タコ好きが初めてタコ釣りに行った時の話
お寿司は嫌いやけど、一番好きな食べ物はタコ。
なんか深くないですか?
蛸よりもたこよりもタコが好き。
そんな大好きなタコですが、2019年の夏初めて後輩のウッドランド澤田君、しみぶん、ブルーウェーブすみかわ君達に連れていってもらいました。
まず朝4時に集合。
その時点でもうワクワク。
気分はディズニーランド前日。
ミッキーマウス=タコ
そして釣具屋さんによって、タコの好きそうなルアーを買っていざ出発!
南港(大阪の港)から船が出るのですが、平日やのにすごい人がいるんです。
そしてバスのように色んな防波堤に止まって、人が徐々に降りていく。
僕らが降りたのは終着防波堤。
ほんまに何もない。コンビニも。
早速後輩にやり方を教えてもらう。
海に糸を垂らしてひたすら歩き回ってください
これだけ。これだけなのだ。
ひたすら歩く。
すぐにゴミや木にからむ。
糸がきれる。
歩く。
これの繰り返し。これの繰り返し。
後輩が言う。
基本的にはゴミにしかからまないですが、いつかタコがからんでくれます。
一時間ほどたっただろうか。
まったく釣れる気配はない。
天ぷらにしようか、醤油で刺身もいいな
そう考えてたのは最初の2分だけだ。
そんな時後輩から大きな声が!
きました!!
みると普段の赤いタコとは違う、イカみたいな白いタコ!!
かなり小さい!
ただ初めて生で見た生きたタコ。
テンションはマックス!
ナナ、ミナ、レイナ、リナ、マックスだ!!
これで本当に釣れる事は分かり俄然やる気がみなぎる、、、はずだったのだが、その後もまったく手応えがない。
2時間ずっと1人のお客さんの前で一発ギャグをしている気分だ。
そもそも釣りのイメージはクーラーボックスの上に座り、自然の風を感じ海を見ながら
俺「おれな、もっとたくさんの人を笑かしたいねん」
後輩「兄さん…兄さんならできるっす!おれ信じてるっす」
俺「ありがとう。これからも頑張ろうな」
みたいな話を波の音を聞きながらするイメージなのだ。
しかし実際はひたすら歩き回り、近くには誰もいない。
そして後輩達はもうすでに釣具を置き、地面で寝ている。
気付いた時には僕も地面に横になり、目が覚めると迎えの船が来ていた。
帰り道優しい後輩が、唯一釣ったタコを僕にくれた。
ふじいさんが釣ったことにしていいですよとまで言ってくれた。
僕は感動し、また行こうなと言った。
後輩は完全に社交辞令の
「ぜひっ」と言ってくれた。
ちなみにその後、後輩から釣りに誘われた事はない。
帰って自分で初めて塩抜きをし、茹でたタコは最高に美味しかった。
それからスーパーでタコを見るたびに398円安い!と思うようになった。
釣った人の顔が目に浮かぶようになった。
ここに並ぶまでいかに大変だったのか分かるようになった。
ありがとうタコ
これからも愛しています
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?