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2022.12.24 松山~黒森峠往復(スパイクタイヤ)

 前日(12月23日)は愛媛県・高知県で記録的な大雪が観測された。松山市では雪がちらつく程度で積雪は観測されなかったが、高知市では観測史上1位の14cm、愛媛県久万高原町では76cmなど各地で四国とは思えないような積雪となった。
 そこで、程よい積雪の場所を探して雪上サイクリングに出かけることに。クリスマスイブにホワイトクリスマスを体感しに行く。三坂峠方面や内子方面は雪が多すぎて雪上サイクリングどころではなく、さらに16時までに自宅に帰らないといけなかったので近くの東温市方面に行くことにした。
 12月28日から沖縄本島一周自転車旅を予定していたので、自転車は輪行袋に分解して入れて保管していたのだが、雪の上を走りたいという気分になったので30分かけて再度組み立てることにした。

往路:松山~黒森峠

 朝5時半に松山市内の自宅を出発。「11号 除雪作業中 走行注意」との表示があった。四国とは思えないような表示。

 松山自動車道の伊予IC~大洲北ICの区間は大雪で通行止めになっていた。雪に慣れない四国では除雪のための設備などが整っていないのだろう。この数日後に松山から宇和島まで高速道路を車で運転したが、融雪剤が大量に撒かれ、道路が白くなっているのを見た。

 すでにマイナス3℃。

 東温市の標高200m付近。道路には雪はないが畑には積もっている。

 ここから国道494号の黒森峠へ。国道33号の三坂峠道路や国道440号の三坂峠など砥部から久万高原方面の道路が通行止めになる中、ここの道は大雪でも通行止めになっていなかった。標高1000m近くまで上がる道ではあるが冬季通行止めの対象区間にもなっていない。
 北陸に住んでいた頃はスパイクタイヤを装着したとして、冬でも自転車で走れるのは標高400mまで、という認識であったが、四国に引っ越してきてそれよりも上まで走りに行けるというのがとても嬉しく感じる。冬でもヒルクライムを楽しめるのが四国のいいところ。

 重いスパイクタイヤでのヒルクライムが始まる。

 少し上っていくと路面も白くなってきた。気温はもちろん氷点下。

 愛媛県とは思えない風景。愛媛といえば「みかん」のイメージが強い温暖な地域、という認識の人が多いと思うが、山間部では冬になると積雪は珍しくない。

 国道494号の横にあった旧道らしき道にて。車がほとんど通らないため綺麗な雪が残っている。ちょうどいい積雪量。

 白猪の滝近くの集落。このあたりの標高は400m。

 路面は真っ白の圧雪路。散歩をしている人からも「この道を自転車で走れるの?」と聞かれた。スパイクタイヤを装着した自転車を驚いたような目で見ていた。以前住んでいた石川県でも使っている人がほとんどいない自転車用スパイクタイヤ、四国ではもっと珍しい。金沢で大学院に通っていた頃はこれで通学していたのが懐かしい。

 白猪滝も気になったがそこまでの遊歩道は雪が多そうだったのでまたの機会に。

 集落が終わり、ここからは本格的なヒルクライム。

 「異常気象時通行規制区間」この雪は異常気象にはカウントされないようだ(?)

 水筒の中に入れたコーヒーが早くも冷えてきた。もっと保温性能の高い水筒に買い換えたい。性能のいい水筒を以前持っていたのだが、どこかで紛失してしまった。

 標高500m付近。

 ここから1車線になる。「酷道」494号の始まり。雪の積もった酷道を走るのは2021年11月に走った国道309号行者還区間に続き2回目。

 日陰の方が雪が固まっていて走るのが楽しい。

 金沢の夕霧峠を思い出すような景色。

 雪山と自転車。何も知らない人から見たら異様な光景。安心してください、(スパイクタイヤ)はいてますよ。

 車の通った跡が見える。

 工事現場があったが通行止めにはなっておらず通してもらえた。ここからも山を上がっていく。

 下を見ると山にはそこまで雪が積もっておらず、まだ紅葉も残っているようだった。

 「注意 CAUTION」旧標識。

 この辺りの積雪量がちょうどいい。標高700mほど。

 目の前の木がクリスマスツリーのようだった。

 唐岬滝にて。ここは2022年の5月中旬に来たことがある。そのときは松山から黒森峠を経由し久万高原町に抜け、井内峠で松山に帰る110kmのルートだった。

 凍結のためトイレは閉鎖されていた。

 唐岬の滝を過ぎると雪も多くなってきて、自転車で走るのには厳しい路面状況になってくる。700×40Cのタイヤでは雪にハマってしまい進まない。どうしても進まなくなれば自転車を押し、乗れそうだったらペダルを漕ぎ…その繰り返し。

 標高900mほど。雪が少なくなっている箇所があった。

 ここでジムニーが追い抜いていく。2年後、ジムニーが届いたら雪道を走り回りたい。それまでは車なし生活で我慢。

 再び雪が深くなってきた。

 黒森峠に到着したが、もちろん誰もいない。雪があるので自転車はスタンドが要らない。

 久万高原町との境目になっている。

 久万高原町側はさらに雪も多そうだった。それでも車が通った跡がある。

 黒森峠は標高985m。

 青空が広がっていた。

復路:黒森峠~松山

 夕方から予定があったので黒森峠から下っていく。

 落石防護網にも「つらら」のようなものができていた。

 急カーブで一気に標高を下げていく。

 片方は深い谷。

 行きも見かけた景色の中を進んでいく。下りの雪上サイクリングはとても楽しい。

 積雪10cmほど。

 時折、雪にハマりながらも進んでいく。

 行きに見たよりも雪は少なくなっているような感じもする。気温は上がってきた。

 路面も見えてきた。

 急坂急カーブの連続。

 工事現場を通過。

 

 集落が見えてきた。雪はもう路面にはほとんど残っていない。ぬれた路面の上を進んでいく。

 「白猪屋酒店」のおでんを食べる。ストーブの前で食べる温かいおでんは美味しかった。

 行きはこの辺りも雪が積もっていたのだが、昼になってもう雪は残っていない。

 もう少しで国道11号。

 国道11号に合流し、松山市街地を目指す。途中から国道11号旧道を経由した。ドラえもんが捨てられていた。

 愛媛銀行の前にあったモンゴルを旅したスーパーカブの展示を見ていた。

 伊予鉄の松山市駅前にて。松山市街地では雪はまったくない。

 16時に自宅に到着。この日の服装メモ。気温-2℃〜11℃(GARMINによる計測値)
(上)
・SHIMANO 冬用ジャケット→往路では着用せず、復路ダウンヒル時のみ
・パールイズミ15℃対応ジャージ
・モンベルジオラインExp.
・ジオラインMW
・ジオラインLW

(下)
・モンベルレインパンツ
・モンベルフリーライドパンツ
・パールイズミ5℃対応タイツ
・モンベルジオラインExp.
・ジオラインLWトランクス
靴下、バラクラバ着用

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