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フリーランスと社会不適合者のあいだ

しばらく住んでいるアパートの目の前に緑だらけの大きな公園がある。

ちょっと休憩しよ、って時に散歩に行くんだけど、平日の昼間に公園をふらふらしていると、

「私、社会不適合者っぽい」とかすかな優越感と罪悪感がまじった不思議な気分になる。

雇われ仕事を辞めてもうすぐ丸3年。

無職生活から在宅フリーランスになり、その後、個人事業主として開業した今、手に入れたものは、

ささやかな自由と重くのしかかる責任、そして「社会不適合者の気分」

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私は学校を卒業してから「普通」に会社勤めをしてきた。

日本でもオーストラリアでも。何年も何年も。

だから「平日の昼間に散歩をする」なんて選択肢は自分の生活にはなくて、でもそれは社会人ならごく自然なことだと思ってきた。

それでも、ずっと抱えていた、大多数の人が選ぶ働き方や生き方「大人としての振る舞い」への違和感が限界に達し、

「私は人と関りたくないんだ」

「私は人が嫌いなんだ」

と、目を向けたくなかった自分の短所と向き合ってみたら、進むべき道が見えてきた。

それが「フリーランス」という生き方だった。

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ありがたいことに、自分ひとりなら余裕で食わせていける収入はある。

税金だって納めてる。

それなのに。

天気の良い平日の昼間にマクドナルドで買ったマックシェイクを飲みながらベンチに座っていると、

「なんでこんなことしてるんだろ、みんな働いてる時間なのに」

という気分になってしまうのは、ありきたりな言葉だけど「自分への自信の無さ」なのか?

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外出しなければならない案件は避けているので、休憩時間も休日も大型連休も自分で適当に決めることができる。

だから昼間にふらふらしていてもいいのだけれど、どうにもこうにも「社会不適合者の気分」になってしまうのは「肩書があやふや」っていうのもあるのかもしれない。

ブログを書いてるから「ブロガー」でもあり、アフィリエイトで収益を得てるから「アフィリエイター」でもある。

企業のマーケティングに携わっているので「マーケター」でもあるし、メディアへの寄稿も何本か受注しているので「ライター」でもある。

個人事業主として開業した時や確定申告の時は「Digital Marketer」で申請。

どれもこれも、しっくりくるようなこないような。

私は何屋なんだろう。

なんでもいいいんだけど、何かしらの「枠組み」に入ってない心もとない気持ちは独立当初から続いている。

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こんなことを、散歩中や日向ぼっこの最中に考えているんだけど、そもそも「社会不適合者」っていう言葉の意味合いが曖昧なのかもしれない。

私は私が理想とする社会に適合しようと日々じたばたしてるわけで。

適合する社会は人それぞれ違うんだ。

そろそろ平日の昼間に公園を散歩する自分に対し「社会不適合者」な気分にならない自信が欲しい。

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