酒井優太 / HINEMOS

リクルート → Quipper@フィリピン → ヒネモス創業。IT領域に8年属した後「…

酒井優太 / HINEMOS

リクルート → Quipper@フィリピン → ヒネモス創業。IT領域に8年属した後「HINEMOS」(https://hinemos.tokyo)という日本酒を展開するスタートアップを経営しています。 モノづくりやスタートアップについて書いています。

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    思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。

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最近の記事

未来の仲間に向けて

こんにちは。「HINEMOS」という日本酒を展開している酒井です。 時間をコンセプトにした日本酒で、現在10銘柄を展開しています。 この度、HINEMOSは次なるフェーズに向けて、資金調達を行いました。プレスリリースは長文となりますが、お読みいただけたら嬉しいです。 資金調達の主な目的は「未来の仲間を増やしていく」ことです。現在、販売スタッフ含めて、20数名程度の規模ですが、もっと船に乗ってもらいたいと思っています。 2018-2020年 簡単に過去を振り返ると、2

    • 日本酒ベンチャーが冷蔵倉庫で酒蔵を建てるわけ

      こんにちは。「HINEMOS」という日本酒を展開している酒井です。 時間をコンセプトにした日本酒で、8銘柄を展開しています。 この度、クラウドファンディングのMakuakeにて、愛知県の森山酒造とタッグを組み、小田原に移転、そして酒蔵を新設するプロジェクトを発表しました。 プロジェクトの概要は長文となりますが、お読みいただけたらとても嬉しいです。7月末まで行っております。 こちらの記事では、プロジェクトの中でもベンチャーらしい取り組みだなと(個人的に)思っている、冷蔵

      • 日本酒HINEMOSのブランドを一緒につくっていく人を募集します

        こんにちは。「HINEMOS」という日本酒を展開している酒井です。 時間をコンセプトにした日本酒で、8銘柄を展開しています。 前回の記事から気づけば9ヶ月経っていました。期間を空けるとダメですね。この9ヶ月、特に年末から年始にかけてはひたすたオペレーションを磨いてる時期でした。おかげさまで年末から非常に事業がグロースをし始め、それに伴い次のフェーズに移っていきたいとおもい、仲間を増やしていきます。 先日、notionで採用ページをアップしました。よかったら覗いてみてくだ

        • 日本酒とアートについて書いてみた

          こんにちは。「HINEMOS」という日本酒を展開している酒井です。 時間をコンセプトにした日本酒で、8銘柄を展開しています。 先日「日本酒ベンチャーが創業2人目にクリエイティブディレクターを迎えたわけ」という記事を書きました。なぜ、われわれが日本酒ベンチャーなのにアートへ投資をおこなうのか、という理由を書いています。 記事はこちら。 その中では、お酒の2杯目を飲むかどうかは「味」できまり、お酒の1杯目は「ブランド」「ストーリー」「世界観」「デザイン」といったアートの要

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          日本酒の事業構造について書いてみた #1

          こんにちは。「HINEMOS」という日本酒を展開している酒井です。 時間をコンセプトにした日本酒で8銘柄を展開しています。 いつもnoteではHINEMOSのブランドやクリエイティブについて、書くことが多いのですが、今回は趣向をかえて、日本酒の事業構造について書いてみたいとおもいます。 スタートアップや新規事業、D2Cや製造小売業でも共通して参考になる部分があればいいなとおもっています。 事業構造といっても、いろんな切り取り方があるとおもうので、あえてタイトルに #1

          日本酒の事業構造について書いてみた #1

          日本酒ベンチャーが深夜3時まで8時間連続の酔狂なオンライン企画をやってみた

          こんにちは。「HINEMOS」という日本酒を展開している酒井です。 時間をコンセプトにした日本酒の8銘柄を展開しています。 HINEMOSは、2019年5月1日にスタートしたブランドです。せっかくなので1周年で何かやろう!となり、外出ができない情勢なので、すべてオンラインで完結するキャンペーンをやってみました(ミーティングもオンラインのみでした)。 いままで、ペアリングイベントなどは行ってきたのですが、ずっとやりたいと思っていた時間に即したコンセプトどおりのイベントはや

          日本酒ベンチャーが深夜3時まで8時間連続の酔狂なオンライン企画をやってみた

          日本酒ブランド「HINEMOS」の駆け抜けた1年を振り返ってみた

          こんにちは。「HINEMOS」という日本酒を展開している酒井です。 時間をコンセプトにした日本酒で、8銘柄を展開しています。2019年5月1日に一般販売をスタートしてはや1年がたちました。 せっかくなのでブランド立ち上げの1年を振り返ってみました。 はじめてのお酒づくりと洗礼 2019年の冬は、朝6時からずっとお酒をつくっていました。IT領域でずっと仕事をしていたので、2回ほど高熱で倒れて、「ほんと、きつい業界だな・・」という印象からスタートしました。 そして、つく

          日本酒ブランド「HINEMOS」の駆け抜けた1年を振り返ってみた

          カスタマーの声を活かすD2Cの冥利とは

          こんにちは。「HINEMOS」という日本酒を展開している酒井です。 時間をコンセプトにした日本酒で、8銘柄を展開しています。 本来であれば、この4月は冬のお酒づくりが終わって、新銘柄のご紹介に飲食店さまを行脚しているところですが、昨今の自粛もあり、それもできません。いまはオンラインにフォーカスしており、事業をひたすら磨いています。 D2Cとはタイトルの言葉ですが、D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)という言葉は聞かれたことがありますでしょうか?ビジネスの世界では聞

