藤井哲也 @ 公共政策デザイン家 〜官民共創で公共政策を最高に〜

株式会社パブリックX代表取締役|株式会社ソーシャル・エックス共同創業者(取締役)|京都大学公共政策大学院|元地方議員|滋賀県出身びわこ好き|京都と渋谷で仕事しています

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    わたしが考える、社会課題を解決するための「官民共創」のポイント

    1.行政の限界グラフは、総務省が発行している「令和4年版地方財政白書」の、地方自治体の経常収支比率の推移である。 経常収支比率とは、かんたんに言うと、「固定的な経費がどれくらいあるか」というものである。 都道府県では近年、93~95%程度、市町村では90~94%程度、自治体全体では93~94%程度で推移している。固定的な経費は、公務員の人件費や扶助費と呼ばれる住民の社会保障にかかわる経費、あとは借金返済などである。 この経常収支比率はもちろん低い方がいい。低い方が「財政

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      • 公的役割を担う民間人材に求められる経験、スキル

         ステークホルダー資本主義は、今後数十年間の基調的な概念となるだろう。  公共を巡って誰が担当するかは、大げさな話、有史以来長年にわたって議論が続いてきたが、ひとりの英雄が政治を取り仕切ることも、権威によって民衆を統治することも、政府が万人の闘争を統制することも、行政がすべての公共サービスを担うことも、グローバル化と情報化、民主主義が進展してきたなかで困難となってきた。  私たちはこの世界的にスタンダードとなろうとしている新概念を解釈し、一人ひとりにとって幸福感を得られる社

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        • 「公共サービス2.0」を実現するために。

           公共サービスとは、行政が住民に対して提供するもの。  これまでの常識。  そのために私たちは、高っかい税金を払っているのだ。子供たちが学校に通うのも、いざ病気になったら病院に通うのも、安心して日常を過ごすための警察や消防、救急なども税金で賄われている。道路整備や上下水道、公共施設なども税金が原資となっている。どれくらい効率的に、それらの公共サービスを維持、提供していけるかは、創意工夫のしがいがあるだろうけど、基本的に公共サービスは行政が担うもの。生まれた時からそれが当たり前

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          • 瀬戸口航『「越境企業」のはじめ方』(2022年)を読んで。

            人の育成や就労問題は、私の興味分野であり専門分野で、ここ数年は「越境学習」「越境経験」に着目しています。京大大学院の時に研究したのもこの分野でした。 本書は、現在メインで携わっている事業にも関連する内容で、かなり面白いものでした。地域課題を解決することと、HR事業とをつなぐヒントが書かれているように思います。 「越境経験」は、越境する本人のキャリアアップや能力開発の効果はもちろん、多くの企業にとっても社員を外の空気に触れさせる機会、社会課題解決に取り組む経験は、自社の成長

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            滋賀県大津市真野の「2つの神田神社」(2) ※過去ブログ記事から転載(保存用)

            大津市北部の真野にある「神田神社」についての過去ブログからの転載記事の2つ目です。 ーーーーー 以前、「大津市真野について(4)~2つの神田神社~」という記事を書きました。この記事に追記する形で記事を書きたいと思います。  真野には2つの「神田神社」があります。一般的に「普門の神田神社(又は、上の神田神社)」と呼ばれる社と、「神田神社(又は、下の神田神社)」です。前記事で「下の神田神社」のかつての立地場所が、琵琶湖の波打ち際の下河原と呼ばれる地にあったということを書きま

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            滋賀県大津市真野の「2つの神田神社」(1) ※過去ブログ記事から転載(保存用)

            市議会議員をしていた時に、地元だった地域(滋賀県大津市真野)には、2つの「神田神社」がありました。歴史と由緒ある神社でした。過去ブログ(政治家ブログ)に記事を記載していましたので、保存用に転載します。 ーーーーーー 大津市真野には2つの神田神社があります。それぞれ「上の神田神社(普門神田神社)」と「下の神田神社」と呼ばれています。 子どもの頃から、なぜ2つの神田神社があるのか不思議に思っていました。 「神田(かんだ)神社」というからには東京神田の神田神社(平将門命などが祭

            吉備友理恵・近藤哲朗『パーパスモデル 人を巻き込む共創のつくりかた』(2022年)を読んで。

            「パーパス」という言葉を最近本当によく耳にする。パーパス、つまり存在意義は、もちろん重要である。 では、パーパスはどのように使うべきなのか。どのような使い方があるのだろうか。それを具体的に記す書物はまだあまり世に出ていないように思われる。 本書は、どのように共創関係を「パーパス」を用いて作っていくのかを記した一冊である。 図解総研の近藤哲朗さんが共著者に入っているため、図解が豊富で、わかりやすい。本書では、「パーパスモデル」という一つの「パーパス」の使い方を紹介している

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            井登友一『サービスデザイン思考』(2022年)を読んで。

            非常に分かりやすく「デザイン思考」の先にある新しい概念を紹介している。確かに、複雑な課題を解決するために、使い古されているマーケットイン発想やデザイン思考には限界がある。「すでに自社では顧客重視ですよ」という企業がほとんどである。もはや、副題ともなっている「モノづくりから、コトづくりへ」を超えた先にある事を考えていかねばならないフェーズにあるのだろう。 また本書は新しい概念の紹介だけではない。具体的にどうすれば、デザイン思考を回せるのか、その先にある概念にリーチすることがで

