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メイクができないことがずっと辛かった

昨夏、自律神経の乱れから体調を崩して以来ずっと調子の優れない日々が続いている。

出社して勤務するのにも支障を来すようになり、仕方なく対症療法として薬を追加した。その薬の副作用に慣れるまで数ヶ月かかり、一時期は泥のように眠り込み、ベッドから置き上がれず外出すらままならなくなった。

薬を飲んでも根本的な体調改善には繋がらず、その場しのぎの繰り返し。

どんどん悪化し、朝起きて、外出の支度をするのも億劫で、大好きなメイクもできなくなった。以前であれば、メイクもできない状況=仕事もできない体調だったのが、メイクができなくてもどうにか出勤だけでもしようと思えるようになったのは、良くも悪くも少なくとも薬の効果はあったらしい。

メイクができなくても出勤する、というのは文字通りすっぴんノーメイクでいるということ。SNSのコスメアカウントを持つような化粧品好きの方であれば想像がつくかもしれないけれど、社会人になって職場にすっぴんで行くというのはとても抵抗のあることだ。無防備だし、素顔を晒すのは恥ずかしい、プライドとしても許せない。

ただ、現実問題としてここはもう譲歩するしかない。

感染症対策以前からマスクを常用していたので、幸いにも見えるのは目元だけ。恥じらいも、外聞も憚らず思い切ってすっぴんでいることを自分に許すことにした。

元々すっぴんでも眉も目元もしっかりしているし、メイクアップができなくてもスキンケアだけは怠らなかったので素肌は綺麗、そう思うとすっぴんでもいいやと開き直れるようになった。

すっぴんで出かけられるくらい肌が綺麗な自分素敵!(スーパーポジティブ)

できない自分を許せると随分と楽になれる。


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この10ヶ月ほど時間をかけてフルメイクができたのは、月に1回程度だったと思う。

メイクの楽しみを無くなってしまったのは寂しいし悲しいけれど仕方がない。というより、そんなことを考える余裕もないくらい、色々なことでいっぱいいっぱいだった。


昨日、緊急事態宣言明け、不要不急の用事で初めて外出をした。

マスクはするけれどしっかりとメイクをして、趣味の映画館での映画鑑賞とコスメの買い物に出かけた。

何とも言えない久々のうれしい充実感。

そこで初めてメイクをしないことそのものだけでなく、メイクをする体力、気力、気持ちの余裕が無かったこと、そのすべてをひっくるめて自分がずっと辛く思っていたのだと気づいた。

メイクは自己表現のひとつだし、自信を持つ手段でもある。

すっぴんでいられるように肌のメンテナンスをするのも良いし、メイクアップで戦闘能力を高めるのも良し。

どんな時でも、どんな状況でも美容コスメを楽しめる自分でいたいな


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