藤井哲也 @パブリックXとソーシャルXの経営者

株式会社パブリックX代表取締役|株式会社ソーシャル・エックス創業者|京都大学公共政策大…

藤井哲也 @パブリックXとソーシャルXの経営者

株式会社パブリックX代表取締役|株式会社ソーシャル・エックス創業者|京都大学公共政策大学院|元地方議員|滋賀県出身びわこ好き|京都と渋谷・虎ノ門で仕事しています

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固定された記事

【社会課題解決先進国スウェーデン、デンマーク視察訪問レポート】 第1部 ゆっくりとした時間の中で生きる

1 カールスバーグビール醸造所跡地を活用したサステナブルなホテルデンマークの首都、コペンハーゲンの中央駅より西へ3駅進んだヴェスターブロ地区に巨大なカースルバー…

四国の風⑤(過去ブログ記事転載)(2005年12月)

今から25年ほど前。19歳の夏と20歳の夏の2回に分けて、四国八十八箇所を歩いて回りました。43日間。自分の人生の基点になったとも言える一人旅。過去のブログ記事にも残っ…

四国の風④(過去ブログ記事転載)(2005年12月)

今から25年ほど前。19歳の夏と20歳の夏の2回に分けて、四国八十八箇所を歩いて回りました。43日間。自分の人生の基点になったとも言える一人旅。過去のブログ記事にも残っ…

四国の風③(過去ブログ記事転載)(2005年12月)

今から25年ほど前。19歳の夏と20歳の夏の2回に分けて、四国八十八箇所を歩いて回りました。43日間。自分の人生の基点になったとも言える一人旅。過去のブログ記事にも残っ…

四国の風②(過去ブログ記事転載)(2005年12月)

今から25年ほど前。19歳の夏と20歳の夏の2回に分けて、四国八十八箇所を歩いて回りました。43日間。自分の人生の基点になったとも言える一人旅。過去のブログ記事にも残っ…

四国の風①(過去ブログ記事転載)(2005年12月)

今から25年ほど前。19歳の夏と20歳の夏の2回に分けて、四国八十八箇所を歩いて回りました。43日間。自分の人生の基点になったとも言える一人旅。過去のブログ記事にも残っ…

過去ブログ転載記事(大津びわこ競輪場跡地の有効活用策について。)2016/07/24

過去に別ブログで書いた記事を転載。 2011年3月11日をもって閉場となった「大津びわこ競輪場」。2016年時点ではほぼ何も活用策が決まっていませんでした。当時、この場所の…

「逆プロポ」と、「THINK BIGGER」

■ 図解総研さんに制作いただいた『逆プロポ』の構造複雑な社会課題やビジネススキームを、わかりやすく図解で説明することに取り組んでおられる「図解総研」さんが、『逆…

『コ・デザイン デザインすることをみんなの手に』(上平崇仁著、NTT出版、2020)を読んで。

本書はデザインに関する新しい古典となりうる一冊じゃないだろうか。 実はもう数ヶ月前に読んだ本なのですが、読み終えた後、清々しい気持ちで本書を棚に置いたことを思い…

【社会課題解決先進国スウェーデン、デンマーク視察訪問レポート】 第5部 社会変革のための政策 ※おまけ記事

本稿は、第4部までの視察報告とは一線を画し、北欧視察を自分なりに現時点で総括したおまけ記事である。単なる感想なので読み流してもらえたらありがたい!  1 「社会…

【社会課題解決先進国スウェーデン、デンマーク視察訪問レポート】 第4部 労働生産性とウェルビーイングを両立する

1 北欧の労働生産性とウェルビーイング日本は格差社会となっている。相対的に貧しい人が増えている。日本の労働生産性の低下はデータを見ると明らかであるが、その一端に…

【社会課題解決先進国スウェーデン、デンマーク視察訪問レポート】 第3部 北欧のイノベーション

1 スウェーデン政府イノベーション庁(VINNOVA)とのディスカッション北欧諸国の生産性の高さは高い注目を浴びている。人口は日本に比べて小さくとも世界のイノベーショ…

