法華神道秘訣第一巻 現代語訳

法華神道秘訣一 日澄記す
 神道の大意を示す 吉田兼倶(吉田神道を大成した神道家)らの説もここに加える。
この宗における末法の導師、日蓮聖人の本地である上行菩薩が法華経の教えを託されて以来、今末法の時代に出現して過去現在未来において最も優れた妙法蓮華経をもって諸宗たちの上に法華宗をお建てになられた。その法門は多くの他教他宗を破った。その中の一つに神天上の法門というものがあり、その中の三つの根拠、道理、文証(経論の根拠)、現証(現実的な根拠)をここに示す。
 道理を先に示すと神には多くの種類が存在するがその要点をまとめると三種類の神(法性神、有覚神、邪横神)に分けられる。これは仏道において佛の姿を三つに分ける(応身、報身、法身)ようなものである。

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