魅力編もいよいよ最終回。
一番の思い出となるあの曲、踊りながら熱唱したあの曲、
そして、皆さんが期待している(かもしれない)あの曲の魅力を
作品とともにお伝えしていきます。
それでは次回もあ~れ~る~ぜ~、止めてみな!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?