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完璧を求め行き詰まる私に、救い手を差し伸べた妻【1カ月目から3カ月目まで】(後編)

前編では・・・
育休1カ月が過ぎたあたりから、
私が、家事育児に完璧を求め始め、勝手にプレッシャーを感じるように
というお話でした

今日は後編、続きです。

(1)出産から10日目まで
(2)11日目から1カ月目まで
(3)1カ月目から3カ月目まで【<--今日はここ!の後編】
(4)3カ月目から5カ月目まで
(5)5カ月目から6カ月目まで
(6)6カ月目から7カ月目まで
(7)7カ月目から8カ月目まで

料理に完璧を求め始めていた私

料理は時間をかけ、すべて手作りで。
栄養バランスを考えて。
新しい料理に挑戦し、レパートリーも増やし、料理に完璧を求め始めていた私。
そんな私に、妻がテレビで取り上げられていたある話を教えてくれました。ポテサラ論争です。
話題となったツイート

「『母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ』の声に驚いて振り向くと、惣菜コーナーで高齢の男性と、幼児連れの女性。男性はサッサと立ち去ったけど、女性は惣菜パックを手にして俯いたまま。私は咄嗟に娘を連れて、女性の目の前でポテトサラダ買った。2パックも買った。大丈夫ですよと念じながら。」

当時、私もポテサラぐらい自分で作らないといけないと思っていました。
ポテサラは作ったことのない人からすると、手間がかかっていないように見えるようです。
私には30分程度でできるような簡単な料理ではありません。
電子レンジで野菜のレンチンを多用しても、塩もみして寝かせたり、冷ましたりする時間がありますので、少なくとも1時間はかかります。
1時間ずっと、ポテサラにつきっきりではないため、並行して他の家事もこなしながらになります。
ポテサラを作りながら、おかずをもう一品作れば1時間半程度、ニ品となれば2時間程度をキッチンで過ごすことになります。

私には、長男を保育園に送ってから次男をお風呂に入れるまでの5時間が、家事を進める時間です。
この5時間うち2時間を料理に使っていたら、残りは3時間です。
残りの3時間に、洗濯、掃除、次男の入浴など、毎日の生活で欠かすことのできない家事育児をすることになります。
毎日ではありませんが、次男と散歩したり、買い物に出かけたりする時間も必要です。
想像するだけでも、5時間が瞬く間に過ぎていくことを理解していただけると思います。

スーパーでポテサラを買ってみた

妻からポテサラ論争の話を聞いて、近くのスーパーでの買い物ついでに、ポテサラを買ってきてみました。
買い物をする時間は、ポテサラを買っても買わなくてもほとんど変わりません。
買ってきたポテサラをそのまま、お皿に盛り付けるだけならば、ポテサラ作りに使う1時間を他の家事にまわすことができるようになります。

ポテサラを買ってみて、思いました。
「これ、楽だ!!」

長男を保育園に送ってから次男をお風呂に入れるまでの5時間。
私がポテサラを自分で作ると、少なくとも、そのうちの1時間を使います。
私の場合、買ってきたポテサラをそのまま食べると、味が濃いと感じるので、サツマイモ、ニンジン、ブロッコリー、エビなどを加え、味付けの濃度を低くするということをします。
ですので、スーパーのポテサラを活用したとしても、15分程度はポテサラに使います。
それでも、スーパーで買えば、1時間がたったの15分になるのです。

スーパーでポテサラを買ってから、私の料理に対する考え方が変わりました。
ポテサラだけでなく、様々な副菜を上手く活用するようになりました。
次男の散歩ついでにスーパーに行き、その日の主菜を買うようにもなりました。
魚屋さんコーナーで下ごしらえ済みのアジフライやエビフライ。
肉屋さんコーナーの焼くだけ照り焼きチキン(+冷蔵庫の野菜たち)。
湯煎するだけのサバの味噌煮やハンバーグ。
などです。

