見出し画像

8歳息子(ASD)の「すごいでしょっ?」がしんどい話。

あまり周りのおかあさんに理解してもらえないけど、
8歳息子が常に
「すごいでしょっ?」
と聞いてくるのがとてもしんどい。

この話をすると皆さん、
「男の子は単純だから『すごいすごい』と言っておけばいい」とか
「自己肯定感が低いんじゃないかな?褒めてあげなきゃね」とか
おっしゃる。


今朝の出来事。
私は6:30にラジオ体操をする。
すると息子も起きて来てラジオ体操をする。
その時じっとりと視線を感じるのだがとりあえずはほおっておいて身体を動かす。
(その間圧力鍋の火を調整したり洗濯機のスイッチを入れたり同時並行で家事をする)
まだ視線を感じるので見ると泣きそうな顔でこっちを見ながらラジオ体操をする息子。

8歳息子「すごいでしょっ?」
私「・・・すごいね」
8歳息子「ここのところ毎日ラジオ体操してるよ。すごいでしょ?」
私「うん」

・・・なんで朝から泣きそうになりながらラジオ体操してるんだろお。
やりたくないならやらなきゃいいのに。
お父さんなんて腹出して転がってるじゃん。

私「私はちょっと身体を動かした方が自分の体に良さそうだからラジオ体操やってるんだけど・・・君はどうしてやってるの?」
8歳息子「だってすごいでしょ?すごいって思われたいから」
私「誰に?」
8歳息子「おかあさんに」

・・・私だって同じくラジオ体操やってるのに?
なんなら私の方が息子より毎日やってるし。
(スタンプは3~4個リード)
それにこっちは家事しながらやってんだけど。
というか楽しくないならやめちまえ。


そりゃあ『すごい?』と子どもに聞かれたらすごくないことでも『すごい』って答えるよ。
でもしょっちゅうだから『なんだかなぁ』と思ってはいる。

そして息子のこの『ほめられたい』欲求はなんなのだろう?とも考える。
これまで褒めて育ててきた。
よそ様のご家庭より褒めてると思う。
それでも足りない?
むしろ褒め過ぎ?

『母に承認されたい』欲求が強いってどういうことの現れなんだろう・・・
母だけでもなく『周囲に褒められたい。すごいと言われたい』と日頃から公言している8歳息子。

「自分がやりたいこと好きなことを突き詰めた先に大きな『すごい』があるんじゃない?」
と言っても周りからすぐに評価されたくてたまらない。

「どうしたら『すごい』って言って貰えるのぉ?」
としょっちゅう泣きながら聞いてくる。
あまりにも何回も聞いてくるので、

私「学校で苦手なことある?」
8歳息子「うーん、バスケットボールとか(昨日始まったらしい)」
私「じゃあその苦手をがんばって克服したら『すごい』んじゃない?」
8歳息子「えー!じゃあ好きなことやってちゃダメってことぉ?」
・・・
私「『好きなことを一生懸命やれば?』ってアドバイスしても君は却下するじゃん。じゃあ苦手を克服するのはどうかって提案してるんだよ」
8歳息子「えー!それしかないのー?」
・・・

『どうすればいいのぉ?』と泣きつくからアドバイスをひねり出してるのにひたすら却下して自分で考えようとしないって何なんよ。
ちょっとは自分で考えてくれ。
もしくはこっちのアドバイスを少しは試してみてくれ。

こっちの心情としては
1.他人の承認ばかり求める人生で良いのか。
 それでも良いというのならばそれはそれで「他人に認められる方法」を自分で考えて行動すべきなんじゃないか。
2.出来て当たり前(何度も声かけた挙句に宿題に取り掛かるなど)のことを『ほめる』のは8歳にとって適切なのか。

これがふつふつ沸いてくるから皆さんが言うように単純に『褒めとけばいい!』と思えないのである。


しかし今朝の一波乱(泣いて準備が遅れて遅刻登校)を経て私が思いいたったこと。

それは、
『我が子の自閉症-3歳を忘れるな』

幼児のような承認欲求に不安を覚えてしまうのだけど、
口もたつし言葉も色々操れるからこじれるのだけど、
息子の一部分はー3歳なのである。
だから今、幼児のように些細なことでもいっぱい『すごい』って言ってあげることにきっと問題はない。
幼稚園の頃はこんなに言ってこなかったから、
息子にとって今がその時期なんだ。

だから皆さんが言うように単純にほめるべし!
結局ね。
ああ、朝から疲れた。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?