お茶碗に残る一粒の米粒
「ごちそうさま」
「食べ終わったら、台所まで食器運んで」
「…」
「運んでや」
「…」
「聞いてる?」
「…」
「茶碗にご飯粒残ってるやん」
「…」
「きれいに食べてや」
「…」
「つくった人の気持ちを考えて」
「…」
「もう、早う」
こんな親子の会話は、日常茶飯事ではないだろうか。
「…」
で、ある時点で会話ではないか。
「茶碗にご飯粒残ってるやん」「つくった人の気持ちを考えて」とあるが、本当につくった人の気持ちを考えているのか?
ご飯粒は、時間が経てば経つほど、お茶碗