見出し画像

先週のショートショート【12月27日~01月02日】

■2021年12月27日(月)
妻からお題「自動ドア」が届く。肝はセンサーだなと思う。昔の重量式は現在、ほとんど存在しないそうだ。心霊センサーだけでは話が成り立たなくて、前世レーダーも出す。というか、こちらがメインになる。タイトルは「前世」。前世に絞ってもっと短くしたほうがいいのかもしれない。

■2021年12月28日(火)
お題「砂利道」。道の話かあ。つい先日、猫と一緒に散歩をした。そのときの話を書く。日記系ショートショートだな。妻から猫が返事するのはやめたほうがいいとアドバイスが来る。その他の部分もいろいろ削り、800字以内に収める。タイトルはベタに「お散歩」。

■2021年12月29日(水)
夕方5時頃すぎにお題がくる。今日は「脚立」。狭いような広いような不思議なお題。最初に息子の顔が浮かんだ。子どもが脚立教育を受ける話にしよう。でも、脚立教育ってなんだ? と考えつつ書く。タイトルは「脚立屋」。

■2021年12月30日(木)
妻と夕食を食べに高円寺に行き、「ごん」という喫茶店に入った。そこで生まれたお題が「わらじ」。窓際から「わらじや」のデカいぞうりが見えたのだ。家に帰ってからぞうりのことをいろいろ調べ、無駄な知識を蓄えた。玄関のチャイムが鳴り、へんな人が立っているというパターンに落とし込む。タイトルは「行商」。オープンエンド。この主人公がどうなっていくか、誰も知らない。

■2021年12月31日(金)
妻から「連結器」のお題が送られてくる。連結器といえば鉄道であるが、そのまま鉄道の話にはしたくなかったので、連結という言葉だけで考えた。人が椅子に連結される。バーで酔っ払っているのだが、カウンター席に連結されているために、転げ落ちたりしない。そんな光景を思い浮かべ、あとは前後に話を並べた。

■2022年01月01日(土)
お題の出る時間が遅くなり、考える時間が少ない。「真空管」。調べてみたら、記述がむつかしく、なにがなんだかわからない。昔の記憶をもとに書く。最近仕事で異界転生小説ばかり読んでいるので、逆パターンを考えてみた。向こうからこちらの世界へ来ちゃう話。タイトルは「ジャズ畑」。最初は「真空管畑」にしていたが、妻の意見により改題。

■2022年01年02日(日)
妻の出したショートショートのお題は「早口言葉」。しばらく検索したが、新しい早口言葉を作るのはそうそうにあきらめた。早口言葉を複数作って笑わせるには何十時間かかかりそうである。早口すぎて会話がハナモゲラ語化している村を想定して書く。タイトルは「早口村」。

次週
前週

この記事が参加している募集

振り返りnote

眠れない夜に

新作旧作まとめて、毎日1編ずつ「朗読用ショートショート」マガジンに追加しています。朗読に使いたい方、どうぞよろしくお願いします。