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国際マウンテンランニング連盟への寄稿、STORY8 日本語版

5月から続けてきた寄稿もいよいよ最終回。友人の助けあってこそだけど、とてもやりがいのある寄稿でした。今回は完結編ではありますが未来に向かって思うことを色々と書いてみました。

また、当初は8月中に完結すると思っていたのだけど、9月に入り込んだので、9/4(土)マスターズ世界選手権後の公開となります。前後して書いているので若干時勢がおかしなところがあるかもしれないけれど、その点ご容赦ください。

そして、今回のマスターズ世界選手権出場のためにオーストリアに2週間弱滞在しました。コロナ禍では海外の様子がなかなかわかりにくし、僕自身驚く事がたくさんあったので日々のことをマガジンにしています。過去の機構分と合わせてぜひこちらも読んでください!


オーストリア滞在記


STORY1


STORY2


STYORY3


STORY4


STORY5


STORY6


STORY7


寄稿記事


日本語原文

STORY8 「未来への種を蒔く、そして僕の旅もまだまだ続く」

この寄稿も今回で最終回。書けば書くほど伝えたいことが溢れ、今回で終了するのが寂しくてならない。しかし、僕はワールドカップを主戦場にしつつも徐々にマスターズにシフトしているように、その時々の状況に応じてマウンテンランニングを楽しんでいるし、そしてその魅力を伝え後進を育成していきたいと考えている。だから今回は未来への想いを語る回としようと思う。


「利用マナーとスポーツの普及」

僕が山を走り始めたのは15年ほど前。今とは随分と状況が違った。日本では山のースの数も数えるほどしかなく、どのレースに行っても知った顔がたくさんいた。時は流れ、現在、レースの数も国内では数え切れないほどになったし、開催地域も日本全国に広がった。

それとともに首都圏(東京エリア)を中心にトレイルの利用マナーが新たな課題として生まれた。首都圏は人口が密集しており、休日のトレイルは人気ルートでは人が溢れる。ハイカーとの接触トラブルなど日本特有の課題がある。スポーツの普及とともにマナーの普及啓発が重要な鍵となる。その為には入り口できちんとマナーを学んでもらうのが効率的だ。だからこそ、ジュニア世代が初めて山を走るときに他者との共存や自然を大切にすることを伝えている。ここに注力することが長い目で見て「山を走る」ことがスポーツとしてそしてカルチャーとし定着していくためには欠かせないと考えるからだ。教育や普及活動は成果が出るのに時間がかかるが、この点は力を入れていきたい。


「レースへのチャレンジについて」

僕自身のマウンテンランニグレースへの出場は少しずつ減っていくだろう。けれども、10年以上を転戦したおかげでたくさんの友人が世界中にいる。彼らとの接点を大切にし、将来日本からチャレンジするランナーたちを支えたい。そして、主催するジュニアトレイルランから育ったランナーたちとともに各国のレースを走ったり、引率して一緒に参加したいと思っている。また、この寄稿が紹介される頃にちょうど僕はオーストリアでマスターズ世界選手権を走っているはずだ。レースが2年ぶりになるというのは山を走り始めて1番のブランクだ。久しぶりのレースに向けて今までにない緊張や不安がある。けれども走り始めて終えばそんなものは全て吹き飛ぶ。だから、できる限りの準備をして楽しみたい。その1点を大切にしようと思う。

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「日本でのワールドカップ開催」

日本ではトレイルランニングの方が身近なのでジュニアトレイルランと題して各地で開催している。繰り返しになるが、僕はシンプルなスタイルで開催されるマウンテンランニングが好きだ。「山を走る」ということを一番わかりやすく表していると思うし、その魅力をもっともっと伝えたい。また、日本に限ったことではないがトレイルランニングとスカイレースとの区別がつきにくい。というよりは境目がなくなりつつあるというべきであろうか?少なくともマウンテンランニングは日本では知られていないのは事実なのでいつの日かワールドカップを日本で開催して、世界中のマウンテンランナーに日本の山を走ってもらいたい。

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「山という素晴らしいフィールドを子供達に楽しみ続けてもらうために」

競技的側面で言えば、現在、日本陸連のジュニア指導のコーチ資格を取得すべく勉強中だ。自分の山を走った経験に現在の陸上競技のトレンドを組み合わせて、楽しく走るだけでなくステップアップしてより専門的な競技力をつける支援をし、世界に飛び出したい子どもたちをどんどん輩出したい。

また、僕たちが今楽しんでいる山というフィールドを子どもたち、そしてその先の世代に残していきたいのだが、そのためには裾野の拡大とフィールドの維持には地域住民の理解、他のアクティビティとの共存、保全活動にも積極的に関わることが欠かせなく、取り組むべきことはまだまだ沢山ある。

子ども時代にスポーツが苦手だった僕の人生はマウンテンランニングに出会ったおかげで充実したものとなった。僕が山を走って経験したたくさんの幸せでエキサイティングな経験(もちろん少しは苦労もしているけど)を、また、それ以上の経験をこれからの子供達にしてほしい。



「そして僕の旅もまだまだ続く」

僕の旅はまだ終わらない。これからも世界中の山を走りたいし、日本から未来のジュニアランナーを連れて一緒にレースに参加したい。そして、マウンテンランニングの普及のために国際連盟や各国のレースや選手と協力してワクワクする取り組みを実践してみたい。やりたいことがまだまだあるのだ。この寄稿を通じて、日本にもこんなランナーがいることを知ってもらえただろうし、日本や僕の活動に興味を持ってくれたら是非どんどんコンタクトしてほしい。僕たちは同じ山を走ることが大好きなファミリーであり、国際的なコミュニティだ。好きなものが一緒であれば言葉の壁は簡単に超えることが出来る。

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【今後の予定】
9/26(日)第6回NAGANO Jr TRAILRUN in 富士見高原
10/10(日)トレイルシンポジウム2021

10/17(日)第13回TOKYO Jr TRAILRUN兼-U15ジュニアトレイルランチャンピオンシップ
11/7(日)逗子トレイル駅伝2021兼U-12ジュニアトレイルランチャンピオンシップ
11/23(火祝):Duo Espoir 20周年記念リサイタ(8/28から延期開催)

「RUNNING ZUSHI」
逗子市内池子の森自然公園内400mトラックを拠点にしたランニングチームです。
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