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大切なことはすべてメイポが教えてくれた


一家に一台インターネット

はじめてインターネットに触れたのはいつだろうと考えると、2004年頃、中学生の頃だったと思う。
どこからか父親がデスクトップPCを買ってきて、我が家にもインターネットが到来した。

今はスマートフォンが一人一台あるので本当に羨ましいが、この時代は一家に一台PCがあり家族共用であった。

インターネットの世界に出るにはこのPCを駆使するしかなかったため、悪事を働くために目を盗んで試行錯誤していたのを覚えている。
(ブラクラに泣きそうになったり、見せたくないフォルダを隠しフォルダにして自分も見つけられなくなったり…懐かしいなぁ…)

そんな中で私の人生に一つの大きな衝撃を与えた存在について話そうと思う。
インターネットならではの存在、オンラインゲームである。

「帰ったらフリマ集合な」@メイポ

時は大オンラインゲーム時代、スマッシュヒットを飛ばしていくハンゲームやMMORPGの決定版であるラグオンやレッドストーンなど、色々あった。

その中で私が友人と特にハマっていたゲームがある。
ネクソン提供しているオンラインゲーム「メイプルストーリー」、通称「メイポ」である。

高校生のとき、ハゲ散らかすくらいハマった。
友人との交流がほぼここに詰まっていた。

学校が終わり、ある友人は体育系の部活に行く。
またある友人はゲーセンに直行する。
私は帰宅部だったので本屋で漫画を漁り、CDショップで音楽を漁り、ツタヤで目当てのCDをレンタルして帰る。

どうみたって仲良くならないようなメンバーだが、合言葉があった。

「帰ったら〇〇時にフリマ集合な」

メイプルストーリーには当時フリーマーケットという場所があった。
まぁ要するに、同じ場所で待ち合わせてから色々とゲームを進めるという訳である。

ゲーム自体も勿論楽しかったのだが、それより何より、学校から帰ったあと友人とまた話ができるのが最高に楽しかったのである。

また、家庭用ゲームしかやっていなかった私が初めて出会ったオンラインゲームという代物は、本当に、アホみたいに時間を消費するものであった。
そのため、レベル上げをしながらダラダラとチャットで話をしたりしてたのである。

今もニュースなどで、
「フォートナイトのロビーでずっと子ども話してる…」
とか聞いたことがあるが、私はメッチャ気持ちがわかる。
本当に、楽しいよねあれ。

メイポが私にくれたもの

メイポが私にくれたものは色々ある。
というかインターネットで大切なことはすべてメイポが教えてくれたかもしれない。

タイピングはソフトで学ぶよりチャットの方が覚えが良いこと。
インターネットの情報は鵜呑みにしてはいけないこと。(ネカマ等)
Webマネーは計画的に使う必要があること。
ゲームに時間を支配されると生活が崩壊すること。
「成功率:30%」は大体失敗すること。
相手には敬語など最大限のマナーを徹底する必要があること。

書き出したらキリがないが、本当に色々学んだと思う。
タイピングに関してはコレがなかったら会社で働けてないんじゃないんだろうか、ありがとうチャット。
チャットというのはホームポジションより入力の速さが大事なのである。
そしてなによりも速さが足りない!!状態だった。
(そのおかげでいまだに誤入力が多いのだが)

何より、友人との時間が何倍にも膨れ上がった。
いまだに飲みに行く仲なのも、メイポが私にくれたものかもしれない。

インターネットって最高

今や自分のPCを持ち、リモートで仕事し、Steamでゲームを漁り、ケータイでSpotifyを使って聴いている。
昔の自分からするとスゴい時代になったものである。

そんなこの記事が出せるのもインターネットのおかげ。
ありがとうインターネット、ありがとう世界。

最近はインターネットの怖いところもたくさん出てきている。
ブラクラ踏んだあの頃のように、傷を負いながらインターネットジャングルを生き延びていくしかないのだ。

適度に適切に楽しんでいきたいものである。

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