2023.04.01 足摺岬ツーリング1日目
【特急宇和海】松山~宇和島
朝6時47分松山駅発の特急宇和海に乗り、まず宇和島へ移動。途中の車両基地では特急しおかぜ・いしづちの8600系を見かけた。
この日は晴れ。朝日が車内に入ってきて心地いい。
内子線区間を抜けて伊予大洲付近。大洲市内は放射冷却のためだろうか、霧で真っ白だった。
夜昼峠の長いトンネルを抜けて八幡浜へ。エンジンブレーキを効かせながら下っていく。桜も咲いているのが見えた。ちょうど見頃のようだ。
八幡浜駅に停車。
卯之町駅付近は再び霧の中。
国道56号は法華津峠方面へ。
法華津峠の向こう側には南予らしいみかん畑の広がる山々が見える。
ずっと山の中を走っていたが、伊予吉田駅では海が見える。
【しまんトロッコ】宇和島~窪川
宇和島駅に到着。ここで予土線のしまんトロッコに乗るための指定券を発券した。
しまんトロッコは普通列車扱いのため、券売機で発券する際は特急列車から選んでも出てこない。そのため、買い方を聞いて券売機を操作した。
この日は4月1日、青春18きっぷ利用可能シーズン内で人は多かったのだが、当日でもトロッコの指定券を購入できた。指定席券の料金は530円で、一般的な指定席料金と変わらない。
なお、トロッコ車両に乗車できるのは江川崎〜土佐大正間のみで、それ以外の区間はトロッコを牽引している前方のキハ32形気動車に乗車する。
1時間ほどの待ち時間があり、宇和島駅周辺を散歩。
古いカメラを展示しているお店。宇和島駅前は自転車で通過することが多いのだが、気づかなかった。自転車と徒歩では速度域が違うため、見える景色も違ってくる。
国道320号をフジ宇和島店まで歩く。
フジ宇和島店の横にあった商店街。
チャーシュー丼のテイクアウト、美味しそう。
無断駐車の「断」の字体、初めて見かけた。
宇和島駅前に戻ってきた。
駅だけではなく列車にまでキャラクターにするJR四国。きかんしゃトーマス、いや「きどうしゃトーマス」だ。
予讃線のキハ185系普通列車と予土線のトロッコ列車が並ぶ。キハ185系は元特急型車両であり、18きっぱーには評判が良い。
日本一遅い、ディーゼルエンジンで動く新幹線。
宇和島駅を出発。途中の北宇和島駅で乗ってくる人が多く、座席はほぼ埋まった。乗換案内サイトなどでは普通列車で松山→窪川を検索すると、北宇和島駅での乗り換えを推奨することが多いためか(18きっぷであればどれだけ乗っても定額なのだが)。
北宇和島駅を過ぎると上り坂が始まる。鬼北町と松野町は愛媛県に属するが、四万十川の上流部となるため宇和島との間には分水嶺がある。
鬼北町~松野町にかけての車窓。
松野町の松丸駅にて。
吉野生駅にて。「よしのぶ」と読む。
列車は高知県に入る。江川崎駅からはいよいよトロッコ車両に乗車。この車両は以前、北海道で使われていたようだ。
JR四国の普通列車にはトイレ設備はなく、駅のトイレを有効活用するのがポイント。江川崎駅にもトイレがある。
窓のない車両、橋の上はスリル満点。少し怖かった。
櫻も咲いている。
四万十川を何度か渡る。
窓がないため擁壁に手が届きそうだ。
半家(はげ)駅。この辺りは平家の落人がもともと住んでいて、平家の「平」の点を上にずらしたのが由来とのこと。
中半家沈下橋が奥に見える。左側に見えるのは国道381号。
四万十川は蛇行している。
国道381号半家バイパスの橋の下を通る。この道ができるまでは幅も狭くカーブの多いいわゆる「酷道」だったようだ。
再び四万十川を渡る。
十川(とおかわ)地区。飲食店も民家もある。
トンネル内にて。風が涼しい。
小野という集落。
民家の間に桜も咲いている。
下には酒屋とコンビニを合わせたような個人商店があった。
ここにも沈下橋。
土佐昭和駅を出発すると土佐大正駅まで線路沿いは無人地帯。トンネルと橋の連続区間が9km続く。
遠くには集落も見える。
土佐大正駅でトイレを借りた。一旦下車し、駅の外にある公衆トイレへ。
土佐大正駅から窪川駅はトロッコではなく前方の車両に乗車。
オールロングシートだが、向こう側には誰も乗っていなかったので車窓が楽しめた。宇和島を出発したときは満席だったのだが、途中で下りたのか?
