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ドイツで出場した変わったレースの話

2021年、今年はどの程度レースに出場できるだろうか?先行きは不透明だ。
けれど、目標レースに向け再始動という意味を込めて過去に出場したレースを1つ紹介したい。

2014年に出場したドイツ、ドルトムントで行われた変わったレースの話だ。

以下、以前に書いたものをベースにしている。楽しんでもらえたら嬉しい。

レース選びの基準



トレイルランを10年続けてきて取り組むレースや向き合い方も少しづつ変わってきた。 でも、始めた当初の「ワクワク」を求める気持ち、これだけは変わらない。


レースを選ぶ上で大切にするのは
「あっと、驚くような景色の中を走りたい、そんな場所にたどり着きたい。」
「人がやっていないことに挑みたい」
という気持ち。


さて、そんな僕が2014年3月に出たのは
ドイツ、ドルトムントで開催された「INDOOR TRAIL」


なんで出たのか? 

だって、屋内でトレランですよ!?
しかも大会の為だけに、重機をガンガン使って大きな岩を運んだり、土を盛ったり、池を作ったり。 もう、その発想に圧倒されたわけです。
エンターテイメント性と創造力は、ほんと見習うことだらけ。


コースは1周約2km。

体育館とホールを組み合わせて立体的なコースを作り出す。 梯子をかけて2階席に駆け上がったり、廊下には障害を設置したり、何があろうとも普通には走らせてくれない。

その甲斐あって?indoorなのにトレイル率は90%以上。 



レースは、ファミリーやソロ、リレーなど金曜日から日曜日にかけていろいろな種目が行われた。 


僕が出たのは3日間の合計タイムで順位を競うレース。

1日目(金曜)は夕方からの開催で、3周回のレース。 

ゼッケン順に10秒ごとの時差スタート。ヘアピンも多く、全体的に道幅が限られるので、差をつけてスタートさせる。順位もタイムも全部終わるまでわからないし、ペース配分もわからないのでともかく先行する人を片っ端から抜かす。本当にえげつない。土日があるにもかかわらずともかく突っ込んで走った。

1日目の順位は7位。

順位発表の際に教えてもらったのだけど、各日の上位10名は決勝に進出出来て、10名のみで全体のレースの後に走れるとのこと。(要項にそんなこと書いてないけど、いろんな事がある。ともかく下手でもいいから質問したりコミュニケーションをするのは大切)。

上位に入ると競技開始時間がゆっくりになり(これも後から知った)、上位同士の方がタイムを狙えるかつ(大人数での走行はコース幅が狭いので抜かしにくくタイムを狙える)、上位を維持しやすいので初日から頑張って良かった。

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2日目

レースは夕方なのでドルトムントの街を散策。

 
しかも、この日はサッカードルトムントのホームゲーム。街は朝からすごい賑わい。加えて、レース会場とサッカースタジアムが隣接しているのでレースの時間さえ被らなければ絶対見に行ったのに!! 


レースは前日の3周に対し、この日は6周。つまり、最終日は9周。

はっきり言って周回数がよくわからなくなる。そんな選手のために主催者は周回数より1つ少ない数の輪ゴムを渡します。1周するごとに輪ゴムを1つはずしてコースにポイっと。輪ゴムがなくなったら最終周回ですよ。という仕組み。

とはいえ、計測はしているのでズルはできません。ちなみに2日目の順位は8位。どうにか最終日も決勝に残ることができた。 

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いよいよ、最終日。

 
9周回。

周回を重ねるごとに足が重くなるけれど、最後のレース、気合いで臨んだ。

その期待に大会側も答えてくれたのか?コースにはいつも以上に水がまかれて(スタート前にホースで放水して水溜りを作ってたし)ぬかるんでいて、崩れかかったた障害などもしっかり直されていた(人がよおく通るところは2日間で崩れて超えやすい)…。

決勝では残った10名を1名づつ呼び出してくれる。
こういうのは嬉しい!
日本人は一人だし、目立つので応援してもらいやすくなるから。

時間に合わせて10名で一斉スタート。
最初の2日間のような一人ずつのスタートと違い、もみ合いながら進む。

周回を重ねるごとに徐々に順位が決まってくる。
前を追えるか?
後ろから逃げきれるか??
ひたすら我慢して7位でフィニッシュ。

しかし、3日間の合計タイムで総合順位は8位。

これ以上ないくらいしんどかったけど、とてもとても面白いレースだった。

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↑決勝スタート直後。

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もし、このレースを日本でやるなら

代々木の第1第2体育館を借りてきて、そこに木を植えたり、転がしたり、岩を積み上げたり・・・ってとこだろうか?

設営と撤去もあるし、正直かなりの費用が開催のためにはかかっているはず。しかも、道幅は限られるから参加人数も限定される。3日間合計で1000名ほどだろうか。残念ながら何年か行われていたindoortrailは2014年でおしまい。ギリギリ出ておいて良かった。

運営やアイデア、いろいろなことがレース出場だけでなく、勉強になった。

また、2020年もそうだが収支だけでなく悪天候その他いろいろな事情で大会は中止や休止になることが大いにあるので、出たいと思ったら、迷わず飛び込むべきだと思う。

統計を取っているわけではないのであくまで感覚ベースの話だけれども、欧米、特にヨーロッパの都市部では都市型のトレイルレースが多い。何年も出てみたいと思っているザルツブルクトレイルフェスティバル(大会運営の予定もいつも重なる!)もそう。

人口密度、公園などの整備、自然と街との距離感、日本とは大きく異なる要素が多いのでそのまま取り入れるのは難しいけれど、面白いことはいくらでもできると思う。

大前提として、スポーツに対する理解と身近であることがあると思うけど。

トレイルランの場合は、まだまだ認知度が低かったり、(これはトレイルランだけが理由じゃないけど)積極的な自然利用(整備しつつ楽しむ)が課題かな。
  

トレイルランの楽しみ方は人の数だけある。

レースに出るにしても一生かかっても出場しきれないくらいたくさんのレースがあって、数えきれないくらいたくさんの場所でレースが行われている。レースに出ないという選択肢も含め、もっともっといろいろな楽しみ方がある。そのヒントになればうれしい。 


2021年の目標実現に向け、再スタートをします。
みなさんもそれぞれの目標実現に向け、有意義な1年となりますように。
2021年もどうぞよろしくお願いいたします。


今後の予定 

12/1(火)~開催中 *1月スタート分のエントリー受付中!
1/31(日)ジュニアトレイルラン横須賀田浦大会4/14(日)第6回KANAGAWA Jr TRAILRUN in 逗子・神武寺


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