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副業メンバーが明かす本音とは?「1年で売上1.5倍」に挑む舞台裏の今【PMI奮闘記#8】

オンラインコミュニティ「TRANBI副業部」から生まれた継人(つぎびと)プロジェクトでは、有志の副業メンバーが集まり、M&Aを実施した企業の経営改善を支援しています。

副業メンバーとともに売上拡大に挑むのは、外国人材の派遣・紹介を手がける株式会社ヒューマンアールです。本プロジェクトは2023年7月から始動し、試行錯誤を重ねながらも着実に成果を上げてきました。

ここまで駆け抜けてきたメンバーは、今何を思うのでしょうか。副業として経営に携わることで、どんな成長や難しさを味わっているのでしょうか。今回は3名のメンバーに話を聞き、現場の生の声をお届けします。

なお、本連載の第3回でもメンバーを紹介しています。チーム体制は当時から変化していますが、ぜひこちらもご覧ください。

(文責:田原未沙記)


プロジェクトの現状に対する、メンバーの手応えと葛藤

1年以上に及ぶ副業プロジェクト。スタート時と比べ、メンバーの気持ちに変化はあるのでしょうか。まずは、プロジェクトに対する現在の考えや率直な思いを尋ねました。

昨年までの体制では「②新規事業立ち上げチーム」と「③コミュニティ運営チーム」の両方に所属していた宇佐美希未佳(うさみきみか)さん。コミュニティ運営の取り組みは一段落ということで、ホッとした様子です。今後の人材開発に関しては「また仕切り直して、これからですね」と、新たな段階に向けた意欲を見せました。

さらに「新規事業立ち上げの方は、結果が少し掴めてよかったです!ヒューマンアールさんが長野のカフェで特定技能人材(飲食分野)の求人を獲得してくださったので、第一号の就業が決まり、安心しました」とのこと。新規事業の成果と手応えを実感しているようです。

一方、以前は「③コミュニティ運営チーム」を担当していた髙橋明(たかはしあきら)さんは「あまり関与できていないので、何かできることがあれば……」と、どこかもどかしさを感じている様子。

とはいえ、人材育成のための勉強会を定期的に開催するなど、意欲的に活動を続け、実際に成果にもつながっています。「あとは、売上目標を達成できるかが気がかりですね」と、高い意識のもとプロジェクトに取り組む様子がうかがえました。

そして、全体リーダーを務める長田明(おさだあきら※仮名)さんは「サービスが形になってきて、徐々に成果も出てきているのが嬉しい」と、プロジェクトの進展への喜びを語ります。立場上の責任感から、成果を出すことに強い思いを抱いていたのでしょう。

次に、プロジェクトを進めるうえでの課題や悩みについて聞きました。

宇佐美さんは現在、広報活動としてFacebook運用も担当しており、その中で外国人材とのコミュニケーションに課題を感じているようです。「求人を見て連絡は来るものの、その後のやり取りがスムーズに進まず、応募者とのつながりを実感できていない」と述べました。

「ヒューマンアールさんの掲げる『おもてなし人材』になりたい方がいたら、一人ひとりと関係性を築き、そんな人材を目指していただけるようなコミュニケーションを心がけたい」と、前向きに改善策を模索している様子が感じられます。

高橋さんは「関わり方」を課題として挙げました。プロジェクトへの関与度が低いと感じていることが、高橋さんにとって悩みの種となっているようです。

加えて、長田さんも「本業の忙しさから、最近あまり実務的に貢献できていないところが悩ましい」と答えており、本業とのバランスを取る難しさを語っています。両者の悩みからは、副業メンバーならではの悩みが浮き彫りになったといえるでしょう。

副業での活動が、新たな視点やつながりを生む機会に

続いて、プロジェクトを通じて得られたものや成長したことについて尋ねました。

宇佐美さんは、本業の医療業界とは異なる分野での活動を「刺激を得られた」と評価しています。そして「必要な産業である医療・介護業界も人手不足なので、この経験を活かして外国人材の受け入れを増やしていける機会があれば。今後が楽しみです」と、プロジェクトでの学びを本業の課題解決に役立てたいという意欲を見せました。

「人材営業、外国人材の知識、社会副業の経験。これらが、本業での『留職プログラム』の選考通過につながりました!」と喜びの声を上げたのは、高橋さんです。継人プロジェクトの経験が、本業での新たなキャリアチャンスにつながったことは、とても大きな価値ではないでしょうか。

そして長田さんは、プロジェクトを通じて「副業人材同士の交流」と「本音の共有の機会」を得られたといいます。「普段の業務では出会えない、さまざまな背景を持つメンバーとの出会いは大きな刺激になった」と語り、このプロジェクトの意義を強調しました。

このように皆さんの話からは、本業外での活動を通じて得られた新たな学びや視点の広がりが感じられます。

一方で、本業での経験・スキルがプロジェクトに活かされた場面はあったのでしょうか。

宇佐美さんは「本業は医療なので、スキルは全然活かせませんでした(笑)」と述べながらも、人との関わり方という部分では共通点があると指摘します。「学校訪問などで外国人の学生さんとお話しできたのは、患者さんへの関わりと同じ感覚だった」と振り返り、「自分の経験を多少なりとも活かせていたらいいな」と語りました。

また、高橋さんは「留学生向けに携帯ショップで使える日本語勉強会を開催した際、本業の知識を直接活かすことができました」と具体的な事例を挙げています。本業で培ったノウハウを副業の現場で存分に発揮し、結果的に外国人材のスキルアップに貢献できたことは、このプロジェクトの相乗効果を示す好例といえるでしょう。

そして、今後の展望として「公共事業との連携」の可能性を探っているのは長田さんです。多様なバックグラウンドをもつメンバーが集結したことで、プロジェクトに新たな展開を生む原動力になると期待を寄せています。

目標期限は今年9月。それぞれの思いを胸にゴールへ

最後に、今後のプロジェクトに対する提案や要望を聞いてみました。

宇佐美さんは「何かできることがあったらいいのですが……。個人的には、外国人材の方から自分の故郷のお酒を振る舞っていただき、就職情報交換会のようなものを開催したいですね!」と、ユニークな交流イベントを提案しました。人とのつながりを重視する(&個人でお酒の販売も手がけている)宇佐美さんの姿勢が表れています。

また、高橋さんは「そろそろマネタイズしたいです(笑)」と率直にコメント。プロジェクトの収益化への期待を述べつつ、目標達成への前向きな意欲を見せました。

メンバーの声からは、プロジェクトへのさまざまな思いと、各々が抱える手応えや課題が入り混じる現場の雰囲気が伝わってきます。副業ならではの制約がある中で、一人ひとりが与えられた役割に取り組み、プロジェクトの成功に貢献しようとしています。

本プロジェクトの目標は「1年後に売上1.5倍」。2024年9月の期限が迫る中、メンバー全員の想いと努力が実を結び、プロジェクトが大きな成果を残すことを願っています。

次回(6月)は2024年も折り返しということで、半年時点での振り返りをお届けする予定です。引き続き、継人プロジェクトの行方にご期待ください。

最後に、このプロジェクトはTRANBI副業部(無料オンラインコミュニティ)から生まれた有志メンバーを中心に挑戦中です。少しでもご興味のある方は、ぜひ副業部にご参加ください!新たなメンバーをお待ちしています。

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