日本酒とアートについて書いてみた
こんにちは。「HINEMOS」という日本酒を展開している酒井です。
時間をコンセプトにした日本酒で、8銘柄を展開しています。
先日「日本酒ベンチャーが創業2人目にクリエイティブディレクターを迎えたわけ」という記事を書きました。なぜ、われわれが日本酒ベンチャーなのにアートへ投資をおこなうのか、という理由を書いています。
記事はこちら。
その中では、お酒の2杯目を飲むかどうかは「味」できまり、お酒の1杯目は「ブランド」「ストーリー」「世界観」「デザイン」といったアートの要素が、はじめてカスタマーに手にとっていただくことの可能性をあげるのではないか、と書きました。
日本酒というアート
アートの定義は多岐にわたりますので、この記事では、「アートとは感性に訴えるもの」と解釈したいとおもいます。
わたしは自ら日本酒をつくってみて、そもそも日本酒自体がアートだなぁと感じています。酵母という微生物をかえるだけで、驚くほど香りや風味がかわり、発酵温度が数度違うだけで、味も驚くほど変化します。
製造工程がアウトプット(=お酒)に及ぼす範囲がひろく、さながら造形物をつくっているような感覚をおぼえます。
<米と米麹と水できる日本酒>
<温度管理が味の成否をわけます>
<味の濃淡を左右する麹づくり>
日本酒にアートを添えて
そうおもっていたときに、父の日が近づいてましたので、HINEMOSらしいアートを絡めた贈り物をしたい、とおもっていました。日本酒そのものもアートだとおもっているけども、更にそれを増幅させる何か。
それを今回クリエイティブディクレターの古賀が「絵」で表現しました。
父親が歩んできた今までの輝かしい過去、苦い過去、全ての人生の軌跡に感謝を伝えるために、苦楽を共にした「グラス」、人生の歩みを支えてきた「靴」、たくさん学び道を切り開いた「本」の3作品に、想いを込めて、古賀が描き下ろしました。
ちょうど、HINEMOSの公式noteにて、古賀が制作にあたっての裏話を書いていますので、よかったらご覧ください。芸大っぽい途中の絵具の散らかり具合の写真がまた素敵です。
<苦楽を共にした「GLASS」>
(ヘッダーの写真は↓の途中のやつです)
<人生の歩みを支えてきた「SHOES」>
<たくさん学び道を切り開いた「BOOK」>
一緒に贈るのは、KUJI(9時)とJUICHIJI(11時)をチョイスしています。この2銘柄は対極にあります。
少しだけ専門用語でお伝えしますと、
日本酒は大きく、華やかな香りの酵母(カプロン酸エチル)とおしとやかな香りの酵母(酢酸イソアミル)に大別されます。
KUJI(9時)が華やか系、JUICHIJI(11時)がおしとやか系です。好みは分かれるとおもいます。
HINEMOSの時間のコンセプトの中では、お肉やお魚のメインディッシュと一緒にPM9:00にKUJIを。仕事終わりや帰宅して、PM11:00にお蕎麦やお肴とJUICHIJIをオススメしています。
<華やかな香りと味わいのKUJI>
<雑味のない洗練された味わいのJUICHIJI>
ぜひ、今年の父の日は、「日本酒というアート」と「絵のアート」を贈ってみてください。「日本酒とアート」をこれからも突き詰めていきたいとおもいます。
--お知らせ--
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