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【STOP!!ハラスメント#1】研修資料の構成

ハラスメント対策にお困りではありませんか?

どこの職場でも必ず発生する、職員間のハラスメント。部下をマネジメントする上でも、問題解消に一番手こずるのはハラスメントを巡る人間関係でしょう。

優秀で真面目な職員ほど、職場のハラスメントに呆れ転職していきます。ハラスメントの芽は小さいうちに摘み取っておきたいものです。

「辞めたらまた新しい職員を育てればいい。」

そんなことを言える時代は終わりました。

退職や採用の前後は、どうしても他の職員の負担が増えます。それにハラスメントの矛先はいつ自分に向くかわかりません。研修を行うことで従業員全体の意識向上を図り、働きやすい職場を作りましょう!

記事の最後でスライド画像の販売をご案内しています。
パワーポイントにそのまま貼ってご利用いただけます。

医療・介護系の小さな職場では、書類作成が可能な職員はごく少数です。年一回以上の研修をどうするか「面倒だな」と感じている職場が大半でしょう。

「この頃は何を言ってもハラスメントと言われるから困るね」と自分の嫌がらせ発言に予防線を張るようなケースも見聞きします。そんな品のない発言者を少しでも減らせるよう、今回の記事では職員が自分ごととして捉えるためにどんな研修がベストなのかを考えます。

作成する上で、厚生労働省が発信しているハラスメント対策の資料(無料)を参照しました。
>> 中小企業における職場のパワーハラスメント対策の好事例


厚生労働省の公開資料はかなり読みごたえのある読みものとなっています。好事例と銘打ってあるとおり、無料でここまで充実した内容が公開されているのはありがたいですね!!

初回研修の構成はこの2つ!

初回研修の構成はこの2つを選びました。

  1. これはアウト、ハラスメントの具体的事例

  2. 被害を受けた時の対処法

「たった2つだけ?」と思われたかもしれません。

個人的には研修1回あたりで提示する情報量はこれぐらいがちょうどいいと思います。ロールプレイを行うのであれば、もう少し内容が必要になります。

現実的に考えて、介護事業所で業後に3人以上を集めるのはハードルが高いですし、出勤時間がバラバラの非常勤職員はなかなか集まることができません。ロールプレイの代わりに理解度テストを最後に行うなどして対応するのが良さそうです。

自分が言ってはいけないこと、やってはいけないことを知るのは教育の第一歩です。また、被害を受けたときに自分をどう守るかの具体的な対応を知っておくことも大切な対策でしょう。

これらの情報を職場全体に知らせておくことで、職場内のハラスメント行動にブレーキをかける効果も期待できます。

1.これはアウト、ハラスメントの具体的事例📚


このセクションの目的は、従業員が自分の行動を客観的に見直すことです。具体的なハラスメントの例を示し、何が許容されない行為や発言であるかを明確にします。

  • 具体例の提示: セクハラ、パワハラなどの具体的な例を挙げる。

  • 法律と会社のポリシー: 関連する法律や、会社の規程に記されているハラスメントに関するポリシーを説明する。

上司から部下へのパワハラ発言の例

「こんな簡単な仕事もできないのか?使えないな!」
「お前がいるとチームの雰囲気が悪くなる」
「君には期待していないから、お好きにどうぞ」
「こんなミスをするなんて信じられない。もっとしっかりしろ」
「お前のせいでプロジェクトが遅れている」
「残業しないと間に合わないなら、家に帰るな」
「家庭の事情なんて仕事には関係ない」
「他の社員と比べてお前は全然ダメだな」
「仕事が嫌なら辞めてもらってもいい」
「お前なんかに給料払うのがもったいない」

部下から上司に向けたハラスメント発言の例

「あの人、いつも何やってるんだか全然わからないよね」
「あなたの指示、いつも的外れで困るんですけど」
「あなたのせいでチームがまとまらないんですよ」
「どうしてそんなに決断が遅いんですか?」
「こんな指示、誰が聞いても無理だってわかるでしょ」
「そんな古い考え方じゃ、この会社も終わりですね」
「あの人、無駄に偉そうにしてるだけで何もできない」
「上司のくせに、そんなことも知らないんですか?」
「あなたのやり方、全然意味がないと思います」
「あなたが上司になってから、みんなモチベーション下がってますよ」

会社のポリシーを説明する前提として、トップが適切な対処ができるかどうかは確認しておくべきです(ワンマン社長だと自己流に対応することがあり、被害者が不利益を被りやすいので要注意という意味です)。

肝心な相談窓口や役職者、経営者から受けるセカンドハラスメントもまた新たな問題となっています。

2.被害を受けた時の対処法🛠️


対処法を学ぶことは極めて大切なことです。

被害を受けたときに自信を持って対処できなくて悩む方、相談方法の調べ方が分からず相談される方がいらっしゃいます。

このセクションでは、実際にハラスメントを受けたときの対応方法を具体的に伝えます。

  • すぐにできる対応: ハラスメントを受けた瞬間にどう対応するか。

  • 記録の保持: どのように証拠を記録するか(例:発言をメモする、メールを保存する、録音する)。

  • 冷静な対応: 感情をおさえ、冷静に対処するための方法(例:受け止め方の工夫、社内外の相談窓口やカウンセリングの利用)。

年齢に関係なく、追い詰められるとどう対処していいか分からず退職の道しか考えられなくなることが非常に多いです。転職できればいいですが、中高年以上となるとなかなか厳しい現実がありますし、まずはハラスメントの加害を止める手立てを知っておきましょう。

厚生労働省のホームページを参考にして詳細を考えてみるのもいいですね。研修の手引きが掲載されています。

ハラスメント研修資料(まとめ)📝


できることなら、職員が働いていて良かったと思える職場を作りたいですね。

今回は、職場で起こり得るハラスメントを未然に防ぐため、1.これはアウト、ハラスメントの具体的事例一覧 2.被害を受けた時の対処法 の2本立てで研修の構成を考えてきました。職員が他人事ではなく、自分のこととして考えることが大切です。

従業員が50人未満の組織で特に介護施設や介護事業所の場合、ほぼ全員が日々の業務・接客に追われ、集合教育は現実的に難しい状況でしょう。

企業に比べてはるかにパート労働者の比率が高く、ギスギスしがちな事業所においてはハラスメント研修など考える余裕はありません。そこで今回は、そのような事業所を想像しながら研修内容を考えてみました。

研修時の提示資料を最後に載せます。各画像をこのままパワポに貼り付けて、安全衛生委員会でもお使いいただけます。よろしければご活用ください。

最後までお読みいただきありがとうございました♪

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