売れるパッケージデザインをつくるために
こんにちは!
フジプラスコンタクトセンターのとっかりです。
朝晩の手足の冷えと、コンビニのおせち予約受付中のポスターに、時の流れの速さを感じる今日この頃です。
この時期の楽しみと言えば、秋冬限定パッケージをまとった芋栗南瓜のご飯やお菓子を見つけること。パッケージデザインは流行り廃りがわかりやすく、その時々で売り場の雰囲気が違うような感じがします。
今回は、ここ数年で話題になったパッケージデザインの事例と、人気の傾向について調べてみたいと思います。
ミニマルデザインの大流行
ここ数年はとにかくシンプル、ミニマル(minimal:最小限という意味)なデザインが大流行。すっきりしていて生活感を感じさせず、インテリアとも馴染んで飾りたくなる。また「女性向け」「男性向け」どちらでもなく、ジェンダーレスが意識されていることも特徴です。
BAUM(バウム)/資生堂
「樹木との共生」がテーマのスキンケアブランド。「日本パッケージデザイン大賞2023」で大賞を受賞したパッケージは、家具の製造工程で発生したオーク(ナラ)をアップサイクルして使用し、一部プラスチック容器にはバイオPET、ガラス容器にはリサイクルガラスを採用しているそう(資生堂ブランドページ参照)。
環境に十分配慮されつつも、流行をしっかり押さえた印象的なパッケージデザインです。
inゼリー 完全栄養/森永製菓
森永製菓の人気「inゼリー」シリーズから登場したこちら。ECのみで限定発売された「完全栄養」ver.です。この潔いかっこよさと、どことなく漂うSFっぽい雰囲気が、発売当時SNSで話題になったのを覚えています。
この衝撃的なまでにシンプルなデザインに振り切れた理由について、商品担当の方がインタビューでこのように語っておられました。
「inゼリー」ブランドに対する信頼の積み重ねがあったからこそ、活かされるデザインですね。
ふわもちかちグミ/カンロ
○が「ふわ」△が「もち」□が「かち」という3つの形状・3つの食感が楽しめるグミ。パッケージデザインはこの上なくシンプルで、表面には商品名すら見当たりません。まるでおしゃれな雑貨のようですよね。思わず写真に収めたくなるような良さがあります。
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情報を極限までそぎ落としたようなデザインの流行の背景には、「SNS映え」することや、必要最低限の物だけで生活する「ミニマリスト」なスタイルが流行していること、今や必須の「環境配慮」のイメージと相性がいいことなども考えられそうです。
一方で話題沸騰の「ドンキPB」は
ドン・キホーテが2009年から販売開始しているプライベートブランド「情熱価格」。売上の伸び悩みを打破するため、2021年2月にリブランディングを実施し、パッケージデザインからコンセプトから何から何まで全てをリニューアルしたところ、これが大ヒット。各種メディアに取り上げられ大きな話題となりました。
いま流行のミニマルデザインとは真反対を行く情報量の多さ。しかし何ともドン・キホーテらしく、つい何が書いてあるのか読んでみたくなります。
買い場をメディアと捉え、商品の隠れた魅力やお買い得感を驚きのニュースとして文章で表現しているそうです。ドン・キホーテには印象的な手書きPOPを店内所狭しと貼りまくる文化があるので、そんな雰囲気を楽しんで来店する客層ともぴったり合致したのではないでしょうか。
これがおしゃれですっきりした「ミニマルデザイン」なら、ここまでのヒットは無かったかもしれません。
結局どんなパッケージデザインが売れるのか
どんなに流行のテイストを押さえていようとも、押しつけのデザインでは顧客は離れて行くでしょう。顧客が求めていることと合致さえしていれば、例え「イマドキ感」からは外れたものでも、むしろ面白さとして受け入れられることがわかりました。
とはいえ「どんなパッケージが売れるのか」を発売前に完全に予測することは至難の業です。もちろんデザイン以外にも、形状やサイズの問題もあります。
そこでおすすめなのが「テストマーケティング」です。
テストマーケティングとは、新しい製品を本格的に販売する前に、限られた地域や販路で少数だけを試験的に販売し、実際に消費者の反応を見ることです。「いざスタートしたら全然売れなかった!」というリスクを回避することができます。
オリジナルパッケージステーションなら、高品質なオリジナルパッケージが最小10部からご注文可能!選べる8種の形状と自由自在なサイズ設定で、テストマーケティングにももってこいのサービスです。
是非、一度サイトを覗いてみてくださいね。
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