私のおススメは、鶏モモ肉のグリル焼き塩コショウ味です。
この料理は、いたってシンプル。
スーパーで買ってきた鶏モモ肉のパックを開封し、IHクッキングヒーターのグリルの網に乗せ、塩コショウをかけて、自動調理ボタンを押すだけです。
できあがったら、長男が食べやすいようにカットしてお皿に盛り付けます。
なおかつ、この料理のすばらしいのは、調理中に長男をお風呂に入れられたり、洗濯物を畳んだりできるところです。
美味しくて、手間もかからず、調理中に他の家事育児ができる素晴らしい料理です。

そして、ポテサラ論争のことを私に教えてくれた妻。
妻は、ポテサラ論争を単に面白い話題として、私と共有したのではなかったのです。
料理に完璧を求めようとしていた私に、ポテサラ論争の話題を振ることで、気づかせようとしていたのです。
料理一品に時間をかけ過ぎだと。
私に、そう気づかせることが、妻からの救いの手だったのです。

寝かしつけ時間に間に合わず、行き詰まっていた私

料理以外にも、完璧を求めていた私がいます。
19時半には絶対に寝かしつけが始められるようにと。

私は、夕ごはん後の家事育児を上手く回せていないと感じていました。
私は、長男の皿に残っているおかずを食べさせながら、夕ごはんの片づけを進めます。
食べ終わった長男は歯ブラシをくわえてソファに座り、テレビを見ながら、仕上げ磨きを待ちます。
キッチンの片付け、布団の準備などの家事を一通り終えて、長男の仕上げ磨きをしようとすると、すでに19時半目前。
仕上げ磨きを終わらせ、長男をトイレに行かせ、パジャマに着替えさえて、布団に入ると・・・
毎日のように、19時半を過ぎてからの寝かしつけが続いていました。
私に、19時半に寝かしつけというプレッシャーが、圧し掛かるようになりました。

プレッシャーから長男に厳しく接する自分を感じました。
なぜ長男に厳しく接してしまうのだろうと悩みました。
パタニティーブルーだったのかもしれません。

このプレッシャーから私を解放してくれたのは妻でした。
「残った家事は、私がやるよ」と、妻が救いの手を差し伸べてくれたのです。

実際に時間が迫ってくると、炊いたお米のラップ包み、ごみの回収など、妻が代わりにやってくれることもありました。

残った家事は妻に任せればいいと思ったら、気が楽になりました。

長男のためだけに使う時間

私たち夫婦が長男のためだけに使う時間の設定もしてみました。
休日に、次男を祖父母に預けて、3人で買い物に行ったり、3人で公園に行ったりしました。

次男がまだ寝ている朝に、3人でパンケーキを焼いたり、プラレールをリビングいっぱいにつなげたりしました。

寝る前に、我が家に唯一あるテレビゲームwiiを楽しんだり、長男オリジナルのおやすみの歌を歌ったりしました。

数カ月前までの日常を取り戻した感じでした。

妊娠中も含め、妻は、産後初めて、年少さんとしてはかなり重たい長男を抱っこしました。

長男の様子も明らかに落ち着いてきました。
出産前に妻が入院して以降続いていた、子どもながらに感じていたストレスが軽減してきたのだと思います。

私が長男に優しく接することができるようになると、長男も次男に優しく接することができるようになってきました。

それまでは
「ごめんね、厳しく怒っちゃって」
「パパも これからは やさしく いってね」
と、毎晩、ごめんねの連続でした。

私が長男に優しく接することができた、ある日の寝かしつけ。
「昨日はごめんね」
「なにが ごめんね なの?」
「パパ、昨日、たくさん怒っちゃったでしょ」
「もう きのうのよる いいよ したよ」

救われました。

この時期は、長男の成長を感じられるタイミングでもありました。
着替えの時に親の手助けなしに背中のシャツも上手に入れられるようになったり、一人でお米やおかずをきれいに食べ切れるようになったりしてきました。
「パパ一緒にやろうか?」と聞くと、
「もう、赤ちゃんじゃないよ、4歳さんだもん」
親としては少しさびしさも感じました。

長男の一人でできたよがあった翌日には、ご褒美を買ってあげることもありました。
ご褒美と言っても、保育園の帰りにコンビニで好きな飲み物を買っていいよといった感じです。

長男がコンビニでよく選んだものは・・・
明治R1飲むヨーグルト
カゴメ野菜生活ジュース黄色
ヘルシー志向の、この渋いチョイスは、親譲りです。

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