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社員の幸せをなによりも大切にするとは

みなさん、おはようございます。
ウェルビーイング・コンサルタントのフジガッキーです!

きょうのテーマは「社員の幸せをなによりも大切にするとは」です。

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幸福学の第一人者、前野隆司先生と奥さま前野マドカさんの最新刊

『ウェルビーイング』(前野隆司・前野マドカ共著)

因みにAmazonでベストセラー1位だそうです!

この本を読みました。

わたしは、健康経営を専門にしている身として、セミナーや勉強会でも「なによりも大事なのは社員さん」と常日頃申し上げているのですが、この本で衝撃を受けた箇所があり、きょうはご紹介したいと思います。

それは、第4章「経営とウェルビーイング」の中にありました。

従業員目線という視座


かつては、顧客満足度CSを高めるためには、まず従業員満足度ESを高める必要があるとしてアンケートやらなにやら様々な調査が行なわれていますが、最近ではそれがエンゲージメント調査に移っているのだといいます。

満足度はそのとき、極端にはその瞬間の感情を表した指標ですが、従業員をただ満足させるだけでなく、従業員が主体的に仕事に対する高い熱中度や職場とのよりよい関係性を持つことが重視される世の中の流れに対応しているのだとも書かれていました。

でも注意すべきなのが、

エンゲージメントはあくまで「従業員にはこの会社を気に入って働いて欲しい」というような企業目線からの考え方であるのに対し、ウェルビーイングは「そもそも人間は幸せに生きるべきである」という人類目線だからです。

「人類がいかに生きるべきか」を問われるポストパンデミック時代に、従業員の働き方もウェルビーイングに向かっていくといった視座。とても勉強になりました。

この従業員へのウェルビーイングを自らの経営に実践されている会社が紹介されていました。この中で2社ご紹介します。

年輪経営を追求する会社


それは、長野県伊那市にある伊那食品工業株式会社という会社です。

木は毎年少しずつ太くなっていきます。今年は陽気がよいからといって、いきなり二倍になろうとはしません。それが自然の摂理です。会社の経営も自然の摂理に合っているべきである。つまり、毎年少しずつ伸びる会社を目指すべきである。これが年輪経営の哲学です。実際に、前年より少しだけ成長することを目指す経営に徹しています。

「ウェルビーイング」より

そしてなるほど!と思ったのが次でした。

現社長塚越英弘さんのとてもシンプルな経営哲学

「家族だったらどうするだろうかと考えるだけです」

「会議には資料がないとありますが、資料がなければ不便ではないですか」との質問に対する答えは、「家族で何か話し合いするときに子供に資料はつくらせないでしょう。家族でしないことを社員にさせる必要はないでしょう」

「ウェルビーイング」より

日本一非常識なディーラー


表題は本文からそのまま取りました。
紹介されていたのは、高知市にあるネッツトヨタ南国さんです。

「経営しない経営」「プロに頼らない」「真似をしない」
なにやらなに??という感じですが、

たとえば「プロに頼む」と、垢抜けた格好のよいものができるかもしれないのですが、社員の熱意や思いをお客様に届けることができない、自分たちのノウハウも貯まらないという思いからで、「素人臭さを前面に出す」ことを意図して行なっているというのです。さらに、

「良い価値観とは社員の幸せである」

この経営哲学を体現された逸話がありました。以下引用します。

私たちが見学させていただいた際、お客様の一人が、「この会社は客に対して失礼だ」と立腹されたという話しを聞きました。そのお客様に当時の横田社長は、「それは申し訳ありません。でも当社はお客様よりも社員の幸せを重視します。お客様を幸せにするためにも残業し続けて社員がストレスを受けるようだと困りますので、明日にしてくださいませんか。もしお気に召さなかったら、どうぞ他社へ行ってください」と対応されたそうです。
社員が第一だと、社内だけでなくお客様にも堂々と公言してしまえることが、この会社のすごいところです。

「ウェルビーイング」より

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いかがでしたでしょうか。

「社員の幸せをなによりも大事にするとは」こういうことなのか!と目が覚めたような感じがわたしにはいたしました。

みなさんはどう受け止められましたか?

さあ、年度末最終日です!

きょうも口角をあげていきましょう!!




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