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#74 これからの管理職にはアンラーニングして、高度なコミュニケーション能力とマネージメント力が必要になります

日経COMEMOで下記の企画がありました。いわゆる管理職になった私にとっては避けて通れないネタなので記事にまとめてみました。「管理職の定義って何だろう」ところから、コロナ禍でオンライン業務が当たり前になってきたときの今後のマネージメントのやり方を考えさせられる機会が多いです。

管理署に対する誤解

日本の古くからある大企業では、「管理職=Controller」という意味合いが強い気がしています。つまり、部下を自分の支配下において、部下の仕事そのものを管理して成果を上げるという誤解があると思います。

成果を上げるということが管理職の目的であることは未来永劫変わりませんが、そのアプローチが大きく変わってきているのだと思います。今はちょうど変遷期の真っ只中にいて、時代の変化に敏感な人は既に変わろうとしています。

一方で、いつの時代もずっと同じ環境が続くと思っている人も一定数います。もしくは、変化に耐えられないので、環境が変わっていることに気が付かないようにしているだけかもしれません。要は自分からは何も変わらない人たちです。

これだけ変化の速い社会なので、これまでの自分のやり方や価値観をアンラーニングして、新しいやり方に挑戦しないとダメです。

それは経営層から若手社員まで全てに当てはまりますが、それなりの社会人経験をしていて、これからも結構な年数の間、会社に貢献しないといけない管理職は一番変化が大変だけど、変わらないといけません。

世の中には多くの管理職や管理職予備軍がいると思いますが、そういった人たちが考えるチャンスになってくれればと思います。もちろん、全員が変われるとは思いません。

この記事を読んで自ら変わっていった人がビジネスの世界で成功を収められるようになれば嬉しい限りです。

今まで胡麻化していたコミュニケーション能力の差が顕在化してくるコロナ禍の社会

この半年くらい私もオンラインでの業務が増えました。そこで感じたのは、「コミュニケーション能力の差」が実はすごく大きいということでした。

私がこれまで育ってきた環境は良くも悪くも、なあなあで仕事が進められてきました。上司から部下への指示の出し方も

・とりあえずやっておいて。
・分からなかったら後で聞いて。
・目標はこれだから後はよろしく。
・とにかく目標を達成するんだ!

のような感じでした。でも、これでも仕事が回っていました。また、仕事の背景や想いなどを伝えてくる上司ってほとんどいなかったのも事実です。

一方で、コロナ禍ではこういったやり方の上司では仕事の成果がだせなくなりました。

例えば、コロナ禍では私の周りにも管理職だからということで会議には出ているが、ほとんど喋らないままオンライン会議を終える人がいます。対面での会議では何となく喋っていましたが、オンラインなので文字情報のみで判断されるので何を離したら良いのか分からないのかも知れません。

それは当然なのです。だって、今までは感覚で仕事の指示を出して来たら、客観情報としての言葉で説明をしたことがないのです。そういった考え方を改めて、自分なりにどうやっていけば良いかを考えられない人は早晩業績不振に陥るでしょう。

本当の意味でのコミュニケーション能力を高めるには?

でも、コロナ禍でも優秀な人は成果を残せます。それはコミュニケーション能力が高くて、部下に明確な仕事の指示がだせるからです。

オンライン全盛になった今、コミュニケーションの変化の内容を尋ねると、「業務指示を詳細に伝えるようになった」、「意思疎通に手間をかけるようになった」など、部下と意識的にコミュニケーションを取るよう心掛けている人が多くなっています。

日本は元来ハイコンテクスト文化です。要は言わなくても分かるよねというところです。それは日本人の感受性の高さを表していますが、オンライン会議だと音声情報以外のコミュニケーション手段がほとんど使えないです。

今までだったら、顔つきや態度で示せたものができないのです。もう頼れるものは言葉だけです。常に自分の言葉で考える習慣を持っていた人は別として、自分の考えを言葉にするのって結構難しいです。

会議室で開く会議ではそれなりに存在感を示していたのに、テレワークになって急に影が薄くなったなんて思われるような人はこういう人です。

どうすれば良いかというと、最低限「主語」、「目的語」、「述語」を考えるようにしましょう。日本語は主語がない場合が多いので、「誰が何をやどうやるのか?」を明確化するだけで大分状況は改善します。

「管理≠統制」でなくて「管理=マネージメント」です


前述のように「管理職=Controller」という感覚ではもう通用しません。英語で言うところの、「Manager」としての能力が問われます。

組織全体をうまくマネージメントして、成果をだしていくためには下記のような取り組みが必要です。

・自分のビジョンを浸透させること
・関係者で情報を共有すること
・部下を理解すること
・部下を信頼して任せること
・その上の上司をうまく活用すること

一番最初に来るのは、「自分のビジョン」と「情報」の共有ですね。ここが十分にできていれば8割方うまくいくと私は思っています。その上で、部下を理解して、仕事を任せることです。

アウトプットの質はこだわりつつ、細かい内容は部下に任せた方が良いです。そうしないと自分のコピーのような人間しか育ちません。

組織全体で多くの価値観や考え方がうまく融合すると新しいアイデアの創出や活発な議論に繋がります。

また、うまく仕事を回すためのはその上の上司の理解も必要です。そこでは、自分の優秀さを理解してもらいつつ、うまく活用していきましょう。

スキルアップのために必要なことは?

役職としての管理職は必要だと思っています。ただ、役割を正確に認識しないとダメでしょう。ただ、今までのように部下をコントロール下において、業績を出させるというのはもう時代遅れです。

部下が自ら成果をだせるように、

・環境整備
・情報提供
・モチベーション維持
・小さな成功体験

などを提供するのが上司の役割です。ある意味では執事に近いかもしれません。自分の上司がずっと偉そうにしていたから、自分が管理職になったら部下をこき使ってと考えているような人はもう管理職としては用なしです。

「仕事=会社の利益につながる行為」

なのです。今一度、自分の仕事がこういった行動に繋がっているかを考えて、自分なりのマネージメントスタイルを確立していくことが大事なのだと思っています。

今回は新米管理職として、あるべき姿を考えている中で思うことをまとめてみました。

ではまた明日。

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