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「攻めのモダナイゼーション」でお客様の持続可能なビジネス実現に向け伴走支援!

こんにちは!富士通 広報 note編集部です。
経済産業省が指摘する「2025年の崖」が迫る中、「レガシーシステム」と呼ばれる老朽化・複雑化した既存の基幹システムの刷新という課題を多くの日本企業が抱えています。レガシーシステムのモダナイゼーションは、大規模で複雑な既存システムの理解と解析、データフォーマットの変更と整合性を確保しながら、業務プロセスへの影響や新システムへの移行に伴うリスクを最小限に抑える必要があり、豊富な知見と経験を持つ専門チームによるサポートが不可欠です。
富士通はこの課題に対し2022年から、長年蓄積してきた知見やノウハウを生かして、お客様のモダナイゼーションを強力に推進しています。今回は、富士通が行う様々な取り組みの中から3つを紹介します。
最後には、レガシー技術に精通した専門エンジニア「モダナイマイスター」として活躍する社員のコメントも紹介しますので、是非チェックしてください!


■モダナイゼーションの知見やノウハウを集約した社内組織「モダナイゼーションナレッジセンター」

富士通は、様々な業種や業務のモダナイゼーションで培った知見やノウハウを集約し、最適解を提供するCoE(センター・オブ・エクセレンス)組織である、モダナイゼーションナレッジセンター(以下、MKC)を2022年9月に創設しました。現在は日本国内に加え、欧州、北米をはじめとする各地域が連携し、グローバルでサポートを行っています。
MKCは、データ活用がしやすいサステナブルなシステム環境をお客様へ提供することをミッションとして、国内外問わずモダナイゼーションに関する技術や事例を蓄積し、お客様にベストなソリューションを提供できるようビジネスプロデューサー(注1)(以下、BP)やシステムエンジニアを支援しています。状況に応じて商談の支援や開発の助言をすることもあります。
富士通の一番の強みである長年にわたるシステム開発、インフラ構築、運用管理の経験と、他社ベンダーとの提携、国内外で多くのお客様のモダナイゼーションプロジェクトを成功させてきた実績などをナレッジとして集約している点は、他社にはない特長です。
「古いものを変える」というネガティブな発想ではなく、社会課題を起点として、クロスインダストリーでお客様の課題を解決し成長に貢献する富士通の事業モデルである「Fujitsu Uvance(ユーバンス)」のオファリングを活用して、お客様のニーズを先取りし最適なシステムへの移行をリードします。
こうした攻めのモダナイゼーションにより、既に多くのお客様で高い成果が出ています。事例については、こちらの公開サイトのページをご覧ください。

(注1) ビジネスプロデューサー:お客様との窓口として情報収集や企画提案などを手掛け、ものを売る、提供するだけではなく、プロデュース(提案)をする職種

■レガシー技術に精通した専門エンジニア「モダナイマイスター」

複雑化、ブラックボックス化したシステムのモダナイゼーションには多くの課題があり、その1つにモダナイゼーションを推進できるエンジニアの人材不足があります。この課題に対し富士通では、レガシーシステムを抜本的に見直し最新化する専門エンジニアを「モダナイマイスター」として認定し、定年後も役割に見合う待遇で再雇用する制度を2024年5月に新設しました。モダナイゼーションに関する高度な技能や専門的な知識、豊富な経験を持ち、それらを活用することで高い価値を創出しお客様に提供できる人材を、社内外から募集、採用し、2026年には500名の体制を確立する予定です。現在38名の「モダナイマイスター」が在籍しており、54件のモダナイゼーションプロジェクトの対応を行っています。

モダナイマイスターが集まり議論

■レガシー技術に精通した専門技術者を確保する「富士通モダナイエンジニアバンク」

富士通のパートナーであるSI企業やエンジニアリング企業と連携し、レガシー技術に精通したパートナー各社の専門技術者を事前登録し、お客様プロジェクトに迅速に対応するための要員を確保するプログラム「富士通モダナイエンジニアバンク」を2024年6月よりトライアルを開始し、正式運用開始に向けて準備を進めています。

それでは最後に、モダナイマイスターとして働く久保 敏幸さんに、これまでの取り組みや今の想いをお聞きしました。

モダナイゼーションナレッジセンター モダナイゼーションマイスター室 久保 敏幸さん

メインフレームの開発や導入のプロジェクトに数多く取り組んできたのでしょうか?これまでの職歴、職種や担当された業種など経験、保有されているスキルを教えてください。

1987年に富士通に入社し、証券会社を担当するフィールドSE、大手旅行会社の大規模リザベーションシステムの開発リーダー、都市銀行や政府系金融機関のバンキングシステム再構築のPM(プロジェクトマネージャー)、地域金融機関向け勘定系アウトソーシングシステム開発のPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)、その運用サービスのME&S(メンテナンス・エンハンスメント・アンド・サポート)やIT全般統制責任者などを歴任しました。また、2010年からは、販売推進部門で地域金融機関向け基幹系ビジネスの企画や拡販、その後、オファリングセールスを担当するBPとして地域DX(デジタル・トランスフォーメーション)のコンサルティングを担い、最近は富士通の代表として業界団体活動(ITコーディネータ協会理事)にも参画し、業種や職種をまたいだ多種多様な役割で多くの難関プロジェクトをリードしてきました。

モダナイマイスターに応募したきっかけは何だったのでしょうか?

地域企業の声を丁寧にリサーチすると、業務改革に必要なDXやモダナイゼーションのニーズは非常に強かったのですが、前職のリソースではもう一歩踏み込んだ伴走アプローチが出来ずに悩んでいました。それなら、モダナイゼーションの知見と機動力を集約したモダナイゼーションマイスター室をホームグラウンドに、責任と権限を持ったプロ集団の一員として最適なToBe(あるべき姿)をデザインして、その未来像から現在に遡って目標や進め方のベストシナリオを作って、現場で関係者の理解、共感を得て実行していく、そんな仕事がしたいと思い応募しました。

現在担当しているプロジェクトについて、業種や規模などの概要を教えてください。

金融業界の担当が長かったためか、比較的規模の大きい金融系システムのモダナイゼーション案件に複数関わっています。メインフレームからオープン系へのリホストやリライトプロジェクトに対して、モダナイゼーション処理方式選定の過程で陥りやすい落とし穴や進め方の確認を現場のPMと伴走する形で推進しています。

モダナイマイスターになって間もないと思いますが、どんなところにやりがいを感じますか?

モダナイマイスター支援の要望が入って、支援のスコープやテーマが狙いとピタリとはまって、難関プロジェクトが上手く進み始める時ですね。現場の悩めるPMや、不安を感じているお客様の表情が、モダナイマイスターの支援で穏やかになると嬉しいですね。

目標としていることや今後やりたいことはありますか?

目先の目標は、モダナイマイスター支援の成功実績と認知度をどんどん上げて、モダナイマイスター支援要望が爆発的に増えて嬉しい悲鳴を上げることです。そんな目標も見据えて実践ノウハウの可視化による生産性向上やモダナイマイスター要員のさらなる拡大も計画していますので、今後もご期待下さい。

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