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読書アウトプット・読後メモ 『人生のピークを90代にもっていく ーー折り返し地点から、「死ぬまでハッピーな人生」をつくるー ー 』 2018/11/25 枝廣淳子著

1.いきなりまとめ
人生のピークを90代に持っていこうとは、人生の後半を幸せに生きていこうということ。生きていくほどどんどん幸福度がアップしていく、90台に向かって緩やかなカーブを上昇させていく。
「ないものはない」という言葉に集約されるように、「ないものはない。なくていい」という潔さと「ないものはないぐらい、幸せのために必要なものは全てある」といった幸せな人生の午後の生き方。
メッセージは三つ。ひとつ、人生の午前中の義務からリタイアするからといって、自分の人生からリタイヤしない。二つ目、自分の外にあるものを追いかけて獲得することで満足するという「幸せの外部依存度」を減らしてあるがままの自分に幸せを感じられる「幸せの自給率」を高めていく。三つめ、いくつになっても革新し続ける、しなやかで生命力溢れる人でいること。 
「幸せの自給率」とは、欲しかったものが得られる・欲望が満たされるといった追いかけて獲得する幸せではなくて、内側からしみじみと湧き上がる幸せ・内側から芽生えてくる幸せ・あるがままの幸せを感じられること。
革新し続けるとは、自分らしさを大切にして創造的であること。そのためには新しい考えや自分とは違った考え方にもオープンでいる。自分でもどんどん新しいアイデアを工夫する・試してみる。思い込みや社会通念・心の足かせに縛られない。
⇒私としては「それって面白いね」ということを、いつもいつも感じ続けていたいものです。

2.やりたいことを考える
方法としてバックキャスティングを描くといいよとありました。
自分の20年から30年後の未来のビジョンを描く。
コツは、妄想 OK とすること、今の自分にとらわれないこと。妄想するときも、例えば「30分後には戻るからね」として一旦自分の日常概念から離れて、時間と心のエネルギーを確保するのがよいようです。

3.自分の時間をプロデュースする時間管理
「究極の成功とは、自分のしたいことをする時間を自分に与える贅沢である」
人生の前半は「生産的な時間」。仕事・実績・ノウハウ・スキルアップなど何かを生み出すための時間。その生産物も、会社や他人のための成果や実績ではなくて、自分や家族・社会を幸せに豊かにするものへとシフトしていきたい。
それに対して「感性と喜びの時間」。見た目には何も生み出さないけど、自分の心に水やりをする時間。1日オフにして大好きな海で過ごそう、カフェによって知人への手紙を書こう、瞑想タイムを楽しもう。魂が喜ぶような、わくわくするひとりの時間を愉しむ。自分の自分による自分のための時間。
「社会のための時間」。日本には会社人はいっぱいいるけど、社会人は少ない。人生の前半に色々な人々から差し伸べてもらった手助けや支援を次の世代に恩送りしていく。無理のない範囲で社会へ次世代へとお返ししていく。そういうことに思いを馳せる。

4.自分を成長させ続ける
そのためには発信者になろう。発信することで学びや思索を本当に自分のものにすることができる。 自分の理解があやふやな点が分かったり、考えの不十分な点が分かる。記憶も定着しやすくなるし、考えが深まったり広がったりする。
せっかく学んだり考えたりした事をそのまま、自分だけのものにしておくのはもったいない。社会の為にもなるしそれを役に立ててくれる人がいるかもしれない。
⇒そんなこともあり、こうやって読書ログをnoteに載せています。
自分を成長させる素敵な成長期には、不急・重要領域に取り組むことができる。急ぎでないけれども重要な領域。いつか時間ができたらやろうと思っていても、なかなかその日はやって来ない。 やりたかったけれど、これまで諦めていたことも。
人生の午後に特に大事になってくる成長は、内面の成長。深化と言った方がいいかもしれない。外へ向かう「アドベンチャー」に対して内へ向かう「インベンチャー」。

5.人生の午後に円熟していく
必要なものは、「今・ここ」。
一瞬一瞬を味わうことが幸福感につながる。
ありがとうの相手を探す。自分の力だけでここまで来れた訳じゃない頂いたそのおかげを今度は自分が誰かに渡さなきゃ感謝とおかげがどんどん広がっていく。
「和顔施わがんせ」 。いつもニコニコ笑顔で接する。笑顔は伝染しますから、笑顔の人の周りの人も笑顔になり優しい気持ちになる。柔らかい表情をしていると心も柔らかくなる。
「瞑想」は心のアイドリングタイム。自分を緩めて呼吸を意識する。
⇒ この章は丸ごと坐禅の世界観とダブって感じます。

6.つながり
対人関係では自分の人間関係を自分でプロデュースする。
自分の足で立つ緩やかに繋がり創造し続ける色々な世代考え方生き方の人たちと友人になることで新しい発想や柔軟な考え方それまでは考えつかなかったような行動が生まれる。
「自分の思いは熱く、人にはあっさりと」「来る者は拒まず去る者は追わず」「対人関係は『はず』より『かも』」

7.最後にもう1回まとめ
 自分のメンタルモデルを緩める。
 人生の午後を生きていく上で目指す新たなビジョンを描く。
 自分の手持ち時間を自分の役に立つように持ち時間を味方にする。
 いくつになっても自分の成長を願って努力する。
 自分の心や魂を育てる。
 人や社会・未来との繋がり方を工夫していく


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