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”宮川彬良&アンサンブル★ベガ”に!

 ##ちゃんとは 18日(日)の午後「アキラさんからのおくりもの🎀 by宮川彬良&アンサンブル★ベガ」を 聴きに行った。

##ちゃんと こうしてコンサートに行くのは珍しい。
だから、白髪のこんころこんのちんまりしたばあさん二人が 腕を組んで歩く姿が よたよたして見えるかもしれなかったが、二人は完全にスキップ するようなうれしい気持ちだった。
 市の総合芸術センターまでの緑豊かな芝生の道に沿って外国の人達がお国自慢のお店を出しているのを知ると、すぐ覗き込みたくなる。それが まさに「お年寄り」というものだ。
「けど、時間ないえ! 帰り寄ろう! 何時まで? え!? 4時!、そんなん、あかんやん 終わる頃やし…」と、いうことで、二人で「残念やなあ!」と言いながら、ゲートをくぐった。

 宮川彬良さんは 二人とも「NHKのEテレのこども番組」で、大ファンになった。気さくなお人柄の上に 誰にもわかりやすい解説でファンを 魅了する。やはり、大勢の観客のなかに かなりの子供たちが混じっていた。

 アンサンブル★ベガは8名。その中のチェロリスト近藤浩志さんは 枚方第4中学校の出身と言うことで、宮川彬良さんからも紹介され 大喝采を受けていた。私は校区が違ったので知らなかったが、彼のお父さんもそこの 中学校の音楽の先生で、##ちゃんの子供さんがお世話になっていた、とのこと
「お母さんもオペラ歌手なんえ」と、##ちゃんから聞いていたけど、偶然スーパーでお見掛けした時 さすがわ オペラ歌手だけあって 黒い巻き毛のロングヘヤ―で 3センチもありそうな高い靴を履いて 堂々と姿勢よく歩いておられたのを、思い出す。

そういうこともあって、さすがは 宮川彬良さんだ!
第2部で 「カルメン」の演奏後「カルメンの主題曲にちなんだチェロの 単独即興曲」を企画されていたのだ。
そりゃ~、近藤君は 張り切ったでしょう!
お父さんも来られているでしょうし、同窓生も沢山!それに 私たちのような関係者(?)も来てるのですから…
宮川彬良さんは 演奏が始まる前、このように紹介されていました。
「さ~て、どんな牛が出てくるのでしょうねえ? 猛々しい闘牛かそれとも… お聴きください!」
フランス帰りの近藤くんは いろんな牛を見事なチェロで 聴かせてくれました。

ほっこりしたり感心したりした演奏に 割れんばかりの拍手と たった一人のスタンディング・オベーションをしたのは 私一人だったようです(笑い

その後、二人は【AURA】という以前、パナソニック・パンサーズのサインをもらったカウンターバーに行くことになっていたのでいそいそと!

ばあさん二人の大冒険!
まずは 悪酔いしないように、お腹を満たすことにした。
しかし、浴びるほど飲むわけではないので、同時にワインを頼む。(そこが 年寄りの知恵! え? 若い者でも知っている? それは、それはおみそれいたしました! お許しのほどを…!)
どこの国の料理か知らないが、比較的大きなお皿に「いろいろな野菜」や 「ひよこ豆」や「キッシュ」や「ミンチと絡めたうにゃらかにゃら」の料理が載っていて
「これ、どこの国の料理やろ?」と 覗き込んでも、「わからんわ!」の 一言で ささやかな宴がはじまった。

しかし、年寄りの宴会(?)はささやかで、ワイン一杯で もう胸が頭が
ふんわかふんわか わ~ん! 原因不明の笑みがこぼれる!
「わたし、これ以上あかんわ!」と、##ちゃん、
「ほんまやなあ、案外##ちゃん 弱いんやなあ、前は強かったのに…」
「そやな、わたし、弱なったわ!」
「けど、私も これくらいにしとくわ」と私
「ええんよ、送っていくから…」と##ちゃん
「いややわ、わたしが言おうとしてた言葉やん…!」
「ウヒヒ、さようでございますか? 送り送られ… でございますなあ!」
「そやけど、おかずが残ってるんで、ビールもう一杯もらおうかな?」と、おかずの精にする私。
「ええよ! 私は デザートに【ブリュレ】とかいうのを もらうわ~」
と##ちゃんは すっかり持病のこと等忘れて、甘党で〆めた。

「な、こんどのゲストルームのプレゼント、どうする?」
「う~ん、考えつかへんなあ」##ちゃんは ちょっと考えてから
「前、言うてた。お風呂のあれ!でええと思うわ」
「【バブ】か~?それやったら、箱で買うてるから、それにするか?」
「それしか、思いあたらへん!」
「そやな、ゆっくりして欲しいしな、それで、いこ!」

2,3日前からの冷え込みは 暖かい秋を過ごしてきた我々の骨身に堪えた
「##ちゃん、タクシーで帰るやろ?のりばまで送るわ」
「そんなんええよ~、バスで帰るんやったら ここから乗れるやん!」
「そうか~、そんなら、今日はここでな! 今日はありがとうね!」
「こちらこそ、楽しかったね!ほな、またね!今度は25日にゲストルームやね」
「そやね、クリスマスやんかあ、それまでプレゼント作っとくわ!」
「おねがいします」
二人は 握手して別れた。

 私は来たバスに乗った。
ちょっとほろ酔い気分を なつかしく思い出しながら、 夜のとばりに身を任せ、 もう、北風も気にならなくなり ゆっくりと歩いて家路に着いた。

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