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ネット界に詳しいサンタクロース
私は1985年生まれ。
記憶ベースで書くと、初めてインターネットに触れたのは小4か小5。
東北の田舎だけど父の趣味で家にパソコンがありWindows95だった。
ローカル接続でぷるるるっ、ぴーーーーーーみたいな音が鳴ってて
今よりページの表示速度も遅かった。懐かしい。
インターネットが家でできる家庭は当時クラスで家だけだったようで
宿題の調べものをインターネットで調べて印刷して
学校に提出したら、印刷物がまんま教室に掲示された記憶がある。
定額制ではなかったので、ネットを使うときは親に許可をもらう。
主にイラストサイトを見たりチャットで遊んでた。
同い年でポケモンのイラストサイトを運営している女の子がいて
動物のアイコンが使えるJAVAチャットでたくさんお話した。
絵がとても上手で、チャットでのお話も上手で
きっと可愛くて裕福なお家の子なんだろうな、会ってみたいなと思った。
大型チャットサイトにも入り浸った。
小学生は少なかったが中学生~40代くらいまでの人が
匿名で年齢関係なく楽しく会話できることに魅了された。
いっちょ前に「お初です>○○さん」とか言ったりしてた。
田舎暮らしでオフ会などは行けなかったけど
比較的ぼっち属性の私はインターネットでの出会いに憧れた。
チャットしながら年越しすることもあった。
おかげで滅多に怒らないおじいちゃんに
電話料金が高くなったと直接怒られた。
そのサイトは何故か突然閉鎖されてしまい、
今まで交流していた人と会えなくなってしまってとても寂しかった。
メールアドレスをもっていたら・・・と切なくなった。
そんなあるクリスマス。
期待していたプレゼントの箱がない年が。
かわりに枕元に一枚のクリスマスカード。
Congratulation!
Your mail-address is xxxxx@xxxx.ocn.ne.jp
サンタさん(父)がメアドを欲しがっていた私のために
OCNに(笑)手続きしてくれていた。
文通感覚でいろいろな人とやりとりするようになってますます楽しかった。
今でも一番印象に残ってるクリスマスプレゼント。
その後、中学で森首相のIT革命が始まり
インターネットができる家庭が増え、定額制があたりまえになり
チャットサイトは出会い系おっさんのたまり場となったため
あまり使わなくなっていった。
高校で携帯電話に夢中になって、
ケータイメアドでやりとりをするようになり
そのうちにインターネットはあたりまえの存在になった。
匿名でカオスでありながら
いろいろな人と交流できた私のインターネット初期時代。
あの感じをもう一回味わいたいなと
ノスタルジーに浸る日がくるなんて
あの頃は全然思ってなかっただろうな。。
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