【社会課題解決先進国スウェーデン、デンマーク視察訪問レポート】 第2部 みんなで創る、より良い公共とウェルビーイング

1 リビング・ラボとはリビング・ラボとは、現実の生活環境におけるオープンイノベーションのエコシステムであり、反復的なフィードバックプロセスを通じて、イノベーティ…

これまでについて(2)

もう何年前になるんだろう。 2003年に会社を作ったから、はや20年前。 京都リサーチパークの一坪オフィスに拠を構えて、当時の若者(就職氷河期真っ只中の人たち)の就労…

これまでについて(1)

雪を見て思い出すのは、真冬の朝の駅立ち。 雨の日も雪の日も朝の駅立ちを議員時代はやっていた。 駅立ちって、正直なところ労力に見合うほど次の選挙への影響ってないん…

ジェームス・W・ヤング『アイデアのつくり方』(1988年・原著1940年)を読んで。

本文は50ページほど。解説などを入れても100ページ。 この薄さの中にとんでもない知見が含まれている。 もはや、この分野での古典にあたる一冊だと思うが、私はこれまで…

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【社会課題解決先進国スウェーデン、デンマーク視察訪問レポート】 第1部 ゆっくりとした時間の中で生きる

1 カールスバーグビール醸造所跡地を活用したサステナブルなホテルデンマークの首都、コペンハーゲンの中央駅より西へ3駅進んだヴェスターブロ地区に巨大なカースルバーグ駅の姿がそびえ立つ。世界のビール市場において第4位のシェアを誇る「カールスバーグ社」の本拠地である。 北欧を巡る6日間の視察の旅の終わりに、カールスバーグビール醸造所を改装して生まれ変わったホテルに滞在した。ビール醸造所の面影を色濃く残す打ちっぱなしのコンクリート構造となっており、産業の息吹が隅々に刻まれていた。

四国の風⑤(過去ブログ記事転載)(2005年12月)

今から25年ほど前。19歳の夏と20歳の夏の2回に分けて、四国八十八箇所を歩いて回りました。43日間。自分の人生の基点になったとも言える一人旅。過去のブログ記事にも残っていますが、こちらにも念のため、お遍路を回りながらつけていた日記を、アーカイブとして残しておこうと思います。誤字脱字もありますがそのまま掲載しておこうと思います。 ◇筆者プロフィール 藤井哲也(ふじい・てつや) 株式会社パブリックX 代表取締役/SOCIALX.inc 共同創業者 1978年10月生まれ、滋賀

四国の風④(過去ブログ記事転載)(2005年12月)

今から25年ほど前。19歳の夏と20歳の夏の2回に分けて、四国八十八箇所を歩いて回りました。43日間。自分の人生の基点になったとも言える一人旅。過去のブログ記事にも残っていますが、こちらにも念のため、お遍路を回りながらつけていた日記を、アーカイブとして残しておこうと思います。誤字脱字もありますがそのまま掲載しておこうと思います。 ◇筆者プロフィール 藤井哲也(ふじい・てつや) 株式会社パブリックX 代表取締役/SOCIALX.inc 共同創業者 1978年10月生まれ、滋賀

四国の風③(過去ブログ記事転載)(2005年12月)

今から25年ほど前。19歳の夏と20歳の夏の2回に分けて、四国八十八箇所を歩いて回りました。43日間。自分の人生の基点になったとも言える一人旅。過去のブログ記事にも残っていますが、こちらにも念のため、お遍路を回りながらつけていた日記を、アーカイブとして残しておこうと思います。誤字脱字もありますがそのまま掲載しておこうと思います。 ◇筆者プロフィール 藤井哲也(ふじい・てつや) 株式会社パブリックX 代表取締役/SOCIALX.inc 共同創業者 1978年10月生まれ、滋賀

