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目の前の成果や成功に囚われすぎないように

7回目の投稿になります。今回は学生時代の経験を踏まえて、長期的な視点を持って、取り組む事の重要性について書きました。
それでは、ご覧下さい!

これって転職イベント?

大学二年生の時の事。当時、イベントを企画・運営する外部の団体に所属していました。その年の9月に団体として大規模なイベントを行う事になっており、その準備の真っ最中でした。集客、会場設営、当日の運営スタッフの募集、資金繰りなど……やる事が山積みで大変でした。その中でも大変だったのが、資金繰りでした。そもそもお金がないと進まない事も沢山ありますし、赤字になってしまった場合の対応もしていかなければならないので、一番の不安要素でした。僕は他の作業も同時並行をしながら、他のメンバーと資金繰りの仕事に取り組んでいました。いくつかの会社にメールを送付したり、お問い合わせフォームから、アポを取ってみたりしました。その中で、反応を示してくれた企業がありました。その会社は求人情報などを提供している東京の会社でした。「東京の会社がわざわざ地方の学生団体の話を聞いてくれるなんて、中々ない機会だから行こう」となり、僕が高速バスに乗って、東京に行きました。

会社のオフィスに着いてから、待機していると担当の方がいらっしゃり、部屋に案内して下さいました。部屋に着いてからはお互い名刺交換を行い、自己紹介をしました。名刺交換を終えてから、パソコンを立ち上げ、資料の準備をしました。事前にお送りした資料を見せながら、担当の方にプレゼンを始めました。プレゼンを始めて数分、資料のスライドの3枚目に進んだ所でした。「あ、一旦ここで、ストップ。藤田君。」と言われました。そこから、そのスライドの説明で50分以上話をしました。「え、このスライドで50分も話すことあるの……?」と、思いながら、聞かれた事に対して丁寧に答えていきました。結局そのスライドに関する説明やディスカッションをしていく中で時間が来てしまいました。担当の方から次のように言われました。

別にこれぐらいの金額であれば、うちの会社なら平気で出せる。でも、うちの会社は仕事探しとか転職支援を事業としてやっているからうちが協賛しちゃうとイベントのコンセプトとズレちゃうから、イベントの参加者が『あれ、これって転職イベントなの?』って勘違いしてしまうかもしれない。イベント開催のための協賛金集めるのも大事だけど、イベントの開催自体がゴールになってしまっているから何のためにやるかをもう一度考えて見た方が良いね。

担当の方の話を受けて、お金を集める事自体が目的になっている事に気付かずにこれまで準備を進めてきてしまいました。仮にこれでお金を集める事が出来たとしても、参加者にとって、満足度が高いイベントになったかというと必ずしもそうだとは言えないと思いました。あまり、大きな声で言いたくない事ではありますが、この時開催したイベントの完成度は決して高いものに仕上げる事は出来ていなかったと今振り返って思いました。

目の前の成果や成功に囚われすぎないように

チームや組織の人と何か一つの事に取り組むという機会は誰もが経験してきた事だと思います。その中で、上手くいかない事や滞っている部分があるとすれば、『組織が何のために行動していくか』という事が各々のメンバーに対して、共有しきれていない事が原因の一つとして挙げられます。僕達の団体はこれが足りなかったと思っています。当時の状況を踏まえながら、説明します。当時開催した大型のイベントは準備期間が約半年を要するものでした。会場を抑えるのに時間がかかったのと会場側の都合もあり、会場を抑えた時期が開催まで残りわずか5ヵ月という期間しかありませんでした。メンバーも学生6~7人という状態だったので、急いで準備をしなければいけない状態でした。その中には新しく団体に加わった人ももちろんいました。そんな人達に対して、ろくな説明も出来てないうちに、いきなり、大掛かりな準備作業に巻き込んでしまいました。当然、彼らからすれば自分達は今何のためにこの仕事をやっているのか分からないという状況だったので、当然仕事をやるにしても熱が入りづらい状況でした。それに伴い、仕事の効率も上がらず、全体的に準備が進んでいない状況だったと思います。当時の僕は、こういった要素はそこまで重要視していませんでした。当たり前のように他のメンバーがこれを分かっている事と作業のクオリティーとモチベーションはそこまで相関性がないというこの2つの思い込みを勝手に持っていたからです。今となっては、足並みを揃えるための話し合いをする機会を設けるべきだったなと反省しています。他のメンバーと足並みを揃えたからといって、実際に出来るという保証はないですが、一人一人が行動の意味を腹落ちした上で、行動する事が組織の生産性を上げ、目指す成果を上げやすくなります。なので、目の前の成果や成功ばかりに気を取られるのではなく、長期的な目線を持って、取り組む事が必要なのではないでしょうか。

という事で今回はこの辺で!

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