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スロベニア紀行 Vol.21 ~レースを無事にフィニッシュはしたけれど、まだまだ先は長い~

スタート地点まで来た道を戻る。

フィニッシュしてすぐ、全員に渡されるのがエマージェンシーブランケット。
アルミホイルみたいなものでぐるぐるに巻くと暖かい。
そして、フィニッシュ横にあるエイドステーションで飲み物とフルーツを頬張り、駆け下ります。だって、凍えるほど寒いから。

その寒さを知っているのでスタッフはみな雪山に行くような装備。

僕は上位に入れなかったけど、上位選手は山頂の端っこでドーピング検査を受けていた。検体が取れるまで下山出来ない!!これは端から観ていてほんとえぐかった。凍える中、下山させてもらえないのだから。

そんな様子を横目にレースのコースを逆走して下山。
けれど、レースの疲労とガレ場で岩がゴロゴロしているので思うように早く下ることができない。

登ってくる選手たちに声をかけながら、少しづつ降りる。
そうそう、マウンテンランニングのレースの多くは距離表示がある。
フィニッシュまで残り〇〇km、
フィニッシュ近くなると500m,250m,100mというように。
なので逆算して大まかにスタートまであとどれくらいなのか数えながら戻った。

Mountain Hut到着。

ここに戻ってくると一息。
スタート前に預けた、荷物・着替えを受け取り、昼食が出るからだ。

なんと、妻も僕がここに戻る頃には頑張ってこの小屋までたどり着いていた!

汗で冷えたウェアを着替え、昼食のパスタと温かくて甘ーい紅茶をいただく。
これが全身に染み渡る。生き返った気分だ。

表彰式と閉会式は午後3時からなのでそれまでに下山すればokとのことでせっかくなのでコースを少し進む。スタートからは見えなかった山頂がトラバースしたルートからは見ることが出来るからだ。

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僕が走っている山の一番奥の雲のかかっている部分がGrintovec山頂。

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山小屋近くからの遠望。

再びスタート会場へ。

下山してまずしたのは完走証をもらうこと。

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順位と名前を確認しながらこの方が一人ずつ手書きで完走証を用意してくれる。

この後も通うことになるのだけど、毎回丁寧にそして笑顔で手渡してくれる。

町まで送ってもらったこともあった。

表彰式が始まった。

僕は賞金のもらえる順位には入れなかったけど、せっかくなので最後まで見ていこうと妻と見ていると、日本からの珍客にも賞品を用意してくれた。

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こうして、初めてのワールドカップレースを無事に走り終えることができた。

旅はもう少し続く。

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◎スロベニアをもっと知りたい方にオススメ。
FUJIOPROJECTwebsiteにあるスロベニア関連情報「スロベニア紀行
在スロベニア日本大使館発行「スロベニアマンスリー
スロベニア紀行2012年 まとめその1(マガジン)

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宮地藤雄(みやちふじお)
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