          カスタマーの声を活かすD2Cの冥利とは

          日本酒ベンチャーが創業2人目にクリエイティブディレクターを迎えたわけ

          こんにちは。「HINEMOS」という日本酒を展開している酒井です。 時間をコンセプトにした日本酒で、8銘柄を展開しています。 昨今、コロナの話題で持ち切りですが、われわれ日本酒ベンチャーができることは、事業を磨いていくことなので、きたる経済回復までに、粛々とやっていきたいとおもっています。 ちょうど、HINEMOSを一般公開したのが、2019年5月1日でした。もう少しで1年が経とうしています 製造、企画、物流、販売、ファイナンスと行ってきましたが、愚直に学びながらやれ

          日本酒ベンチャーが創業2人目にクリエイティブディレクターを迎えたわけ

          モノづくりの失敗@日本酒ベンチャー2019

          こんにちは。「HINEMOS」という日本酒を展開している酒井です。 時間をコンセプトにした日本酒で、いま6銘柄を展開しています。 アップが遅れましたが、2019年の末、1年間モノづくりをしてきた中で、「これは失敗した」「コストがかかってしまった」という事例を振り返って、書きはじめていました。 「失敗」というよりは「改善」なのですが、発覚した瞬間には絶望していますので、失敗という強いワードを用いています。 それでは、ベストスリー形式で書いていきたいとおもいます。 第3

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          日本酒ベンチャー創業1年の振り返り

          こんにちは。「HINEMOS」という日本酒を展開している酒井です。 ちょっと過ぎてますが、2018年8月に株式会社ライスワインを創業して1年が経ったので、ざっくり振り返ってみました。ネット業界で10年近く働いていた人間が、何を思ったのか日本酒業界に飛び込み、そして七転八倒した1年間でした。 創業前(2018年7月)この時期は起業するか留学するか迷っていました。6月後半はスペインの学校を訪問していました。ヨーロッパにほとんど行ったことがなくて、起業して事業に集中する前に住ん

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          ブランドは1日にしてならず

          時間がコンセプトの「HINEMOS」という日本酒ブランドをつくっています。 ブランドはどうつくられるのか?ブランドをゼロから立ち上げていると、1週間に一度くらい「ブランドってなんだ?、どうすればブランドになるんだ?、うううぅ・・・」となる日がやってきます。うそです。泣き叫ぶ日がやってくるのです。 本を読んで、ブランドの作り方を学んでみるものの、どれも抽象度が高かったり、個別性があり過ぎて、すぐに応用できなかったりします。 ブランドのミッションステートメントを確立し、普段

          ブランドは1日にしてならず

          日本酒ブランド「HINEMOS」が生まれるまで 後編(デザインについて)

          前編では、「HINEMOS」のお酒の「味」について書きましたが、今回は「デザイン」についてふれていきたいと思います。 その前に「HINEMOS」の味の評価について。 日本酒の国際品評会は、イギリスのInternational Wine Challenge(IWC)とフランスのKura Masterが有名です。 ワインの品評会は多いと思いますが、そこからSake部門が派生してできたようです。IWCでは酒蔵は約500蔵、1,500銘柄が出されていたとのこと。 「HINEM

          日本酒ブランド「HINEMOS」が生まれるまで 後編(デザインについて)

          初受注の感動を超える受注は、もう現れないかもしれない

          みなさんは営業は好きですか。 わたしは大好きです。 営業経験がある人は初受注を覚えていますか。 わたしははっきりと覚えています。 初受注の眩しさ2009年4月1日に社会人になって、住宅部門に営業として配属されました。勤務地は神奈川県の横浜市。1ヶ月間の基礎的な研修を終えて、5月2日に不動産会社への飛び込みキャンペーンがスタートしました。ちょうど10年前です。 新規のクライアントに、SUUMOという不動産メディアへ10件の物件を掲載いただく営業でした。物件を掲載いただ

          初受注の感動を超える受注は、もう現れないかもしれない

          日本酒ベンチャーのリアルな悶絶

          いよいよ日本酒ブランド「HINEMOS」の完成が近づいてきました。一方、この1ヶ月くらい、もがき苦しんでおり、なんとなく、その悶絶を共有したくて書いています。 戦略うんぬんでなく、日々のリアルの共有です。 ふだん勃発している悶絶から、トップスリーの3つをピックアップしてお伝えできればとおもいます。 悶絶① 資材の色味が揃わない日本酒の会社を起業して、最初のプロダクトをリリースするまで、いちばん苦労するであろうことは、何だと思われますか? わたしは、やはりお酒の味をどう

          日本酒ベンチャーのリアルな悶絶

          日本酒ブランド「HINEMOS」が生まれるまで 前編(テイストについて)

          いままでは、ビジネスの視点で、日本酒を事業領域として選んだわけを書いてきました。ここからは酒蔵に入ってから、ブランド「HINEMOS」が生まれるまでのプロセスを書いていきます。 多くの方に興味を持っていただけるように、日本酒業界の方には、業界の外からきた我々からどのように業界がみえたのか。 業界を知らない方には、少しでも日本酒を知ってもらえるように業界の構造や製法を。関心がうすくても、ビジネスの新規事業として、コンセプトワークから実行までの生々しさを描くことで、臨場感を持

          日本酒ブランド「HINEMOS」が生まれるまで 前編(テイストについて)