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最終章・[再生]は工夫次第(3.3%のツクリバナシ)

朝になった。明るい光、おてんとうさまの光。 明るいのは、いい。
なんだか希望がある。

昨日の運転手が来た。すたすたすた、と慣れた足取り。あっ!  僕の番なのかな?
どうするの? どうするの? なんだろう? 考えている間に
外へ連れ出された、わぁ、明るいおてんとうさま、久しぶり。

もしかして、ひょっとしたら、また仕事が出来るのかな?

今日は、いい天気。たっぷりとおてんとうさまの日差しを浴びた。
すこし元気が出て来たような気がする。
おてんとうさまはありがたい。
晴れだったら、いつでも、おてんとうさまの力を受け取ることができるんだよな。

今なら、今から、いい仕事ができるよ、今すぐに出来るよ。
おてんとうさまの日差しを十分に浴びたもの。いい仕事が出来るよ。

なんだかゴトゴトガタガタと作業をしているように見えたかと思ったら、
『よし、出来た!』って、運転手がそう言った。

たちまち僕は、仕事の開始!  

すごい!  今度はいろんなところに行けるみたい! 
高い所じゃない。もう怖がらなくてもいいんだねぇ。

ここに来るまでの間に、絶望があった。

『もう、いらない』って、言われた。暗いところへ閉じ込められた。
遠くへ連れて来られた。

でも、でもね、仲間のひとりは、今
はたらきもののトマト農家さんのところで、こどもたちをにっこりと
笑顔にするためにチカラを発揮している!

そうして僕は、今
あちらこちらへ出かけて、その場でおてんとうさまのチカラを溜めて
それをそのときどきに必要なものへ、溜めたチカラを発揮している。

それでね、もうひとりの仲間は
もうすぐ山から運ばれた来た間伐材の丸太を板にするため、その為に
チカラを発揮する、これからその仕事につくんだって。

みんな一度は、悲しい思いをしたんだ。

暑い日も寒い日も高所恐怖症でも、高い高いところで
一生懸命に仕事をしてきたのに、ある日突然に
『もう、いらない』って、そう言われた。

この家を止めて、新築にするから、
『これ、捨てて!』って、僕らはみんなそう言われたんだ、『捨てて』って。


                           お し ま い

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あとがき
慣れないこと・慣れないものはするものではありませんね。
僅か3.3%とは言え、創作文などというものを初めて書きました。
ここまで駄文をご覧くださりありがとうございました。

よろしかったら、もうすこしおつきあいください。

この文章の中の主人公は[太陽光発電パネル]です。
実際に住宅で使用されていたもの。
それを縁あって私が譲り受け、それが手元に来てからの本当の出来事。
そのうちの1枚は、山梨県のトマト農家さんがマルシェなどの出店の際に
こどもたちにがニコニコと本当に嬉しそうな顔をする、
[とてもすてきな企画のために]使うからと引き取ってくださいました。
もう1枚は、私が可動式ソーラー発電システムへ転用をしました。


モデルチェンジをした 製材機2号機
これを まもなく 
[太陽光発電パネル]から 
バッテリーへ充電をさせるシステムへ変更をします


更なる、もう一枚
それをまもなく[オトナの事情]により失ってしまった自作の製材機
それを改良したモデルチェンジの製材機へ
今度は[この中古の太陽光発電パネル]を採用し、これを動力にするべく
ただいま鋭意準備中であります。

『いらない』

たとえば空き箱ひとつ、それでも、何かに使えないかなぁと
ちょいと頭を捻ってみれば、案外まだまだ十分に
面白いこと・楽しいことへと再生することが、きっとできますよと
そんなことをちょっといつもとは違う形でお知らせしたくて、今回は
慣れないことへ手を染めてみました。 

間伐材だって、小さな木の実、花びら一枚だって。

考えた次第・工夫次第で、再生の道があるかも~?
あるかもしれませんよ。ありますよ。 きっと、モノにも、ね☺️