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専門家に聞いてみよう コラムの書き方編①

こんにちは、藤本です。

毎日コラムの投稿を続けていて、いよいよ、もっとうまく書けないかという思いが強くなってきました。

であれば、専門家に学ぶのが早いだろうということで、専門家に聞いてみよう コラムの書き方編①です。

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コラムの書き方編の専門家は、私と同じ奈良県在住で元産経新聞の記者をされていた若狭弘氏にご協力をいただき、色々と質問をしてみました。

若狭さんの紹介をさせていただくと、産経新聞で30年間経済部や企画部門で記事を書いてこられた方です。金融、流通、食品、繊維、化学、貿易、製薬、鉄道、建設、電機、通信、機械、中小企業、ベンチャー企業と幅広く担当され、公的機関や経済団体、在外公館とのコーディネートなど担当されました。また、「生命ビッグバン」(産経新聞出版)、「関西企業大研究」(産経新聞出版)、「達人の世界」(産経新聞出版)、「アジアとつながる関西経済」(関西学院大学出版会)などに寄稿されています。

では、さっそく、進めていきたいと思います。

藤本: 新聞社の方って、コラムなどを書く機会が多いと思うのですが、どんなものがあるのですか?

若狭: 新聞社の場合、記者は基本的には、デイリーのニュース記事、企画記事の執筆がメーンの仕事になるのですが、プラスアルファの業務として、地方面、社会面、経済面などの各紙面別に設けているコラムを執筆することがあります。
 取材のこぼれ話や、法には抵触していませんが、道義的に問題があるケースについて甘噛みするときなどニュースとしてストレートに書きにくい話を書きたいときに重宝していました。

(藤本の目うろこポイント)なるほど、記者さんは、記事にしにくいようなことを、コラムにうまく落とし込んだりしているのか。コラムをしっかり読むと、ニュースの裏側が見えてくるかもしれない!!


藤本: 若狭さんはどのようなコラムを担当されたのですか?

若狭: 私の場合、初任地の奈良支局、社会部、経済部それぞれの部署で平均すると2~3週間に1回くらいのペースで、600字から700字くらいのコラム記事を書く機会がありました。
 新聞各社は1面で、紙面の顔となるコラムを連日掲載していますが、6~7程度のパラグラフで構成し、字数は大体700文字から800文字程度です。新聞の1面コラムは、コンパクトにまとまりすぎているが故に、コラムとして読みごたえに欠けるというデメリットも抱えています。

藤本: この1か月ほど書いてみたところ、1本のコラムを書き上げるのに1時間くらい、長い日だと2時間以上かかかっちゃいますが、どれくらいで書きあげられるものなのですか?

若狭: 個人的に言えば、日々、ニュースを追っている記者にとって、コラムの執筆は、プラスアルファの仕事ですので、700字程度でも30分程度で仕上げないとほかの仕事がまわらないという状況で書き上げていました。極端なケースでは、ほかの仕事に追われてコラムの執筆を忘れていたことがあって、そういった時に限ってデスクからの催促も締め切り直前で、10分程度で書いて出稿したこともありました。コラムの執筆に専念できる編集委員クラスだと、推敲を重ねますので、1日に1本書けばノルマ達成という会社が多いように思います。 

(藤本の目うろこポイント)あたりまえながら、仕事としてコラムを書いているんだから時間をかけてはいられない。空き時間に書いている立場で質問した自分が恥ずかしい・・・

藤本: 10分で書き上げるとかって、頭の中で構成ができていないと無理ですよね。やはり、普段からどんなコラムを書くか考えておられるのですか?

若狭: 記者時代は、情報収集が仕事ですので、意識してネタ探しをしなくても自然と書きたい話がストックされていました。私の場合は、日々、巨人の星の「左門メモ」を意識して、自分で取材したいテーマ、インタビューしたい人物、記事を書くうえで必要なデータの入手先や引用できそうなエピソードを箇条書きしたネタ帳を作っていました。
 今は、国内外の新聞、テレビのニュースを中心に経済系の雑誌を中心に、書店をブラウジングしたり、自宅に7000冊近くある過去の書籍、雑誌などから発掘することもあります。

(用語解説:左門メモ) 昭和40年代の漫画「巨人の星」の主人公星飛雄馬のライバルの一人である左門豊作が分析した投手データを記載したメモのことである。ちなみに、星飛雄馬は幼いころに父親の星一徹から強制され大リーグボール養成ギブスという上半身をバネの反発力を負荷にして鍛える装具で特訓をしている。今なら虐待ものである。ATOUNでも、バネの反発を使ったアシストスーツを開発したことがあり、筋トレとアシストを同時に行えるため、シニア層はみんな星一徹を思い浮かべていたそうだ。

専門家に聞いてみよう コラムの書き方編、第一回はここまで。
次の機会には、どのようにしてコラムを書いていたのか、もう少し詳しく聞き進めていきたいと思います。

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