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キングアーサーと悪役たち

ケルトの「アーサー王と円卓の騎士」をベースにフレンチロックでアレンジしたミュージカルと聞いてまったく結びつかず。
一体どんな舞台に仕上がるのか、ワクワクしながら観劇に向かいました。

今回のメインポスター

騎士さま、イケメン祭り

騎士のコスチュームでほぼ全員かっこよく。
期待が高まる開演前・・・
会場は横の壁まで使ってCGを駆使し、舞台装置の使い方も絶妙、通常の舞台より広く世界観を楽しめました。
でもってフレンチロックというだけあり、歌もダンスもロック祭り!!
特に騎士コスプレ群舞は圧巻✨

でも主役を食う凄い悪役がいたのです。
その名は・・・

伊礼彼方(メレアガン)&安蘭けい(モルガン)

この2人、悪巧みっぷりが半端ない。
極悪非道な悪女と、恨みと妬みにより地に落ちた騎士メレアガン
圧倒的な歌唱力で、今回の舞台の主役ではないか?と思うほど舞台を支配してた。アーサー、頑張れ!!とつい応援してしまった。

舞台から感じたもの

アーサー王が「運命には逆らえなくても人間は選択が出来る」という台詞
これはずしんと響きました。
そう、私たちも生きている限り「選択」の毎日
それがたとえ間違っていたとしても、修正する努力をする事が大事なんだと
じんわりきました。
もうひとつ。
アーサーは最後までトラブル続きなのですが、どんな相手でも許す事を実行してました。
幸せな人たちを許さず、一生を恨みに支配されているモルガンやメレアガンもいるのに、真っ直ぐに、性善説で生きるアーサー
実は許せる度量を持っていることが真の心の強さなのだなと舞台を通じて感じました。
イケメン祭りくらいの軽い感覚で見に行ったミュージカルですが、思いのほか良いメッセージを感じ取れて、面白く観劇出来ました。

この世は自分の思い通りにならないもの
そんなモヤモヤを解消してくれるエンターテインメント
俳優の皆さん、スタッフの皆さん、そして監督
素敵な夢を見させてくれてありがとうございます。
感謝を込めて



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