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見せかけの積極性を捨て、自らを探求せよ

8回目の投稿になります。僕が学校教育で感じたモヤモヤについて書きました。その時に身に付いてしまった癖を今も引きずってしまっています。皆さんはくれぐれも、こうならないようにしましょう(自戒も込めて)。
それでは、ご覧下さい。

お利口さん is the best student.

皆さんは小さい頃、勉強は好きでしたか?僕は好きでした。勉強をする事で知的欲求を満たし、新たな気付きを得る事が好きでした。学校からの宿題や課題もサボらずにやっていましたし、そうやるものだと思っていました。なので、小学校から中学校までは学年でも成績は良い方でした。しかし、高校に行ってからはそうは行きませんでした。高校は地元の中では進学校の位置づけにある高校でした。(未だに僕の友人達は『自称進学校』と揶揄していますが……)学校としても重視するのはいかに点数を取るか、少しでも偏差値の高い大学に行く事を重視していました。当然、大学受験を中心に考えているものであり、学校からはそれに見合った課題が出されます。中学校までは勉強する範囲までが狭かったのですが、高校からは明らかに増えました。勉強する範囲に比例して出される課題も多くなったので、その勉強を消化する事で手一杯でした。知的欲求とか言ってられませんでした。成績は悪かったのですが、勉強自体を嫌いになる事はありませんでした。むしろ、勉強そのものは欠かせないものだと思っていました。僕自身、4人兄弟の末っ子として育ったのですが、上の3人がお利口さんだったので、その様子を見ていたというのが背景にあります。特に3歳上の兄は4人兄弟の中で、一番頭が良く器用に何でも器用にこなしていました。両親も兄の成績には感心していました。だから、学校からの課題含め勉強はちゃんとやった方が良いと思っていましたし、課題をきちんと出す人は偉いと思っていました。

積極的な受け身

高校を卒業して、大学に入学した最初は戸惑いました。それは、教育の在り方に違いがあったからです。高校までは時間割や勉強する内容が決められていたのに対し、大学に入ってからは時間割が決まっておらず、出される課題も講義のレポートや論文のレジメ作成といったように自由度の高いものでした。際限が無い分、自分がどういった事を伝えれば良いのか、論理展開をすれば良いのかを考える事に非常に苦戦していました。高校までの『課題』と大学における『課題』の出され方や求められる成果の違いに少し頭を抱えながら、大学生活を送っていました。前者のやり方で取り組むと「要は決められた範囲を最低限こなせば良いんでしょ」という姿勢に自然となってしまいがちです。高校までの『課題』においてはノルマが決まっているが故にそれに取り組む事で自分の能力や達成度が分かります。しかし、明確なノルマがない大学以降でも自分が気付かないうちに「これぐらいこなせば自分は満足だから、相手もこれで納得してくれるだろう」と考えてしまう事が多々ありました。大学時代は学内外で様々な活動をしていたので、傍から見たら、「積極的に様々な事に取り組んでいるね。」と見られる事がありました。しかし、今思うとそれは少し違ったなあと気付きました。当時の僕は、それに取り組んでいる事自体に満足した状態で終わっていたのです。行動をして終了、『行動』という名のシャワーを浴び続けていただけでした。まさに、『積極的な受け身』の姿勢を続けてしまっていたのです。

こなす姿勢から突き詰める姿勢へ

この『積極的な受け身』を続けていた僕は「何でこんなにやったのに良い結果が出ないんだろう」、「こんだけやったのに何でダメなんだろう」と無駄に悩んでいました。全てはこなすという感覚で取り組んでしまっていたからなんですよね。こういった「こなせば確実に結果が出る」というレールの上に乗った教育を受けた結果がこういったマイナス要素を生み出してしまったのかもしれません。だからといって、学校教育が悪いとは言いたくないですし、それに気付く事が出来なかった当時の自分にも非は十分にあります。しかし、こなすという感覚を持って取り組んでいてはいつまで経っても自分の殻に閉じこもったままになってしまいます。その殻を破るためには、届けたい相手にも納得してもらえるくらい究める事が必要です。宿題に取り組む感覚でこなすのではなく、何かのテーマを研究するイメージで取り組む事で、精度の高いものが出来るのではないでしょうか。「やりました、はい!おしま~い!」ではなく、他にも何か出来る事や考えるべき事はないかなと自分に問いかける事をこれからは癖づけていこうと思います。

さて、長々と書いて参りましたが、いかがだったでしょうか。人生はこなすものではなく、自分に問いかけながら自分自身を研究していくものです。こういった突き詰める姿勢がなりたい自分に近づく近道なのではないでしょうか。

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