パーソナルトレーナー藤井自伝58

マネージャーに昇進後すぐの辞令

マネージャーに昇格し、シンガポール店でトレーナーとしても働きながら各店舗のマネジメント業務を行い始めて数ヶ月、急な話があがってきたのである。

なんとこの会社の社長に就任するというものだ。
事のあらましを簡単に説明すると、どうやらクーデターが起こったということである。
元々の社長がその席を離れ、次にバトンを託すという話が出た時の話だ。
次の者は僕をシンガポールに引っ張ってくれた友人なのだが、良い意味で仕事に厳しい。
非常に優秀であるのだがなにぶん人がついてこれないのである。

僕自身はたこ焼き屋時代も含め大学からの付き合いなので慣れているのだが、ごくごく普通に働いてきた他の人にとっては耐え難いものらしいのだ。
そして現社長と友人で話し合い、スタッフからの希望もあり僕が社長に繰り上げ就任である。

正直この会社にきてまだ10ヶ月といったところでの大抜擢であった。
社長になってからやることは多い。
まずは売上の確保、そのための集客戦略を立てると同時に各国のスタッフマネジメントを行い、シンガポール店のセッションにカウンセリングである。

ここから藤井の初めての社長ライフが始まる。

続く

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