見出し画像

色気には人生が詰まってる

色気がある人に魅了されるな、と改めて思う。

なんでこんなことを書いているのかと言うと、一昨日テレビ番組に出ていた俳優の福士蒼汰さんに色気を感じたからだ。
見ていた番組はANOTHER SKY。福士さんは今回スペインを訪れていた。

カメラで撮られた彼はよく食べ、よく飲み、よく喋り、よく笑っていた。肩の力が抜けていて、その場を本当に楽しんでいるように見える。そんな福士さんを見て、私はちょっと驚いた。「あれ。この人こんなに色っぽかったっけ?」と思ったのだ。

福士さんは大好きなあまちゃんに出演されていたので、一時期毎日のように見ていた。ただ福士さんに対しては顔のかっこいい爽やかなイケメンだとは思うけれども、俳優さんとして興味が湧いてくる感じではなかった。(好き放題言ってすみません。)

その後も彼が番組に出て喋っている姿を見ても、笑顔も話もぎこちないな、っていう印象を持っていた。どことなく緊張感が漂い、バリアを張ってる感じがしてしまって、それがテレビ越しに伝わってきてしまうものだから、見てるとちょっとこっちも疲れてしまう。(好き放題言ってすみません。part2)
もちろんそこに写っていることが全てではないし、私の個人的な主観にはなるんだけれども。まぁ、そんな印象だったもので個人的に好きな俳優さんとかではなかった。

なのに。なのに、だ。ANOTHER SKYを見てびっくりした。これは本当に私の知っている福士蒼汰か?めちゃくちゃ色っぽいじゃないか。呼び捨てにしてしまう位にはびっくりした。

ちなみに、改めて色気の意味を調べてみた。
色気とは「人をひきつける性的魅力」という意味だそうだ。なるほど。確かにそういう意味がぱっとは浮かぶよなと思いながら、私が福士さんに感じた色気とはちょっと違うように思う。

さて、色気には他の意味もあるらしい。「愛嬌 、愛想、おもしろみ、風情」。
なるほど。こっちの方がしっくりくる。
目をくしゃっとして、大きく口を開けて笑いながら、楽しそうに話す福士さんは可愛らしくて愛嬌がある。一変して真剣な話をする時の表情には思わず見入ってしまう。

先ほども書いたが私が元々彼に抱いている印象はかなり違っていた。そう感じたのはANOTHER SKYのスタッフも同じだったようで、5年前、一度番組に出た頃とは全く違うとナレーションされていた。それに近しい友人にも変わったと言われる、というエピソードを福士さん自身が話していた。

番組の中で福士さんは過去の自分に対してこう振り返っていた。「もうちょっと時間ないと、人間的に面白くなくなっちゃうんじゃないかな、と思った時期があって。」「自分は全然できていないのに評価はちょっと良くして頂いて。心のギャップが開いた瞬間が1番つらかった。」

それらのエピソードが語られる時間はたった数分だったし、落ち着いたトーンでで淡々とお話しされていた。でもこの人にとっては、すごく辛かったんじゃないだろうかと彷彿とさせる。

人間、そういった側面はできれば見せたくないかなと思う。見せたくないどころか、気付いて自覚するのも怖くて嫌だと思う。
だからこそ、自分の辛さや悲しさ、もどかしさ、ふがいなさみたいなものをを認めて向き合えるという人を、私はすごくリスペクトする。
しかも、30分弱の番組の中その過去が語られたのは一瞬だったが、実際はそういう期間が恐らく数年程あったんだと思う。見えないトンネルを歩くような心細さもあったんじゃないだろうか。
でも結果、今が1番順風満帆だ、と語る横顔は晴れやかだった。

なるほど。ここまで書いてみて気づいた。
私が思う色気っていうのは、こんな感じだ。
・肩の力が抜けていて自然体であること。
・喜怒哀楽を相手に不快感を与えることなく表現していること。
・自分の言葉で良いことも悪いことも感傷的でなくしみじみと話していること。
・その人が過ごしてきた時間の中でそれらを身につけたものだと感じられること。

書いてみて、色気って人生という時間の中の過ごし方、向き合い方でで養われていくものなのかなと感じる。端的に言うと、色気には人生が詰まってる、そんな感じだ。そういうものが最終的に辞書で言う「愛嬌 、愛想、おもしろみ、風情」とかに繋がるのかなと思う。

とりあえず福士蒼汰。ハマりました。この波、一過性なのか、はたまた持続性があるのか!?要経過観察。あと、スペインのお料理が美味しそうだった。バルでワイン立ち飲みしたい。いつか行きたい国も増えました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?