四国の風②(過去ブログ記事転載)(2005年12月)

今から25年ほど前。19歳の夏と20歳の夏の2回に分けて、四国八十八箇所を歩いて回りました。43日間。自分の人生の基点になったとも言える一人旅。過去のブログ記事にも残っていますが、こちらにも念のため、お遍路を回りながらつけていた日記を、アーカイブとして残しておこうと思います。誤字脱字もありますがそのまま掲載しておこうと思います。 ◇筆者プロフィール 藤井哲也(ふじい・てつや) 株式会社パブリックX 代表取締役/SOCIALX.inc 共同創業者 1978年10月生まれ、滋賀

四国の風①(過去ブログ記事転載)(2005年12月)

今から25年ほど前。19歳の夏と20歳の夏の2回に分けて、四国八十八箇所を歩いて回りました。43日間。自分の人生の基点になったとも言える一人旅。過去のブログ記事にも残っていますが、こちらにも念のため、お遍路を回りながらつけていた日記を、アーカイブとして残しておこうと思います。誤字脱字もありますがそのまま掲載しておこうと思います。 ◇筆者プロフィール 藤井哲也(ふじい・てつや) 株式会社パブリックX 代表取締役/SOCIALX.inc 共同創業者 1978年10月生まれ、滋賀

過去ブログ転載記事(大津びわこ競輪場跡地の有効活用策について。)2016/07/24

過去に別ブログで書いた記事を転載。 2011年3月11日をもって閉場となった「大津びわこ競輪場」。2016年時点ではほぼ何も活用策が決まっていませんでした。当時、この場所の有効活用を目指して様々な調査・提案を行なっていたことを思い出します。 この後ブログ記事後、急に動きがあり、敷地の借り受け期間を31年間として2019年11月に「複合商業施設が誕生 · ブランチ(BRANCH)」がこの地にオープンすることになりました。 ブログに掲載していた写真そのものがレアな資料になって

「逆プロポ」と、「THINK BIGGER」

■ 図解総研さんに制作いただいた『逆プロポ』の構造複雑な社会課題やビジネススキームを、わかりやすく図解で説明することに取り組んでおられる「図解総研」さんが、『逆プロポ』の仕組みを、図解にしていただきました。ありがとうございます。 『逆プロポ』は、今も多くの企業や自治体からお問い合わせを頂戴するソーシャルXの基幹サービスです。かなり認知度や仕組みは知られてきていると思っています。 基本的な仕組みは、民間企業が取り組みたい社会課題を世の中に問うて、一緒に取り組みたい自治体が公

『コ・デザイン デザインすることをみんなの手に』(上平崇仁著、NTT出版、2020)を読んで。

本書はデザインに関する新しい古典となりうる一冊じゃないだろうか。 実はもう数ヶ月前に読んだ本なのですが、読み終えた後、清々しい気持ちで本書を棚に置いたことを思い出す。 デザイン(デザイン思考)に関する本をこの数年、いくつか読んできたが、これほどわかりやすく、且つ深くまとめた本はなかったのじゃないだろうか。デザイナーではなく、ノンデザイナーの方でも読み進められやすい一冊でありながら、今後の思索を深めるのに最適な一冊だと思う。 デザインについて学びたい、知りたい、実践で使いたい、

【社会課題解決先進国スウェーデン、デンマーク視察訪問レポート】 第5部 社会変革のための政策 ※おまけ記事

本稿は、第4部までの視察報告とは一線を画し、北欧視察を自分なりに現時点で総括したおまけ記事である。単なる感想なので読み流してもらえたらありがたい!  1 「社会課題解決」から「社会変革」へ!?WINNOVAや、BLOXHUB、DDC、CIFSなどで頻繁に聞かれた言葉が、「社会課題解決」ではなく「社会変革」であった。課題解決はもちろん大事だが、課題を違う課題に紐付けたり、何が真の課題なのかを考えるなど、立体的に捉えていく必要があるのだと私は理解した。そのためには「社会変革のた

