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家でできる趣味がほしい〜秘密結社Web飲み会編〜(相馬 光)

前回までのあらすじ

家でできる趣味が欲しくて、PSPやペン字練習やウクレレを始めてみるも、PSPの電池が膨張。翌日なぜか相馬の親指も膨張し、趣味ができなくなってしまった世田谷アメ子氏考案の「イマジナリーねこ」や家にあったアフリカの民族楽器スペースカポカなどに挑戦する。果たして相馬は趣味を見つけられるのか……?

私の趣味探しも4週目に入った。

ペン字も続けているが、成長してる気配は全くない。

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上手くなる日はくるのだろうか、と思って書いた「皮」

今週は何をしようか、そう思っていた時にこの記事を見つけた。
このZINEでイマジナリーねこを提唱している世田谷アメ子氏の新たな記事だ。

堂々としたタイトルだ。
Web飲み会、一度だけやったが中々楽しいものだった。
せっかくだし、この記事の中のどれかをやってみようと思った。この中で一番手軽にやれそうだったのは『秘密結社Web飲み』だった。

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いらすとやにこんな絵があったことにも驚きだ。

この趣味探しの記事は世田谷アメ子氏が提案したものを身をもって実践していくスタイルになりつつある気がする。

でも趣味浪人の身としては、「これをやってみてはいかが?」という提案がある方がありがたい。

という訳で友人を誘ってみた。
お相手は、第1号の記事に出てくる歩き飲みをする友人2人だ。

さっそく、秘密結社飲み会を提案する。

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こんな無茶苦茶な誘いに対して、5分以内に「やらう」「始祖についていきます」という返事がきた。よき友をもった(ちなみに始祖は世田谷アメ子氏だ)。

そうと決まれば覆面探しだ。
しかし我が家にはこんな時用の覆面はない。

引き出しの奥から伊勢丹の紙袋を見つけた。

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顔にもピッタリはまりそうだ。
カッターで目の位置に切れ込みを入れた。

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さっそくかぶってみた。

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中々楽しい。ちょっとわくわくするぞ。
気分はもうすっかり秘密結社ISETANの一員だ。
景気付けにスペースカポカも一発鳴らしてみた。

1ヒシャーン、1ゴオオオン、NOピャンだ。

さあ、お待ちかねの飲み会だ。
秘密結社なら部屋も暗くするべきだ。

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ただでさえ視界が狭いのに、部屋が暗いせいでどこに何があるかわからない。
部屋の電気は点けることにした。

友人たちが入室してきた。

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「おぉー!」「なんだこれー!」
画面が映った途端に盛り上がった。これは楽しい!
普段の飲み会でも出会い頭からこんなに盛り上がることはない。

互いの袋がどこのものかを聞き合ったりした。
ジムトンプソンとダイソーだった。

本場の秘密結社の飲み会も最初はこんな感じでどこの袋か聞き合うんじゃなかろうか。

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伊勢丹とジムトンプソンとダイソーの三つ巴だ!

このまま盛り上がっていけそうな感じだ。
しかし、乾杯をした途端に壁にぶつかった。

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お酒が飲みづらいのだ。というか飲めない。

無理に飲もうとすると顔の下半分が出るので秘密結社感は激減する。
秘密結社と飲み会の相性の悪さを思い知った。

口元にも穴を開ければいいのだろうが、時すでに遅し。

宴はもう、始まってしまったのだから。


なんとなく太文字にしてみたがそんなにいい言葉でもないのが恥ずかしい。

結局ものの5分で覆面を外して普段通りの飲み会になった。
秘密結社らしさはなくなったが、楽しいひと時だった。

趣味として続けるのは難しいが、ぜひとも一度は体験してみてほしい新しいスタイルの飲み会だった。

本来は今週でこの趣味探しの記事(というかこのZINE)も終わるつもりだった。
しかし外出自粛期間延長に伴ってもう少し続けることになった。

なので、またしばらく趣味を探してみることにする。
もし「こんなのやってみて欲しい」というのがございましたらお申し付けくださいませ。やれそうだったらやってみます。

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秘密結社のコーヒーはいかが?


相馬 光(そうま ひかる)
文芸をやっている。脚本を書くことが多い。
脚本『新米姉妹のふたりごはん(4月16日から再放送始まります!)』
脚本協力『グッド・ドクター(4月9日から再放送始まっています!)』、『ストロベリーナイト・サーガ』など
第29回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作『サヨナラニッポン!』
第28回フジテレビヤングシナリオ大賞最終選考『余命60秒』
インターネットウミウシ名義で『書き出し小説大賞』と『文芸ヌー』にも書いている。

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