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追憶の街

Amazon prime videoで、
「追憶の街 エンパイア・フォールズ」
というドラマを観た。

ニューイングランドの街で、なんか腑に落ちないこととかがあったり、人生を半ば諦めながら、でも母の最後の言葉が気になってて、やっと初老になって、ある事をキッカケに気づいたり…起きたことは残酷で、呪われた街のようだけど、嫌いになれない、どうしようもない愛くるしい家族みたいなそんな暖かいドラマだったのです。
役者も全員いいし。

正直とても静かなんだけど、緩やかにめちゃくちゃ面白い(interestingという意味で)ドラマだった。
人間考察が凄くリアルというか。(起きていることは、普通ではないですよ。笑)

ドラマティックなんですよ。
ハッピーエンドや、派手な事だけがドラマティックじゃなくて。
脇役の人生もドラマティックに映る、そんな感じ。

例えば、人生の大きな流れの中で、ある運命的な事があったと感じて、1人の人を思い続けてしまったとして、ずっと思い続け大作ドラマ化していても、相手にとっては一瞬の瞬きのような事で、物語の題材にもなっていない…とか。でもそんなすれ違いが何億、何兆と星の数以上にこの地球上の人の人生にはあって絡み合ってて、でもその噛み合わなかった事こそがまたドラマティックな事件を引き起こしたり、ロマンティックな傷を遺したりするもので、何もないみたいな…。

自分の人生の中でも、例えば恋愛においてだったり、仕事においてだったり、どうしてもうまくいかない事ってあるじゃないですか。

でも恋愛でどんなに上手くいかなくたって、失敗を重ねていたり、相手にされていなくたって、反対にその相手は誰かの事で同じような事で悩んでいたりするわけで…。
一人一人の人生の中では自分が主役なんだという事。
あの人の世界の中では私はヒロインになれなくて、脇役の1人にしか過ぎなかったとしても、誰かの世界のなかではヒロインになっていて、もしかしたら大きな傷を遺しているかもしれないわけで。
「いちいち想いに応えられなかったとか自分を責めなくてもいい」
ってモテている人の言葉でもあるなとは思いましたけれど、でも、人生の流れってそういうもんだなーって。

あの人の中で、自分はうまくいかなかったヒロインなのか、はたまた、ただの脇役なのか…とか、ずっと気になっていたモヤモヤした事とかありましたけど、今となってはハッキリ言って、自分のドラマの中でどうだったかで、もういいんだなと、ハッとさせられました。

私は私が主役の人生を生きているのだからね。

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