            クラウス・シュワブ/ピーター・バナム『ステークホルダー資本主義』(2022年)を読んで

            本書は、世界経済フォーラムを立ち上げ、現在も会長として主宰するクラウスシュワブ氏による。ダボス会議といった方が知名度が高いかもしれない。 そのシュワブ氏が、50年以上前に提唱した資本主義の概念が「ステークホルダー資本主義」であった。その概念に基づく経済システムの普及を図るために、世界経済フォーラム(前身の欧州経済フォーラム)を立ち上げたと言っても過言ではないのだから、本のタイトルにもなっている本書は、氏の渾身の一冊と言っていいかもしれない。 簡単にステークホルダー資本主義

            リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット『ライフシフト』(2016年)を読んで。

            現在、デザイン思考を学ぶために通っている大学院(京都芸術大学大学院)の講義テキストであることから、購入して読んだ一冊。いまさら感はあるが。 読んでいるうちに気づいたのだが、そういえばかつて読んだことがある。書棚になかったということは読んで売ってしまったのかもしれない。内容はぼんやり覚えていたが、二回目となる今回の通読で、理解度も深まったような気がする。 2016年の発刊(英語版はさらに前)ということを考えると、それから6年の月日が流れている。6年と言えばそれほど大きな時間

            石田尊昭『政治家の条件』(2022年)を読んで。

            本書は尾崎行雄の生涯をふりかえり主な言行をまとめたものとなっている。言わずと知れる尾崎行雄は、日本の議会政治の黎明期から第二次世界大戦後に至るまで衆議院議員を務め、当選回数・議員勤続年数・最高齢議員記録と複数の日本記録を有し、「憲政の神様」「議会政治の父」と呼ばれている。 二つの「フセン」として本書で取り上げられる尾崎の主軸は、普通選挙と不戦である。日清戦争には賛成、日露戦争には反対。以後、軍部台頭期にも反戦を訴え続けた人。単なる反戦論者ではなく合理主義者の側面が強かったこ

            メタバースで近所づきあいは促されるか?

            メタバースとは、インターネット上に構築された三次元の仮想空間のことです。古くは「セカンドライフ」というサービスがあり(現在もある)、現在も様々な企業や自治体がメタバースを構築し、新たな取り組みや実験を行っています。 今回、メタバースにコミュニティ形成の機能があるか、その可能性を探るために、20代~50代の男女100人にアンケート調査を行いました。(各世代均等になるように25人ずつ無作為抽出方式にて実施。 ・「Freeasy」(https://freeasy24.resear

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            鳥居希・矢代真也・若林恵監訳『The BCorp Handbook よいビジネスの計測・実践・改善』(2022年)を読んで。

            「新しい資本主義」という言葉が、昨年の自民党総裁選前後から急に空から降ってきた。結局のところ、新しい資本主義というのは、株主だけではなく、ステークホルダーすべてを巻き込み、そうした関わる人すべてに恩恵を与えることを是とするものなんだろうと理解をしている。 1980年代から続いた「小さな政府」志向では、行政も立ち行かなくなり、おいてけぼりにされた社会からの反乱により、行政は孤立感を深めている。大きな政府でも小さな政府でもない、新しい統治スタイルがいままさに、実験されているとこ

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            【過去ブログ転載】イベント運営委員長を務めた第20回 ふれあい鯉のぼり祭り「真野」が無事に終了しました。(2017年4月22日)

            イベント運営委員長を務めさせて頂いた、第20回 ふれあい鯉のぼり祭り「真野」が約3千人の方にお越し頂いて盛況のうちにオープニングイベントを終えることができました。  こいこいクラブによる鯉のぼり製作・設置、自治会や協力団体、スポ少による模擬店運営、消防団による魚つかみ大会運営、真野中学校吹奏楽部とhuman noteさん、和太鼓「響」によるステージパフォーマンス、そして地域住民の皆様のボランティアによる会場設営と運営、後片付けなど、関わって頂いた皆様すべてに感謝します。

            【過去ブログ転載】15回目の創業記念日!葛川少年自然の家30周年!(2017年10月2日)

            It is not the most intellectual of the species that survives; it is not the strongest that survives; but the species that survives is the one that is able best to adapt and adjust to the changing.  選挙が近づき慌ただしくなってきました。日々状況が移り変わります。社会変化に適応して

            【過去ブログ転載】大津JCを卒業!(2018年12月10日)

            過去の政治活動ブログからの転載です。(残しておきたい記事などを時々、こちらのnoteにも転載しています) ーーー 12月8日。大津青年会議所の12月さよなら例会が開催され、無事に40歳で卒業をすることができました。5年前の2013年に高校バスケ部先輩の東出さんと、小中学校同級生の森永君に誘って頂いて、交友関係を広げるためにも入会をしました。  5年のJCライフを通じて、多くの皆様にお世話になり、また大変いい経験ができたと思っています。本当にありがとうございます。特に入会3