12時頃に窪川駅に到着。
前方の車両はキハ54。
改札に並んでいる人が多いが、これは「若井駅〜窪川駅」の運賃210円を支払うためのもの。この区間は土佐くろしお鉄道のため、青春18きっぷでは乗車できない。
窪川~中村(国道56号)
青春18きっぷで広島県から旅をしていた高齢の夫婦と話しながら、自転車の組立作業。そして、車内で食べようと宇和島で買ったのだが食べることのできなかったコンビニ弁当を食べて、12時40分に出発。
四万十町窪川は標高200mほどと、比較的高い場所にある。ホームセンターで買い物してから出発。
窪川の町並み。
ナイトショップいしづち窪川店はau系列の携帯電話販売店として存続していた。豆腐も販売している。
横には古いバスもあった。中村市内のパチンコ店のものだったらしい。
国道56号を中村方面へ。キャンプツーリング装備の自転車は重くて上りがきつく感じる。
窪川と佐賀の間の峠を回避するバイパスも整備されている。こちらは自動車専用道路。
窪川佐賀道路の分岐を過ぎると車はほとんど通らない。
峰の上、という峠を境に下りに変わる。
黒潮町(旧佐賀町)へ。
転落多し 飲酒 居眠り 過積載
活かせブレーキ 殺せスピード
スピードを出し過ぎて止まれない車両用の待避所もある。
安全速度40。
短いトンネルを抜ける。
大きなカーブを描いて下っていく。
遥か上には窪川佐賀道路が見えた。インターチェンジ名は「四万十町西」であり、「窪川」という合併前の地名は使われていない。
佐賀町側の集落が見えてきた。
再び待避所。
緩やかな下りが続く。
高速道路もここで終わり。
ゆるキャラ?
山あいの集落を見ながら進む。
土佐くろしお鉄道の鉄道車両、1両編成のものが走っていった。
伊与木川を渡る。
佐賀大方道路の工事現場。橋脚は出来上がっている。
道の駅なぶら土佐佐賀に到着。ひのきのまな板や、観葉植物などのお土産が充実していた。
高知・土佐が生んだ偉人のフィギュアが出てくるガチャガチャが設置されていた。飲み物の自販機とセットになっている。
黒潮町の観光名所案内。今回は国道を通るので、海沿いには立ち寄れなさそうだ。当初は海岸沿いの細い県道を走ろうかとも思っていたが、そんなことをやっていたら夜暗くなっても中村にたどり着けないと思ったのでやめておいた。
一時停止 走行車両注意
このあたりは国道の交通量も多く、道路を横断して道の駅に入るのが少し怖かった。
再び伊与木川を渡る。
振り返ると黒潮町・佐賀が見える。
土佐西南大規模公園佐賀地区にて。
桜には少し遅かったか。
海と山の間の狭い場所に国道がある。
小さな港を見かけた。
一旦、海岸から離れてトンネルへ。
トンネルを抜けると田園風景。
再びトンネル。
バス停名は「小学校前」なのだが小学校は見当たらず。廃校になったのか?
旧大方町中心部へ。
海沿いを進む。
道の駅ビオスおおがたに到着。
使い捨てライターなどを使ったアート。
展示も充実しており楽しめた。
黒潮レモネードを飲んで休憩。
もちろんサイクルラックも置かれている。
黒潮町の大方地区では国道のバイパスが整備されており、それも高台を通る。黒潮町役場も高台に移転しており、津波への対策だと思われる。
国道を離れて海沿いの県道へ。田野浦方向へ進む。
桜は散っていて、道路はピンク色になっていた。
四万十市立下田小学校の横を通過。ここから県道20号下田港線へ。
下田港周辺の景色。
古い喫茶店のような建物が残っていた。
2階が店舗のようだがとても気になる。
四万十川の横を走り中村の市街地を目指す。
国道56号に出てきた。
中村(四万十市)市街地散策
いよいよ中村の市街地へ。佐岡橋を渡る。
みんな大好き、国道(酷道??)439号。
いつか国道439号を完走してみたい。今回は通行止め区間があったのであきらめたが。
大正、江川崎どちらも今日の午前中にトロッコ列車で通過している。
中村の市街地を散策。
「ヤラカスヤ」という名前のクリーニング店。なかなか珍しい名前。預けた服をなにか「ヤラカス」のはさすがにないとは思うが…
Weathernewsの桜名所情報にも掲載されていた中村城跡へ。険しい上りで丘を上がっていく。
振り返ると中村の市街地。
丘の上に着いたのだが、桜には遅かったようだ。あと1週間早く来たかった…と思ったが、3月末は仕事柄繁忙期のためこのようなツーリングは不可能なのだった。車があれば松山から日帰りできるのだが…。
地元の人たちが宴会をしていて、にぎわっていた。
四万十川橋。国道の旧道のようだ。地図で確認すると、市街地にはこの橋と国道56号の橋、中村宿毛道路の橋の3本しか架かっていない。
旧国道は狭い2車線で、道路のすぐそばまで商店の軒先が連なっている。
中村のアーケード商店街。
「申告と納税はお早めに」
この辺りにうなぎを出している店を見つけてそこに行ってみたが、閉店しており「テナント募集中」の貼り紙。たまにある。
やっと開いている店を発見した。中村で食べたいと思っていたうなぎ定食。薄めのうなぎで美味しい。食後は隣にあった銭湯へ。
「やきにくや」ではなく「やくにくや」
四万十川のキャンプ場に到着。ここでテントを立てて宿泊。テントで寝るのは1年ぶり。
22時過ぎに就寝。
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