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「盆踊り」で熱狂した理由

ずいぶん前になりますが、今年の6月に山道具メーカー“山と道”が主宰する「山道祭」に参加してきました。
その時感じた事がとても重要だと思ったので言語化させていただきます。

まず「山道祭」がどのようなイベントかと申しますと、ウルトラライトハイキングが好きなハイカーたちが四国の石鎚山へ集まり思い思い過ごす。

簡単に言いますとそんな感じです。

もちろん出し物もありまして、テントサウナや物販、地ビールや軽食に至るまで様々です。
しかし、一般的な祭りと違って自然を楽しむ事やハイカー同士の交流を重視しているので催しは少なめです。

そんな中、自分が最も熱狂した催しが「盆踊り」でした。
お酒が入っていたのもありますが人見知りの自分が全く知らない人たちの輪に入って踊った事もない踊りを踊る。
それがとても新鮮で楽しかったのです。
なぜ楽しかったのか。
理由は因数分解して再現性を高めた方がいいと思います。

“山の中”で開催された事

祭りの舞台は石鎚山スキー場、標高1,400メートル。
その圧倒的ロケーションは街中のそれとはスケールが違います。
更に天候は晴れ、そして地ビール。
その高揚感が人見知りを超越し一歩踏み出す事ができた。
それは理由の1つとして挙げられると思います。

“山と道”が好きな人たちが集まった

そもそも山歩きという同じ趣味を持つもの同士が集まっている時点で気が合う確率は高いです。
その上、使っているギアが同じもしくは似ている。
そしてそれは理念や生き方が同じである可能性も極めて高い。
そんな空間で居心地がよくない訳がありません。
毎日顔を合わせていても理念も思想も生き方も違う人はたくさんいます。
ですが“山と道”や“ウルトラライト”という共通理念がある事で初めて会ったのに一気に通じあっているような安心感に包まれました。
もちろん全員と話した訳ではないですしそう思っていない方もいるかもしれません。
ですが何というか空間自体が陽のエネルギーをまとっていて愚痴や文句、後ろ向きな陰のエネルギーは全く感じませんでした。
これこそ“コミュニティ”なんだと体感する事ができました。
以前、“父について”の記事でも似たような事を書かせていただいています。

人生においてコミュニティがいかに重要かを父の生き方をみて感じた、といった内容です。
よかったら読んでみてください。

“盆踊り”そのもののポテンシャル

最後に“盆踊り”そのものが今の自分の気分に非常にマッチした催しであると感じました。
理由としてはSNSの登場で発信ネタ、つまり“体験”こそが大事だと考えるようになってきたからです。
体験をもう少し因数分解すると、未体験と非現実です。
今回の盆踊りはまさにその2つを満たしてくれました。
あと、盆踊りの難易度が絶妙に低いというのがポイントだったかもしれません。
ハイレベルなダンスではなくその場で見よう見まねで再現できるレベルなので達成感があり中毒性が高かったのです。

まとめ

空間、コミュニティ、コンテンツ。
この3つが高次元で融合した事、それが今回自分が高揚した要因です。
つまりこの3つを判断基準にすれば今後も満足度の高い体験ができそうです。
特にコミュニティに関しては超重要と思っています。
“孤独”と“退屈”がこれからの時代の問題だとある記事に書かれていました。
そして、それらを解決するのは“コミュニティ”と“役割”である、と。
役割はコミュニティがあれば解決できそうなのでまず着手すべきはコミュニティになりそうです。
今年の6月に参加した“山道祭”以降、特に強くそれを意識しています。


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