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デジタル・ケイブ事始め。(24) 働き方もいろいろあっていいんだ。

いきなりですが、デジタル・ケイブは超ホワイト企業を目指しています(笑)

まあ、「超」ってのは言い過ぎですね。「ホワイト企業」くらいでいいや。
いま、連日の採用活動をしておりまして、面接をしたり、勤務条件を説明したり、イベントスペースのコンセプトを説明したりしているのです。

ところで私、会社員時代に、二年間だけですが、人事部門を担当させてもらったことがあります。採用担当ではなく、人材開発を主な仕事にしておりました。そのため、教育や福利厚生などにも強い興味を持っています。
(だから皆さま、デジタル・ケイブは生まれたばかりの超零細企業ですが、わりと福利厚生もしっかりする予定です。安心してくださいまし!)

ただ、当時わたしが勤務していたのは、システム開発を行う会社で、皆さまもうすうすお感じになっているでしょうが、システムエンジニアというのはたいてい激務です。忙しいです。

で、私も、「すごくよく働く」ではなく、「ものすごくよく働く」のがふつう、という体質になっておりました。
だもんですから、専業作家になると、「ものすごくよく働く」のそのまんま、ジャンジャンバリバリと小説を書くようになったのです。
世界でいちばん好きなことをやっているので、「ものすごくよく働く」のが全然つらくないわけです。

いちばん多い年で、単行本の新刊が5冊出ていたのかしらん。
加えて、文庫化も何冊かあったはずです。
忙しかったですが、高度成長期時代にヒットを飛ばした人気作家さんたちは、「月産1000枚」とか、「月刊〇〇」とか、怖いくらいの伝説をお持ちですから、そういうレジェンドに比べれば、私なんざまだまだ駆け出しの下っ端、月産枚数も少ないほうだと思っておりました。

今はだいぶ月産枚数も減らしましたが、少し楽になるとこうして新しい仕事を自分でつくってしまうんですから、まったく救いがたい(笑)。
いわゆる「忙しがり」ですね。
ああ忙しい、忙しい、と言ってないと嫌なひと。

でも、こうしていろんな方とお会いしてしゃべっていて、思うようになりました。
「働き方なんて、人それぞれでいいのかもしれない」
いま、無理を重ねて大金を稼がなくても、充分ご飯を食べていくことができる世の中になった、とよく言われますよね。

ほどほどに仕事をして、生活にうるおいをもたらすために、「自分の好きなこと」をほどほどにして、それについてどっぷり語り合える家族や仲間がいる。それって、実はとても素敵なことなんじゃないか。
そういう生き方を、サイコー!だと思う人たちが、大勢いてもいいんじゃないか。

それで、なんとなく。
デジタル・ケイブは、「本好きさん」たちに、そういう生き方も提供できる場所になれればいいな。
そんなことを、今日は一日、考えておりました。