【社会課題解決先進国スウェーデン、デンマーク視察訪問レポート】 第4部 労働生産性とウェルビーイングを両立する

1 北欧の労働生産性とウェルビーイング日本は格差社会となっている。相対的に貧しい人が増えている。日本の労働生産性の低下はデータを見ると明らかであるが、その一端には人材育成ができなかった過去20年間の積み重ねがあるような気がしてならない。社会保障費も税金も上がり続け、ここに来て物価も急上昇。残念ながら日本社会において、日常の中に幸せを実感できる機会は減っているように思うのは私だけだろうか。 北欧諸国は幸福実感が非常に高いと言う。国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク

【社会課題解決先進国スウェーデン、デンマーク視察訪問レポート】 第3部 北欧のイノベーション

1 スウェーデン政府イノベーション庁(VINNOVA)とのディスカッション北欧諸国の生産性の高さは高い注目を浴びている。人口は日本に比べて小さくとも世界のイノベーションを牽引する大国なのだ。例えばスウェーデンはOECD38か国中第7位の一人当たり労働生産性を誇る。世界のマーケットのルールメイキングを担う米国が第9位、ドイツが第11位であることを考えると、スウェーデンがこの位置にあることは注目すべきである。 OECDのランキングを見ると、スウェーデンより上位にある第3位ルクセ

【社会課題解決先進国スウェーデン、デンマーク視察訪問レポート】 第2部 みんなで創る、より良い公共とウェルビーイング

1 リビング・ラボとはリビング・ラボとは、現実の生活環境におけるオープンイノベーションのエコシステムであり、反復的なフィードバックプロセスを通じて、イノベーティブ且つ、持続可能な仕組みや事業、価値を生み出す取り組みのことである。欧州を中心に世界的に普及しつつある概念で、日本でも各所で実験的なエコシステムが作られつつある。   第1部で「デモクラシー・ガレージ」はデモクラシーのリビング・ラボだと書いた。つまり、そこに集う多様な人たちがそこで行われるディスカッションやイベント、ア

これまでについて(2)

もう何年前になるんだろう。 2003年に会社を作ったから、はや20年前。 京都リサーチパークの一坪オフィスに拠を構えて、当時の若者(就職氷河期真っ只中の人たち)の就労支援事業を始めました。 創業資金は鬼のサラリーマン時代に2年間で貯めた300万円。 まあ、信用も武器も商材も何もない中で、とりあえず想いだけで会社を始めたものですから、一ヶ月5万円のオフィス料や税理士顧問料1万円もかなりきつかった。一年目は無休・無給で働き続けてようやく立って売上高は70万円少しだった。

これまでについて(1)

雪を見て思い出すのは、真冬の朝の駅立ち。 雨の日も雪の日も朝の駅立ちを議員時代はやっていた。 駅立ちって、正直なところ労力に見合うほど次の選挙への影響ってないんですよね。実感として。朝6時半に駅に立とうとすると、前夜に地元懇親会でどれだけお酒を飲んでいても朝6時前にはスパッと起きていて、そこから駅へ。時々、ベストポジションに先客(先に来ていた他の議員とか)がいれば、気持ちは一気にダウン。その駅で一番いい場所って限られているんですよね。かといって帰るわけにはいかず、一応8時

ジェームス・W・ヤング『アイデアのつくり方』(1988年・原著1940年)を読んで。

本文は50ページほど。解説などを入れても100ページ。 この薄さの中にとんでもない知見が含まれている。 もはや、この分野での古典にあたる一冊だと思うが、私はこれまで巡り合うことはなかった。ふと、アマゾンで書籍を探索している中で本書を見つけ購入。 書いていることは極々シンプルである。しかし余計なことはほとんど書かれていない。もう80年も前に書かれているのに、いまだ多くの人が本書をバイブルにしていることも肯ける。本はボリュームが厚い=内容が濃いというのは完全に間違っていること